チャネルカ・ブース編 20、後片付けはしっかりと
さあさあ!
チャネルカ・ブース後編突入☆
「……ぅ」
目が覚めると、そこは晃の部屋だった。
窓から入る光がとてもまぶしい
意識が覚醒していくにつれ、周りが見えてきた。
ルピィが夜に散らかしてしまった枕の羽を集めていた。
「あ、エスター。おはようございます。この様子じゃあ
枕をもってフロントに謝りに行かないといけませんね〜」
「がーーーーーーーーーー……」
「晃……いびきうるさいよ」
鼻をつまんでみる。
「んがッ……」
なかなかおきない!
そうして晃で遊んでいると、洗面所のほうから晃の妹が
出てきた。
「あ、皆さんおはようございます。私、めぐみっていいます
あの……えっと……私、実は」
「鬼、なんでしょ?」
エスターテが小首をかしげた。
「え!なんでそれを……」
実は、昨日晃からめぐみについて少し聞いていたのだ。
「別にいいじゃないですか〜角ぐらい♪
あそこで寝てる人とかここに座ってる人とかおかしいですよ?」
ニッコリ微笑む(どこか黒いのは気にしないでおこう)
「おかしい?」
「頭(笑)」
「ちょ……ルピィ!?何言ってるの!?」
くすり、とめぐみが笑った。
「面白い人ですね」
「敬語使わなくていいですよ?私のは癖ですが・・
あ、私ルピィ。こっちのおかしい人は、エスターテ」
「あ、うん。ありがとう、ルピィさん」
それから十分後晃起床
またまた十分後皆でなかよくフロントへ謝りに行きましたとさ。
「枕なげしてたら破けちゃいました!ごめんなさい!!」
===
====
=====
「コック長〜もう朝からスシ作るのやめてください!」
今日は寿司を作っているようだ。
またまた今日もご機嫌で鼻歌が聞こえてくる。
今日の鼻歌は『子犬のワルツ』
「コック長〜……もうレストランめちゃくちゃですから、
配達の注文が無い限り作らなくってもいいんですよ!」
「いやいや〜コレはユラちゃんの朝ごはん!だって寝顔が
スシ食べたいっていってるもんー」
指差す先には昨日コック長と従業員のピンチを救ってくれた
少女が眠っていた。
……この顔をどう解釈すればスシ食べたいになるのだろう。
明らかに「肉!!」って感じだ。
「む……おはよう〜あれあ?もう仕事しなくていいよねー?
雇われたのは昨日だけだしー」
「あ、はい。昨日はありがとうございました。
そういえば、ユラさんってフリーの殺し屋さんなんですねー」
む?と従業員を見上げるユラ。
「ユラが本当に仕えるのはロッタだけだよー!
ロッタの邪魔になる奴の依頼だったらそいつの首切っちゃうし!」
ぷぅっと頬を膨らませている一方で従業員は目をむいて
驚いた顔で固まっていた。
「ロ……ッタ?そうですか、貴方は……ずいぶん雰囲気違ってたんで
分かりませんでしたよ」
「だって髪切っちゃったしー……」
んーとあごに人差し指を置く。
不意に目に鋭い光を灯し肉食猛獣のようなオーラをかもしだした。
従業員は背筋が凍るような気分だった
「こっちの方が、いろいろ便利だろ?」
声のトーンがものすごく低くなった。
口元は片方クイッと上がり、不気味なものを感じさせた。
エスターテ「後編ですな。どはーーんといきます!面白さも三割増し!」
作者「嘘ですよ。無理ですそんな無茶振り」
ルピィ「感動も四割増し!」
作者「おめーらでなんとかしろおおおおおおおおお!」