幻想郷では霊夢が最強に変わりない #.1
長編を予定としております。また、まだ最後まで物語のイメージが正確にはできていません。なので、編集をころころすると思います。宜しくおねがいします。
「貴方、ちょっと動かないで頂戴。」
私は目の前に立っている人物を睨み付けながら、警戒をする。
すると、その人物は面倒くさそうにゆっくり振り向いた。
「なーに?僕に何かよーぉ?」
少年のような姿をしているそいつは笑顔を向けながら、しかし、殺気を向けながらこっちを見すえた。
「お姉さんはどうしてそう僕を警戒するのさ。」
彼は少し馬鹿にするように声を出して笑った。
「突然で悪いんだけど、貴方はいい人なのかしら、それとも悪人かしら?」
私がこの少年に目を止めたのには理由がある。私が森の中をパトロールするついでに散歩しているとこの少年を見つけた。その少年からは邪悪な気配がしたのだ。だから、厄介になりそうな芽は潰しておこうと思ったのだ。博麗の巫女として、
「まぁ、聞く必要もないわ。貴方を退治するわ。」
「えー?僕何もしていないと思うけどぉ?」
退治するという言葉を聞き、その少年は真顔になった。すごく微妙な動きだが、戦闘態勢入ったようだ。
「やってようが、まだやってなかろうが、退治することには変わりないわ。どうせほっておいたら悪行をするんでしょう?異変なんて起こされたら面倒くさいのよ。」
「へぇ。僕は邪魔者扱いなんだね。君の言うとおりだよ。僕は放っておいたらいずれその異変とやらを起こすかもね。でも、僕を捕まえることができるかな?」
「博麗の名にかけて、幻想郷の害になるものは退治するわ。絶対にね。貴方が強かろうとも。」
「いいよ、勝負しよう。簡単なゲーム。殺したら勝ちだよ!」
そういうと、少年は姿を消した。すごく早いスピードで木々を避けながら直進する。まぁ、そんなことをしても私には関係ない。私は一瞬にして、少年との差を縮めるとそいつに強烈な一発を入れた。
「・・・!ぐはっ・・・」
「私に叶うわけないじゃないの。だって私は最強なんですもの。」
「す、すごいね・・・。初めてだよ、誰かに敗北したのは・・・。この世界は僕は弱者なんだろうね。ハハ・・・」
「さよなら」
私はそいつにとどめを刺す・・・ふりをした。数秒何もしないで待っているとそいつは目を開け
「なんで・・・?」
と呟いた。
「この幻想郷には沢山に強者がいる。貴方が異変を起こそうとしても、すぐにそいつらが貴方を倒すわ。だから、無駄に殺す意味なんてないのよ。だから・・・」
「そう・・・」
そいつは私の話を最後まで聞かず、よろめきながらこの場を去った。
「・・・逃げるが勝ち、ね。私の判断は良かったのかしら?」
逃げるが勝ちという言葉を何度も聞いたことがある。あいつはすぐに逃げていったが、これから異変を起こすのだろうか。嫌な予感がする。
そう思い、翌日神社に来た魔理沙に相談した。魔理沙いわく、
「そいつ弱かったんだろう?だったら心配することないぜ。身を守るために逃げるのは当たり前のことなんだ。」
「そうだけど、何か嫌な予感がするのよね。」
「霊夢の勘は百発百中だからな〜。一応警戒しておくか。」
私の勘はほぼ当たる。はずれたことなんてないと言ってもいい。だから、逆に怖いのだ。あいつは確かにすごく弱かった。私の足元にも及ばない。しかし、それでも、すごく嫌な予感がするのだ。私は心配で仕方なかった。
「あら、そんなことで悩む必要ないじゃないの。貴方らしくないわ。」
「うるさいわね。いないと思ったら、ひょこひょこ出てきて。ゆかり、今日は何のようなのよ。見てわからない?私は今暇じゃないの。」
「あら?ごめんなさいね。友達としゃべることで忙しいものね。ふふ。」
っつ・・・!こいつはいつもムカつく性格をしている。不気味な空間から出てきた金髪の髪をもっているこの少女のような姿をしているこの妖怪の名前は八雲紫だ。とても若い姿をしているが、もう何百年も生きている大妖怪である。
「それで?何か用があるからここに来たのよね?」
「ええもちろんよ、霊夢ちゃん。」
「そのちゃんづけやめてもらえるかしら?」
「実はね・・・大結界が破られたのよ。すぐに異常を感じ取って修復したけどね。」
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