ホラーゲームでよくある手記はかく語りき
──地球により生み出された魔より、宇宙から飛来した神仏の方が多い。
知らぬ者の知識はそう語る。ならばこの星は乗っ取られているのも当然ではないか。
地球人や地球の神霊たちはどう対処しているのだろう?排除するなぞできる力もなかろうに。
人類は宇宙人が居るか否か、それすら分かっていない…知識が教えてくれる。ならばさぞかしこの星は過ごしやすいだろう。
自分自身もそうならば。
(気持ちの整理がつ、つかない…)
はい、そうですか、と適当に受け入れる気にはなれなかった。例外だ。荒れ野の暴食魔神がこんなに動揺するなんて。
「はあ…あのまま、何も知らないで餓死した方がマシだったかな…」
山伏式神は次の項目に目を移した。
『ルシャ・アヴァダーナについて』
印字された文体に混じり、直筆が混じり出している。現地で彼はメモをしだしたらしい。
かの魔物?神?悪魔?は人を操る。
形容しがたい。神がいようか?私は魔法を使える連中とやってきたが、神や妖魔を信じている訳ではない。
だがいた。アレは何だ?娘だった?
ルシャ・アヴァダーナと名乗る。ルシャ・アヴァダーナ?聞いた事がない。
精神干渉ができるのか?そのため、幻を見せる事ができる?なぜならばかつて行なわれていた憑祈祷の名残で、人に取り憑く事ができるみたいだ。
ルシャを降ろす名目で憑祈祷を行っていた修験者集団は既に食い殺されたように思える。食い殺された、と付き添いの人らは言った。
空想上の生き物が人間を?
私は等々気が狂い出したのではないか、と己を疑い出している。
魔法を使える連中が危険極まりないと探索を断念しろ、と申し出てきた。確かにこの村は気味が悪い。
利州 好生くんの様子がおかしい。うわ言ばかりでどこか違う場所を見ている。
ただし、まだ越久夜町に生き残った者の末裔がいるのは事前に仕入れている──
話を前の題目に戻すが、
古来から非乃手山にいたというバケモノ・ヒツと呼ばれていた存在。それはやがて密教が普及すると大日如来と例えられ、盧舎那仏が信仰されたと断定する。
"何かしらの事情"があり、違う勢力の修験者たちがかの地にやってきて、西日信仰を解き始めた事が日仏村の始まりである。
しかし、他に事件があった。
隕石と亡命中の姫を修験者らがもって来ていたという。姫はどこの者かは結局分からなかった。
■■■■■信じられないが■■隕石というからに、それは宇宙から飛来した何かだ。信じられない。しかし、 隕 石 ?
隕石は二つに割れ、現在の蛭間野町にたどり着いた時には惨事が起きていた、越久夜町へ向かった人達とさらに奥へ向かった人ら に別 れ■ ■ ■
乱筆に近しい文字。読み解くのが不可能な箇所もあった。
(そう。ツジツマがあうっちゃあ合うわね…嫌よおおー!最低っ!ひどいわ神さま!)
しかし何故、ルシャはそれを存じているのだろう?まさか、馬鹿正直に主験者らが彼女へ話したのだろうか?
人間どもが魔を容易く信用するわけがない。
(操った、とか?)
山伏式神はさらに内容を読み進める。
いつ頃かは知らぬが姫に隕石に宿る人ならざる者が寄生してしまった。
もう一つの隕石は厄介事が起きる前に、秩父青石によく似ていたため─修験者は板碑用の石材だと越久夜町の村人に売ることにした。
その石は周りの石を"秩父青石"にできる力を宿していた。
(なるほど。私は、そこから生まれた。って言いたいのね)
ホラーゲームで良く手記が落ちていて、読み解いていくじゃないですか。
どういう心理なのかな、とググってみたら、ネットなどが通じなくなった際などでメンタルを落ち着かせるために文章を書く、という行動をとるみたいですね。登山で遭難したり、色々。
ゲームの進行だけじゃなくて、その場に置かれた人がとてつもない恐怖に陥っていたのだと分かる演出なんだとアハ体験しました。まる。




