表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/57

チャネルカ・ブース編 3、走る

こんにちは、クローバー☆です!

ルピィって言うのは、友達がつけました(^^)

かわいいですよね〜

船の中のレストランへ二人は向かった。

その途中、お腹に軽い衝撃が走った。

どしん!!


「きゃっ」

「えっ」


エスターテが前を見ると、金髪の少女が尻餅をついていた。


「だ、大丈夫!?」


あわてて起こしてあげる。

ぱっと見たところ、何処も怪我をしていないようでほっと一安心する。


「大丈夫だよ!!お兄ちゃんごめんね!」

「ううん、僕もごめんね」


そういうと、女の子はにっこりと微笑んで手を振った


「起こしてくれてありがとう!じゃあねっ!!」


「礼儀正しい子ですね、エスターよりしっかりしてるんじゃないのですか?」


「ええ?!僕そんなに情けない!!?」


エスターテが軽くショックを受けたところで、レストランに着いた。


レストランはものすごく豪華で、船の中に居る事を忘れさせた。




「す……すごい!!」


エスターテはメニューを開いただけで目をチカチカさせていた。

一方ルピィは、食べるものを決めたようだ。



「エスター、決めたのですか?」


「あっぁあ、待って!」


エスターテはメニューに目を通す。

メニューは中華、和風、イタリアン、フランス料理などとたっぷりあった。




「俺は、うどんがいい!食べてみたかったんだぁ!日本料理!」



「ウドン?それは、ジャッポーネの料理ですか?」


「そうだよ。日本にはすっごく興味があるんだ。日本語も少しなら話せるよ!」


「へぇ……イタリア出身ですよね?」


「うん。」


「私もイタリア出身です。仕事の為に、日本語、中国語、フランス語、英語、

など覚えました」


「すごい!あ、スタッフ呼ぼう!」


するとエスターテが立っていきなり大声で……


「スタッフゥー!!!」


ばちぃん!!!


エスターテは、ルピィに叩かれた。

ルピィは小声で

『何しようとしてるのですか!』

『そんな怒らなくても……ジャパニーズギャグだよ!!』

『やめてください』

『ほら、ラーメン・つ●めん・僕イ……』


バチッ!


『やらなくていいです!!』


結局普通にベルを鳴らし、注文した。

エスターテは一人で日本のお笑いなのになどとぶつぶつ言っている。



「ルピィは何をたのんだの?」

「えっとですね……。カルボナーラを頼みました。」


レストランは混み合っていて料理が来るまで暇なのでエスターテは辺りを見回した。

見た目的には普通の人に見えるが、これらの人のほとんどがマフィアや、

カモッラ、不良だと思うとエスターテの体が震え上がる。


だが、エスターテの脇を小さい子供が走っていくのをみて、少し安心した。


ルピィが黒い薄笑いを浮かべながらボソリと呟く

『あの子も将来マフィアになるのかしらね?』



……安心できない。



〜〜〜少々時間はさかのぼる〜〜〜

**チャネルカ・ブース4号出航十分前**


港で一人の日本人の男が走っていた。

抹茶色の着物に真っ黒な髪をする男はただただ走っていた。



―――逃げなければ・・・。

―――あの子の為にも・・・。


走る 

 走る

  走る 

   走る

駆ける

 駆ける 

  駆ける




何もかもうまくいかない世界の中で

男はただただ走っていた――――。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ