チャネルカ・ブース編 24、お別れ
しんみりとした感じになってしまった・・・
ぬぅ・・・次は戻るかねェ?
〜ルピィの部屋〜
プルルルル・・・プルルルル・・・
ピッ
「はい、ルピィです」
ルピィの青色のスライド式携帯電話が鳴った。
周りの人はいったん会話を中止する。
『カオンだ・・・レンが・・・レンが・・・』
「お兄ちゃんがどうしたのですか?」
『・・・・・・・・・・』
カオンの言葉がゆっくりつむがれる
ルピィの顔色が変わる。
何か言わないといけないのに・・声が出ない・・パクパクと口が動くだけ
「お・・・おい!?ルピィどうしたんでィ」
ガッとカリアがルピィの肩を掴む。
エスターテらもただ事ではない気配を察知し真剣な顔つきになる
「う・・・うん。大丈夫です」
・・・ピッ
「お兄ちゃんが・・・さっき亡くなったって」
「な・・・なんでなの!?」
エスターテもルピィの顔を覗き込む
気がつくといつもの冷静でにこやかなルピィではなく
焦点が合わない目をして口ががくがく震えていた。
「あ・・・αの新入りに・・敵と勘違いされたカオンが撃たれそうに
なってしまって・・・それをお兄ちゃんがかばって・・・」
「も・・・もういいよっルピィ、ちょっと休め。」
晃がルピィをベットまで連れて行った。
ルピィの足も震えよろよろと歩いていった。
エスターテはどうしていいか分からなかった。
――昔、俺にも妹がいた。
だが・・・歩道橋で足を滑らせ階段の一番上から転落死してしまった。
あの頃の悲しみは今でも覚えている。目の前で落ちていく妹、
必死に手を伸ばす自分・・・
思い出すたびにあの時の助けられなかったもどかしさが胸を締め付ける。
それが・・・誰かの手によって殺されたとしたら?
それはきっと俺には想像できないぐらいの憎しみと悲しみが生まれるだろう。
俺は・・・どうすればいい?
〜ベット〜
・・・なんで・・・お兄ちゃんが・・・
私に父と母がいない代わりに必死で育ててくれたのに・・・
なにも悪い事してないのに
α・・・ロッタ・・・ロッタさえいればこんな事には
涙で視界がぐにゃりと歪みもう何がなんだか分からなかった
ピーンポーンパーンポーン
『お待たせしました。チャネルカ・ブース4号は
まもなく目的地ジェノバに着きます』
ピサ・・・早く仕事を済ませてお兄ちゃんの所に行かないと・・。
〜エスターテの部屋〜
エスターテ、晃はそれぞれ別れを告げ自分の部屋に戻った。
荷物をまとめエスターテはどうしようもない気持ちを抱えて
窓の外に見える陸地を眺めていた。
☆発表☆
なんとー
ESTATE〜エスターテ〜が冒険ケータイ+PC評価で十一位獲得!(すごいのか?すごくないのか?
でも、評価&コメントくれた皆さんアリガトウございます!コメントは全てじっくり
読ませてもらってます♪
評価くれると作者が舞い上がりますよ(キモい