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ガチャから出てきたアイテムと異世界生活へ向けて

 「さて、結局URの一つどころかキャラクターすらでなかったわけだが……そもそもこのガチャで出たのはどう俺の力にするんだ? まさか力にすらならないなんてことはないよな」

 そう思って俺は、そのコンビューアを弄り、手に入れたアイテムなどを使用する方法を探そうとする。

 それから少し、思いの外はやくその方法は見つかった。

 俺の視点にあるのはアイテムと書かれたアイコン。きっとこれだろうと。そう思い、俺はそこを押す。

 「やっぱりこれだったか。さっき手に入ったアイテムが表示されてる。んで……試しにこれにするか」

 そこにあったのは、ずらりと並べられた、先ほどガチャで引いた十種類のアイテムだ。

 『・鉄のナイフ《R》

・簡易ヒールポーション《R》

・使い捨て魔導書—ファイア(小)《R》

・木製バックラー《R》

・とても美味しい水《R》

・弾丸《R》

・挑発の笛《R》

・皮の胸当て《R》

・スピードブーツ《SR》

・ピストル《SR》          』

 そのなかからとりあえず、一番下のレアリティであるR(レア)の『鉄のナイフ』をタップした。

 『・鉄のナイフ

   鉄で作られたナイフ。最低限の殺傷力があるため武器として扱うことができる。切れ味はまああるので野菜を切ったり、包丁として使うのもよい』

 するとコンビューアにそのアイテム、鉄のナイフの説明のような文章が映された。と、その下くらいには『使う』というコマンドがあった。

 「この使うってコマンドは……?」

 俺はその好奇心のまま『使う』をタップする。

 瞬間、パッとコンビューアが光ったと思えば、宙に、コンビューアから立体の鉄のナイフが映し出されていた。まるでそこにそれがあるかのようだ。

 俺はその鉄のナイフに手を伸ばす。

 「うおっ……! 取れるぞ! これ!」

 それの取手を握り、持つとそれは本物のナイフのように動かせた。

 「なるほど! ガチャで引いたアイテムはこうやって本物にできるのか! んで一度出したものでもしまえるみたいだな。なるほど。この能力を活かせば確かに魔王とやらも倒せる……か? 例えばガチャでURの武器とかを引いたりすれば……ま、なんにせよ頑張ってガチャを引かないとな。で、そのガチャを引くためのダイヤはデイリーミッションのクリアとか、そういうので手に入れるんだろうが、これでもデイリーミッションができるのだとしたら、そのデイリーミッションはどこで確認し、そして挑戦できるんだ? それともこれには存在しないのか?」

 俺はコンビューアを弄り、それらしいものを探す。

 するとこちらもまた見覚えのある、“ミッション”と書かれたアイコンがあったためそれを押した。

 そこに映されたのは

 『 デイリーミッション

  ・スライム三体の討伐——ダイヤ×1

              ゴールド×500

  ・ゴブリン一体の討伐——ダイヤ×2

              ゴールド×1000』

 といったデイリーミッションの内容である。

 

 「なるほどな。この異世界のどこかにこの元の世界でもよく聞いたファンタジーなモンスター? がいるから、それを倒せばいいわけだ。あれと同じようなデイリーミッションだ」

 元の世界で俺がプレイしていたそれにも同じよう、デイリーミッションがあった。

 

 「それじゃあさっそくデイリーミッションを……と言いたいところだが、まずは住居、というかこの世界の街とかを探そう。野宿をする……だなんて、元の世界じゃ平凡な生活を送ってきた俺にできるわけがない。この世界をソシャゲみてぇに見てちゃ、ダメに決まってる。といっても、生きていくためにこのソシャゲみたいな力は使わせてもらうけどな」

 俺はまたコンビューアを操作し、アイテムの欄を開く。そこからR(レア)より一つ上のSR(スーパーレア)のアイテムである、『スピードブーツ』を『使う』を押して取り出した。

 すると俺の手には二足の青色のブーツ。

 「どういったブーツかは分からないけど、ガチャから出たSRなんだから、そもそも履いてないよりは絶対いいに決まってる」

 そう言って俺が見た自身の足にはなんの靴も履かれていなかった。俺は睡眠時のパジャマ姿のまま、この世界に送られていたのだ。

 そんな二つの足に俺はスピードブーツを履かせた。

 「うん、履き心地は悪くない。足があったかいな。ちょっと走って……って、うおお!?」

 ビュンッ! と、そのブーツを履いた俺が走ると普段よりも何段も速く身体が動いた。

 「ははっ!! これ、すげえ! スピードが速くなるブーツ、スピードブーツ……ってことか! こりゃ他のアイテムにも期待ができる! ……とはいえ、まずは街を探そう。落ち着けるようになったら、他のことにも手を出すぞ!」

 そうして俺はこの異世界を駆け始めるのだった。

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