表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

俺の最たる娯楽

 仕事、軽い残業をして十九時頃に帰宅。仕事時のままの格好で着替えもせずに夕飯を作り、食べる。洗濯を回し、そのままお風呂にイン。上がり、歯を磨き、そのまま寝床に入る。

 この頃大体二十一時三十分。

 そしてここからが俺の至福の時間だ。


 社会人なりたて、現在十九歳の俺にとっての最もの娯楽。それは“ソシャゲ”だ。

 現代では誰もが所持し、多様な活用をされているスマートフォン。そんな便利道具だが、俺はそれを仕事や友人との連絡を除くと、ほぼそのソシャゲ以外に使わない。それは別に仕事であまりにも時間がない。とかいうことではなく、ただ俺が今それに“ド”がつくほど熱中していて、他事に時間を割こうという気もないだけであった。


 俺は寝床で布団を被り、寝っ転がる。

 顔と手だけを出してスマートフォンを手に取り、操作する。慣れた手つきで操作し、そのソシャゲを開いた。

 真っ黒だった画面がキラキラと彩られ、美しい世界を映し出す。そこには俺が“せっせと集めた、ゲーム内で使われる二種類の通貨のうちより重要な方、『ダイヤ』を使用して回した『ガチャ』から手に入れたキャラクター達が立っている。

 

 やっとソシャゲにログインできると、まずは『ログインボーナス』が受け取れた。これは、ただ一日一回このソシャゲにログインするだけでさまざまな報酬が手に入るという機能である。

 次に俺は『日課』を始めた。これまた流れるような手つきで、毎日一定の報酬が手に入る『デイリーミッション』や、キャラクターの強化アイテムがたくさん手に入るが、一日一回しか挑戦できない『デイリーダンジョン』をクリアしていく。

 これらを終えれば日課は終了。


 そしてここからが特に俺がこのゲームを楽しむ時間だ。

 無数にあるこのゲームの多様なコンテンツを自由に楽しむ。そんな時間がこれから就寝まで続くのだった。


 一体なぜ俺はここまでこのただ一つのソシャゲに熱中しているのか。その理由はかなり単純で、そして浅いものだ。たった一言で言い表せる程度に。

 で、結局それはなんなのか。その答えは()()()()()()()である。

 美しい世界観。多様な性格、見た目のキャラクター。心揺さぶられるストーリー。単純だけど奥深いゲームシステム。よくゲームの広告とかで使われるような、謳い文句というやつがこのソシャゲの中で全て形となっていた。

 そんなこのソシャゲに俺は魅了されたのだ。

 

 スマートフォンを暗くし、目も閉じてリアルの世界も暗く染める。明日の仕事に向けて、大体二十三時過ぎに俺は眠りについた。


 



 眠りから覚めて朝。俺は仕事に向けて支度をこなし、出社する。

 その日もいつも通りであればそうなっていたはずであったのに……そうはならなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ