チャネルカ・ブース編 ２５、豪邸A
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チャネルカ・ブース４号は無事目的地のジェノバについた。
船からはぞろぞろと人が降りていく中エスターテはルピィを探していた。
・・・！
人ごみの中にルピィを見つけた
「ル・・・ルピィ！！」
くるりとこちらを向く。
その顔はいつも通りのルピィだった
「あ、エスター」
「大丈夫なの？？お兄さんの事・・・」
「大丈夫ですよ！だってお兄ちゃんもマフィアです！コレぐらいの
覚悟は！」
明らかに無理な笑顔だったが、今はそっとしておく事にした。
「そうだ！ルピィ、デジアドだしてよ」
☆エスターテ辞典☆
デジアドとは・・・？
デジタルアドレス帳の略で名前住所電話誕生日・・・
と簡単なプロフィールを記録できる機械の事。
サイズは縦五センチ横１０センチ液晶画面で液晶部分は縦４．５で横９．７
スライドするとキーボードがでてくる。
※実在はたぶんしないですｂ作者の妄想機械
「あぁ、はい。」
エスターテは青、ルピィは黄色だ
二人は住所と電話番号等を赤外線で交換した。
「じゃぁ、また電話するね。」
「はい！ではまた！！」
じーーーー・・・・
「「！？」」
二人は何か強い視線を感じた
何か・・・視線を感じる
何だ何だ何だ何だ何だ！！
う・・・後ろ？
くるりと振り返ったら
そこには・・・目をひからせた・・・晃の姿が・・・・
「ななななに！？晃」
「いいな〜イタリアではこんな物があるのか、
いいな〜二人で楽しそう・・・ぐすん」
こんなもの・・・とはデジアドの事だろう。
そうか、ニッポンでは無いのか
それよりその悲しそうな目やめてェ！
「ひっ晃にもあげます！職業柄二個あるんですよ！」
ごそごそと鞄から緑色のデジアドを取り出す
ぱぁっと晃の顔が明るくなる
「お！ありがとう！」
「すみませんすみません！」
申し訳なさそうに妹さんが謝っている
「え・・・えぇ。早速メニューからMYプロフィールにいって
編集してください」
カチカチと晃は必死に編集している
「できた！」
「じゃぁ、俺のと赤外線送信してデーターちょうだい！」
ピピッと送受信完了の電子音がした。
どれどれ・・・
名前 笠紀 晃 かさきひかる
住所 ない
仕事 ない
・
・
・
なんか・・・晃ホームレスみたい
切なくなるエスターテなのでした。
「よし！ルピィのもデーター貰ったし！俺はその辺のホテルに
泊まるとするぜ！」
そういってだだだっと走っていってしまった
「じゃぁ、お爺ちゃんの所にいくね」
「私は大幹部に会いに行ってきます」
ルピィとも別れを告げお爺ちゃんの家に向かうことにした。
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電車に揺られること１０分
電車から降りたエスターテはうんっと伸びをした。
お爺ちゃんに会うのは三回目だ。
前あったのは・・・たしか小３の夏休みだっけ？
古びたおおきな豪邸の前に立った。
茶色いレンガの家でいかにもサスペンスドラマにでてきそうな洋館である
郵便受けに手紙が入っている。
・・・ん？
エスターテへ
お爺ちゃんからだ。
金色で鈍い光を放っている鍵とともに入っていた。
とにかく・・・
中に入るか。
とうとうチャネルカ・ブースとお別れしちゃいましたよ（＞＜寂しいような・・・
ん・・・？何か忘れている気がする！
何だろう
