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2話:女の子が目の前にいるのに無視なんて非常識です!

よろしくお願いします!

 俺は今夢を見ているのだろうか?いや、これは夢でしょ!俺はほっぺたをつまんでみた...痛い。


 これは、やっぱり現実なのか?あ、そうか。さっきのは全部手品で、この人は妖狐のコスプレをしてるだけなんだ。はは、普通に考えれば分かること...ってまたえーーーー。


 その妖狐のコスプレをした人はよくみると尻尾も生えていた...しかも4つ。それだけならなんらコスプレと変わらんが、その人の尻尾は動いていたのだ。


 とりあえず落ち着こう...深呼吸、深呼吸...すぅーはぁー。


「...さっきから何やってるのですかあなたは?」

「ひいっっ!?」


 自らを妖狐と名乗るそいつはいつの間にか俺の目の前にいた。俺は急に声をかけられびくっとなってしまった。


「女の子が目の前にいるのに無視なんて非常識なのです!」


 お前にだけは非常識なんて言われたくねぇ!というツッコミは胸のうちにしまい、とにかく俺は冷静になろうとした。


「ふー...あの、キュウコさん...でしたっけ?」

「なのですー♪」

「...何歳なんですか?」


 とりあえず、冷静になることはできなかった。その証拠として俺は全く意味のわからない質問をしてしまった。


「うぅ...あなた、初対面の女の子に向かっていきなり年を聞くなんてホントに非常識なのですね」


 うん、やっぱり引かれた。


「まぁ、いいのです。特別に答えてあげましょう。誰にも秘密なのですからね!」


 彼女はそう言うと、急にもじもじしだした。てか、答えてくれんの?別に興味ないんだけど....


「わ、私は...1000歳なのです!きゃっ、言っちゃった」


 返事がない...ただの屍のようだ...俺は聞こえなかったふりをしてもう一度聞いた。


「...ごめん、よく聞こえなかったー。もっかいいってー」

「な!1回ならいざ知らず2回も女の子の年を聞こうだなんて...非常識すぎるのです!」


 そんなのわかってるよ。でも俺の耳には俺なんかより圧倒的に非常識な年齢が聞こえちゃったんだよ。このままだとお前の方が非常識になっちゃうよ。


「もう次はないです!私は...1000歳です!」


 ダメだこいつ...早くなんとかしないと...


「あのさー、そうゆう嘘はいかんよ」

「私は嘘なんて言ってませんが...」


 俺は彼女の容姿を見て、彼女にあった本当の年齢をはっきり言ってやった。


「だって、どう見ても10歳ぐらいじゃん。胸もペチャぐはぁ!」

「な、ななな、な!あなたって人は...どこまで非常識なのですか!」


 そりゃ、さすがにこういうの言っちゃいけないことは承知してるけどでも誰からどう見ても幼女な子がいきなり1000歳とか言い出すんだもん。間違えは正してあげなきゃいけないじゃん。


「いてて、言わせてもらうけど人はよくて100歳までしか生きれないんだよ。だから、お前が言ってることはおかしい」


 俺は正論を言ったつもりだった。しかし、彼女はまず人ではなかったのだ。


「妖狐と人間を一緒にしないで欲しいのです!妖狐は長くて3000歳まで生きることができるのです。ちなみにですが、妖狐にはいろんな種類がありまして、私は1000歳まで生きて天狐になりました。なので尻尾も4本なのです。そして、天狐になると千里眼の力が与えられてすべてを見通すことが出来るのです。」


 聞いてない情報まで教えてくれてありがとう。全然嬉しくないけどね。てか、この子マジで妖狐とかいうやつなのか?さっきの話、妙に説得力あったもんな。


 俺はとりあえず信じてやることにした。そして、一番聞きたかったことを聞いた。


「...とりあえずその話は信じたことにしてやるよ。それで、その天狐様が俺になんの用ですか?」

「やっとその質問をしてくれましたね。私はあなたをあっちの世界へ導くための使いとしてやって来たのです。なので、今すぐあなたをあっちの世界へ連れていきます」

「いや、いきなりそんなこと言われて納得するわけねぇだろ!それじゃ、行きますかってなると思ったか!」


 俺は初めて彼女にツッコンだ。これがなかなかいい気分だった。


「何言ってるんですか?あなたがやりたいって言ったんじゃないですか。今さらやめるなんてことは出来ません!」

「あんな求人ほんとにあるなんて思わねぇだろ!そんなの取り消しだ取り消し」

「そんな...」


 そう言って、彼女は床に膝まずいた。


「ぅぅ...しくしく、めそめそ...どうして人間はこうも身勝手なのですか。しくしく、めそめそ 」

「お前...」


 俺は彼女の肩に手をおいた。


「って、そんなうそ泣きで騙されると思ったのか。何がしくしく、めそめそだ。もろ自分で言っちゃってんじゃねぇか!」

「ええい!こうなったら力ずくです!」


 そう言うと、彼女は俺に抱きついてきた。


「ちょ!離せ!」


 俺は抵抗したが、何故か幼女に抱きつかれているというこの瞬間に興奮してしまい全く力が入らなかった。


「あ!そんなに暴れないでください!このままじゃ...」


 彼女が言い切る前にそれは起こった...


 急に視界が暗くなったと思うと俺は頭に衝撃をくらいそのまま意識を失った...


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 なんだか今日はもの凄く寝心地がいいな。なんって言うんだろう...そう、まるで草の上で眠っているみたいだ。それに、窓を開けて寝ていたのか風が吹いていてとても心地いい。


 あんな夢を見たあとだ。こんくらいいい寝心地じゃないともとがとれないってもんだ。...ん?誰か俺を呼んでるのか?ああ、仁美が起こしに来たのか。それにしても、なんか声が違うような...


「ねぇ、ちょっと君。こんなとこで寝てると風邪引くよ?」

「...仁美...あと5分...」

「ちょっと何寝ぼけてんの。てか、私仁美じゃないし」

「...えっ?」


 俺はここでやっと違和感に気付いた。そして、目を開くと...


「あ、やっとお目覚め?何でこんなところで寝てるのよ」

「ま、まじかよ...」


 そこには見知らぬ女の子と見知らぬ風景が広がっていたのだった...





お読み頂き感謝です♪

やっと異世界に行けましたw

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