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アスカマジカル  作者: Lilia
1/3

日常の始まり

一ヶ月前から、日本に怪物が現れ始めた。

姿形は違うけれど、人間に害を与えるのは共通している。


そして、同時期にそれと戦う女の子たちが現れた。

怪物のあらゆる攻撃にも屈さず、息のあった攻撃で怪物をやっつける。

その姿に私、桃瀬明日香は非常に憧れている。

『次のニュースです。謎の少女2名が、またもや怪物を退治してくれました。その一部を納めた映像がこちらです。』



「うわぁ~~!!めっちゃかっこいい~~!!」



青色の衣装の子が、氷で怪物の身動きを封じ、緑色の衣装の子が、虹色の風で怪物を覆う。

すると、段々と怪物が消えてなくなってしまった。



「きまったぁーー!緑ちゃんのレインボーハリケーン!!」


緑ちゃんと言うのは、緑色の衣装の子に私が勝手につけた名称だ。

この子たちは、戦闘が終わったらすぐに消えてしまうから、名前はおろか、正体も不明。


「明日香、遅刻するわよ!!」

「わっ、もうこんな時間!?やっば!ありがと母さん!」


私は急いで荷物を持ち、家を出た。



「いってきまーーーーーす!」

「気をつけるのよー!」



いけないいけない。

ついつい見惚れちゃった。

でも仕方なくない?

だって、かっこいいんだもん!

特に、緑ちゃん!

足速くて、強くって、綺麗な顔にモデル体型!

緑ちゃんの握手会とかないのかなぁ~……。

いつか一目でいいから緑ちゃんと会ってみたいなぁ~……。



「神様お願いしまぁ~~~~~す!!あの2人に会わせてくださぁ~~~~い!!特に緑ちゃん!!あと、どうか遅刻免れますように~~~~~~~!!」



走りながら大空に向かって叫ぶ。

周りから、白い目を向けられてる気がするけど気にしない!

笑顔笑顔!

キープスマイル、明日香!


コツンッ



「いって!」



ちょ、何!?

何を投げてきた君ら

向けるのは白い目だけにしとくれ!

足元に、何か転がってる。

これかな?



「ビー玉?どうりで痛いわけだ。にしても綺麗だなぁ……。」



綺麗なピンク色で、太陽の光に当てると、星のようにキラキラ光る。

これ貰っていいよね?

いいよね?

私に投げてきたんだもん

きっと私の元気さに感動して、不器用な誰かが投げてきたんだ。

うん、そういうことにしとこ。

ポケットの中にビー玉を入れ、また走る。



「いやぁ、いい物貰ったなぁ。この調子で、誰か遅刻回避の手助けを~~~~~~!!!」


私は猛ダッシュで走り出した。

そして、見事に遅刻した。

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