1話:何事も挑戦が大事だぞ♪
よろしくお願いします!
パラレルワールド...それはこっちの現実とは別に、もうひとつの現実が存在する世界のことを言う。
そんな世界、アニメや漫画の話だって思うかも知れない。実際俺もそう思ってた。
でも、俺はもうそんな風には思えない。だってそのパラレルワールドとやらに行っちまったからだ。
嘘だって?いやー、嘘じゃなくてマジなんだなーこれが。まぁ、信じるか信じないかは俺がパラレルワールドに行った話を聞いてから決めてくれや。
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時は20XX年。
3年前までバブル好景気に沸いていたこの世界も、今はバブルがはじけどん底の不景気状態。
そして、人類史上最悪の就職氷河期に突入中であった。
そんな就職氷河期に飲み込まれた若者がひとり。
そう、その若者こそがこの物語の主人公である...てか俺。
とりあえず自己紹介をしとこう。
俺の名前は、枢木仁。歳は22だが決してニートではない。今は大学の4年生をやっている。
そう、まさに俺は就活の真っ最中なのである。ちなみに俺は外資系企業を目指している(文系だけど)。
でも、パソコンもちゃんと使えるし、やっぱ今の時代コミュニケーション能力も大事って言うからそこんところは心配ないのでいけるかなとなかば余裕ぶっこいて就活をしていた。
そして、ついさっきあるIT企業の面接結果が届いた。その結果はもちろん...不合格。これで40社目だ。俺は完全になめきっていた、就活ってやつを!
でも、それは気づくのが遅すぎた。気づくと俺の大学への求人はすでになくなっていたのだ。
最後の頼みの綱も完敗に終わり、俺は仕方なく外資系企業を諦め別の就職先を探そうと何気なく入った本屋で何気なく手近にあった求人情報誌を何気なく読んでみた。
しかし、その何気なくがまさかパラレルワールドに行く原因になったなんてこのときの俺は知るよしもなかった。
俺はその求人情報誌をパラパラッと読んでいた。
すると、俺の目にこんな求人情報が現れた。
『助けて!今こっちの世界で冒険者が不足して困ってるの。募集人数は1名。給料はこっちに来たら教えてあ・げ・る。早い者勝ちだから興味が沸いたらレッツトラーイ!何事も挑戦が大事だぞ♪連絡先はXXX-XXXXだよ。待ってるぞ☆』
俺はこれを見て早速電話してやった。しかし...
『お掛けになった電話番号は現在使われておりません』
やっぱりな。こんなのアニメか漫画の話だっての。新手の詐欺ってやつか?なのに、連絡先間違えて載せるとかとんだおお馬鹿野郎だぜ。
俺はその求人情報誌を本棚に戻し、とりあえず職場探しは明日にして今日は家に帰ることにした...
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俺は未だに両親と妹と一緒に暮らしている。
両親とはそんなに話はしないが妹とは他の兄妹と比べると仲が良い方だと思う。俺が家に帰ると妹が迎えてくれた。
「おかえり、じんにぃ」
「ただいま、仁美。ん?なんで休日なのに学生服着てるんだ?」
「聞いてよ、じんにぃ。急に担任から呼び足されてさー、お前このままだと単位だせんぞとか脅されて、無理矢理学校で勉強させられたんだよー。酷くない?」
「うん、聞いてる限り仁美が悪いよねそれ」
「えー、じんにぃもあいつらの味方なのー。信じてたのに」
この駄々をこねているやつこそ俺の妹の仁美。こいつは勉強よりも運動が得意なタイプなのである。でも、特に好きなスポーツがあるわけではなく部活にも入っていないが助っ人でよくいろいろな部活に呼ばれるのでそういうときはやっている。
そんな仁美が俺に1通の封筒を差し出してきた。
「なんだこれ?」
「私にだってわかんないよー。でもここに、枢木仁様って書いてあるからじんにぃ宛かなって」
仁美に指差されたところを見てみると確かに俺宛と書かれていた。しかし、誰から届いたかというのは書かれていなかった。
「ったく、誰からだよ」
俺は仁美から封筒を受け取りその場で開けてみることにした。そこに書かれていたのは...
『拝啓、枢木仁様。この度は冒険者になろうと決心していただきありがとうございます。あなたはこの度応募数1500人の中から抽選で合格されました。誠におめでとうございます。詳しい説明は、また後ほど連絡させていただきます。ではでは~』
「............」
「じんにぃ、なんって書いてあったの?」
「み、見るな!」
「うわ!何よー。じんにぃのケチ」
こんなの見せれるわけないだろ!なに?冒険者?1500人?抽選?合格?まさか、あの求人情報誌のやつの...でも、確かあれ連絡先間違えてて繋がらなかったよな。
俺はこの封筒は何かの嫌がらせだと思い、その封筒をゴミ箱に捨てて部屋に戻った、はずだった...
しかし、俺が部屋に戻るとベッドの上にさっきと同じ封筒がのっていた。
おいおい、嘘だろ。さっき捨てたはずなのになんでここにあるんだよ!
俺は気味が悪くなり、その封筒を掴みビリビリに破こうとした。その時だった、
急にからだの身動きがとれなくなったと思うと俺の意思に反してその封筒を開けようとするのだ。
俺は必死に抵抗しようとした。だがやはり、俺のからだはゆうことをきかない。そしてついに俺はその封筒を開けてしまった。
するとどうだろう。開けたと同時に封筒の中が光輝き、そこから何かが飛び出して来た。
その何かは、天井にぶつかったと思うとそのまま地面に突き刺さるように着地した。
「あいたたたー。また着地失敗しちゃいました」
俺は驚愕した。その何かはあろうことか人だったのだ...いや、待てよ?何か頭についてるようなってえーーーー。
俺はまたしても驚愕した。その何かは人ではなかったのだ。
「あ、初めましてー。あなたが今回冒険者に志願して下さった枢木仁様ですね。この度は本当におめでとうございます」
その何かの正体は---
「何ですか?そんなにじろじろ見て....あ、そっか。自己紹介がまだでしたね。私はキュウコ...見ての通り妖狐です♪」
狐の耳をした狐人間だったのだ...
お読み頂き感謝です♪
異世界もの書くなら、動物耳は必須だと思ってたのでかけて嬉しいですw
動物耳ってかわいいよね?




