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解答編 32、異変

「エスター!?」


何度呼びかけても応答が無い。

―ただ事じゃない事がおきている?



嫌な予感がしたルピィはすぐ外へ飛び出しエスターテの元に向かった。




「ちょ・・・!?ルピィちゃん?」



何が起きたのか全く理解していないカリアはその場に置いてけぼりに

された。



===

====

=====


〜エスターテ祖父宅〜


がちゃ!!



「エスター!?エスター!」



幸い鍵が開いていたのですぐなかには入れたが肝心のエスターテの

姿が見当たらない




エスターテの部屋として使われている部屋に入ってみるとそこには

電話の前でうずくまっているエスターテがいた。




===

====

=====

同刻

〜イタリアの山の中〜




「う・・・うおおおおおおおおお!?」



山の中を必死で駆ける晃。

その姿は楽しく駆け回っているようにま到底思えない。


「○△◎☆▼♪◎*#!!!!」

注意:これは晃視点です。光はイタリア語は分かりません


「お前ら何言ってるのかわかんねーよ!!!通訳呼べ!通訳!!」


珍しく晃が追いかけられているのは妹ではなくリュックと半袖ハーフパンツの

オッサンたちである


「◎■☆*!」

「「□○♪=!!!!」」



「意味わかんねーーよぉお!!日本語はなせ!日本語ォ」



どしん・・・!



後ろにばっかり気がいってしまったのでどうやら人に

ぶつかってしまったようだ。


顔を前に向けるとカエルを片手に持ったゴスロリで程よく

カールしている髪を右に束ねている女だった。


――ゴスロリ!?

秋葉原でもないのにコスプレか・・・?

とととにかく・・イタリア語でごめんなさいってどうだっけ・・・


あたふたしていると向こうが口を開いた。


「・・・日本人?」


カタコトながらも日本語で話しかけてくれた。

顔からイマイチ感情が読み取りにくい・・・



「あ、はい。すみませんでした」

「キモノ・・・武士?」


今日の俺の服装は紺色の男着物だが・・・

??

着物=武士

ですか!?やっぱ日本ってそういうイメージなのか。


「いえ、一般人です」

「・・・」


眉を少し寄せて イッパンジン・・・イッパンジン・・・と

呟いている。どうやら一般人の意味が分からないようだ。


「ええっと、急いでるので・・・ホント、スミマセンでした!」


だっっと再び走り出す晃。

そんな後ろ姿をみて女が

「・・・かっこいい」

と言ったのは晃には知るよしも無かったのだった。



===

====

=====


「エスター!?どうしたんですか!」

エスターテの顔色は真っ青で冷や汗が頬にたらたらと流れている。

体もガクガク震え冷たくなっている。ただ事ではないのは一目で分かる


「きゅ・・・救急車」


いったん受話器をおろし、また上げて救急車を呼ぶためボタンを

押そうとした時強い力で腕を掴まれた。


「エスター・・・?」



腕を掴んだのはエスターテ自身だった。

エスターテはしゃがみ込んだままぐっと手に力を入れ、さらにルピィの

腕をしっかり掴む。



「うっ・・・!!!」


今までより更に苦しそうなうめき声を上げる

「やっぱり、救急車呼んだほうが・・・」


ルピィはその時異変に気がついた。

エスターテの髪の毛・・・薄い茶色の髪がじわじわと毛先から

黒くなってきている。



髪の毛の色が完全に真っ黒になった時エスターテはスッと立ち上がった





「!!?」



エスターテの顔をみてルピィの頭は完全にこんがらがる事になった。



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