チャネルカ・ブース編 26、豪邸B
チャネルカ・ブースから降りても少しの間はチャネルカ・ブース編ですので♪
家の中に入るとホコリっぽい空気がむわっと流れ込んできて
むせた。
洋館なので靴は脱がないのか・・・。
お爺ちゃんはいない。
出かけているのか?
廊下がものすごく奥まで続いていて突き当たりに右にも廊下が続いているようだ。
とにかく一番近いドアの取っ手を握りあけた。
「う・・・げほッげほッ」
ここは一段とホコリっぽい。
オマケにカビ臭いときた。
窓!窓!!
一刻もはやく換気しないとむせ死ぬ!!
ガラガラガラ・・
ふう。
一息ついて黒い牛革のソファーに腰をかけた。
さすが高そうなソファーだけあってすわり心地が違う
さて、お爺ちゃんからの手紙を読むか
カサ・・
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エスターテへ
本当にすまない事をした。申し訳ない
しかし、これはエスターテの為。許してくれ
あと、じきにルピィという女の子が来るから、仲良くしてやってくれ
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ぬ・・・?
お爺ちゃんは何を誤っているんだ?
・・・しかもルピィの事を知っているのか・・・。
うーーん。分からない!!
する事も無いのでよく使いそうなリビング・キッチン・バスルームなどを
掃除する事にした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ふう。
一応掃除はしたが、ここの家はとにかく広い!部屋数も多すぎる!
自分の寝る部屋(リビングに一番近い部屋)は確保して掃除したが
そのほかの部屋はほったらかし状態。
気がつくと外はオレンジに飲み込まれていて日もほとんど沈んでいた
疲れもあってかすぐに自分のへや(仮)に行って寝ることにした
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エスターテ祖父宅
AM2時30分頃
リンゴーーン
リンゴーン・・・・
豪邸の呼び鈴がなった。
「うう・・・お爺ちゃんかなァ?」
重たい瞼を擦りながら廊下をよろよろ歩き
ドアの鍵をあけた。
ガチャ
「あーーい」
寝ぼけている耳に飛び込んできたのは思いもしない声だった。
「え!?エスターー!?」
「ルピィ!!」
思いもよらなかった人の訪問に眠気も一気に覚めた。
「え、あ、あ・・・あがって。とにかく・・・」
「あ、はい」
驚きの色を隠せないルピィをリビングに入れた。
「あの〜・・・エスターは何故この家に?」
「えっだってお爺ちゃんの家だから」
そういうとルピィはなるほど、といって手を叩いた。
「え?何がなるほどなの!?」
「いや、貴方のおじい様はマフィアだったんですよ〜!
だって私は私のファミリーの幹部に呼ばれて会いに来たんですよ?
行った家がエスターのおじい様の家ですからおじい様はマフィアでしょう」
人差し指を立ててニコッと微笑むルピィ
「まぁそうなるけど・・・信じられない!というより信じたくないいぃい!!」
「まぁ、それはおじい様に会えば分かるじゃないですか♪
で?おじい様はどこに?」
「もういないよ」
いきなり発せられた言葉はエスターテのものではなかった。