表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/57

一族編 53、αの今

「あ、カリアさん!」



入ってきたのはカリアだった。


「おーおー皆集まってどうしたんでぃ?……ってん!!?」


ぎょっとした顔でエスターテを見つめる。

エスターテはと言うと、騒がしい奴が来たとでも言いたげな表情でカリアを見ていた。


「ぎゃああっ!!え、エスターテ君にロッタがとり憑いたああっ!」



「よく分かりましたね、顔はエスターなのに」

ルピィもジッとエスターテの顔を見つめるが、もし自分であればこんな一瞬で見分けることは出来ないだろう。


「顔がエスターテ君でも雰囲気がもろロッタなんだよぃっ!……ってお前体調悪いのかぃ?」


「エスターテさんが過呼吸を起こしてしまったんです。今は落ち着いてますよ」




「エスターテ君がかィ……それは大変だったねェ。しかしエスターテ君の顔だとお前も本当に、18歳らしいねぇ!」


わはは、と笑いながらロッタの肩に腕を回す。こうしてみると同い年の友達にしかみえない。


「……意味わからん」



ガシャーーン!!



音がした方を向くと、ハヤトが持っていたグラスを床に落としてしまっていた。

だがハヤトはそんなこと気にもとめずに、驚愕している。


「じゅ、18!!!???ろろろロッタ18歳??!」


ハヤトは、全くロッタの年齢を知らなかったのだ。

ロッタ自身、隠していた訳じゃないが特に言うこともなかった。

親の替わりに育ててくれた恩人は、自分と三歳ほどしか変わらないと知って、驚きを隠せないでいる。


「こいつの顔年齢分かりづらいもんなァ……ロッタと出会った頃なんてねィ……って!!おいロッタ何寝てるんだ!」


カリアの話しを受け流すかのようにロッタは目をとじていた。

経験上、カリアの昔話は長くなる。


「ハヤト」


「はい」


「αはどうしている」


「……αは、表的には何もしてないよ。街はあの抗争以来、落ち着いてるし。もちろんまたあの街が狙われることがあったらαでなんとかするつもり」


だけど、と呟きハヤトは眉を寄せる。


「この前の事件、αの新入りが一人マフィアの命を奪ったって」


ルピィははっと息を飲む。

それに気づいてか、カリアはルピィの肩に手をおく。


「新入りってのがずっと引っかかってたんでィ。αは解散したってよく言われてたからねェ……今更新入りを集めるのかって」


「ええ。αとしては活動を休止していますので、新入りが入ったという事実は無いです。今はαのアジトに集まって話をしたり、ロッタを探しに出る者がいたり。せいぜい街で、喧嘩でもおこれば率先してとめにいく程度です」



「じゃあ、何処かでαを名乗る偽物がいるのですね……」



「……わかった」


ロッタは、考え込むような顔でそう一言呟いて本当に眠りについた。


「何をするつもりなんでしょうか……?」


ルピィは心配そうにロッタの顔を覗き込む


「こいつの封印とやらも、多分そう遠くないうちに解けるでさァ。色々考えてるんじゃねぇのかぃ?」


カリアの言葉に、今度はルピィが考え込む。確かにもうエスターテは、少量とはいえ数回酒を口にしている。

もし、封印が解けたとしたら、エスターテはどうなるのか?



「そうですか……なら、もう少しαの皆にはこの事は言わないでおきます」


「そのほうがいいでさァ。なかなか難しい話だからねぇ」



「はい!では、俺はそろそろ戻ります」



ハヤトは、休憩ルームから出て行った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ