チャネルカ・ブース編 17、枕投げ
「ねぇねぇ、リンクーあいつ、晃っていったっけ?逃げちゃったよ〜」
「そうだねぇランク、せっかくイタズラしてやろうと思ったのにねー」
今二人は、階ごとに一つある小さなロビーのような所にいる。
二人が座るソファーには、ロープやゴムで出来たは虫類や火薬球……など
とにかくビックリグッツがごちゃごちゃと置いてある。
「「晃ってからかいがいあると思ったのになーッ」」
ふうっと背中をもたれさせると、カリアが覗いていた。
腕にはルピィを抱えて。
「なにやってるんだィ……おら、そろそろ帰るぞー。」
「「ルピィ??」」
集合場所や何か会った時の本部はルピィの部屋と決めているので
まずはルピィの部屋に帰ることにした。
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四人が部屋に帰るとエスターテはベットでぐっすり寝ていた。
ルピィの手当ても軽く済ませると、ルピィは目を覚ました。
「ん……あれ?ロッタは?」
「あいつなら帰ったぜィ。それより、エスターテ君起こしてくれよ」
「エスター!大丈夫なんですか?」
「ああ。凄い回復力でな〜すぐに運動しても大丈夫だぜ」
え……と一瞬顔をしかめたが、それよりエスターテが
心配だったので、起こしにいった。
ゆさゆさ……
「起きください〜」
すごい……傷が塞がってる
ゆさゆさ……
するとエスターテ
ゆっくりと起き上がり
「ん〜……よく寝たッ」
うーん、と欠伸をした。
「ほら、自分の部屋に戻ってくださいよ。」
「ええ!?だって怖いよ……一人って!」
「鍵閉めておけば大丈夫とおもいますよ?私も部屋まで付いていきますから」
ニッコリ言われて何も言えなくなるエスターテ。
廊下にでて、少し歩いていると、飲み物をもった晃が部屋に入るところだった。
「あれー晃だッ」
「エスターか、二人とも入れよ〜」
中に入ると女の子がかわいい寝息をたてて一人寝ていた。
「……晃、貴方……ドコからつれてきたんですか・・」
「何!?その蔑みの目は!?妹!妹だからね!?」
必死で余計あやしくみえる……
エスターテは心のなかで呟く
「でもかわいいですね。」
「だろ?かわいいだろ?自慢の妹よ♪」
「……シスコン?」
その瞬間エスターテは枕とキスした。
「ぅぷ」
「いったなテメーッ」
顔真っ赤の晃クン。
恥ずかしいのでしょうか
「ごめんごめん〜」
ヘラっと笑う。鼻が赤いので可笑しい。
「そうだ!枕投げしようぜ!」
「枕投げ……?何ですか。それは」
「なんだ、イタリアでは枕投げ、しないのか??
簡単に言うとドッヂボールの枕ばんだよ」
「面白そうーー!」
「やりましょうか!」
いつの間にか窓の外は太陽が沈み三日月が出ている
三日月の光を反射してキラキラ輝く水面はどこか悲しく見える
一通り枕投げをした三人は中身が飛び出てしまった羽がひらひら
舞う中で眠りに落ちた。
コレでチャネルカ・ブース編前編は終了♪
後編は二日目の話+ついてからの話の予定でっす!
お楽しみに〜←