表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役的少女の活躍  作者: 櫻詩ありす
1/4

こんな世界から。

「本当に良いんだね?」

私は、何度も確認をく繰り返す黒い魔物に若干の焦りと苛つきをおぼえる。

この黒い魔物に出会ったのは月のはじめの頃だったから既に3週間はコレといたことになる。

私は、周りから見ても不憫な子だったと思う。

ヒステリックに喚き散らす母親、家に帰らない父親

火の消えたような家庭で過ごし、学校に行けばヒステリックな母親が起こした問題のせいか遠巻きにされ、近づいて来たかと思えば罵詈雑言を浴びせられ中学生が思いつく限りの嫌がらせをうける。

こんな世界に嫌気が指していた。そんな時に出会ったのがこの黒い魔物だ。

この魔物はうさ耳と、ト音記号を模したような尻尾がボールにくっ付いたような見た目をしている。

もるんと名乗ったコイツに異世界にて悪役的少女をしてみないかと誘われた時には二つ返事で了承した。

にも関わらず3週間も出発を引き伸ばされもるんが現れてから不気味な程猫なで声で話しかけてくる母親の相手をさせられ精神的にも身体的にも疲れている。だからこそさっさとこんな世界とオサラバしたい。

そんな私の心情を察したのかもるんはヤレヤレと言ったような顔でありもしない空間に扉を開いた。

あぁやっと、やっと嫌いだった家族と、好きになれるわけのない学校とクラスメイトとナにもかもが嫌いだったこの世界からサヨナラできる。

その事が何より私は嬉しかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ