チャネルカ・ブース編 13、誰?
やっとずっとずっと描きたかった要素が出てきた〜
出てきた分チャネルカ・ブース編の終わりも見えてきた〜←アハ
自販機にようやくたどり着いたルピィは自販機の隣にある
ソファーが二つ、スタンド型灰皿が三つあるだけの小さな喫煙所に人がいることに
気づいた。
「……?」
後ろ姿ではよく分からない。サラサラの黒髪、半そでから見える引き締まった
腕、どこかで見覚えが……あるような……。
片目で必死に目を凝らして見ていたルピィの視線に気づいたのか少年は首を回してルピィ見た。
タバコをすっている。見たところ未成年なのに……。
ルピィは正面から見た瞬間その少年の正体が頭に浮かんだ。
そうだ。新聞で見たことがある。
呟くように、信じられないと言う様な目で片目をおおきく見開き……
「貴方は…………ロッタ?」
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〜廊下〜
晃は走っていた。
あの双子との遊びもほったらかして。というよりほったらかすしかなかったのだ
――なんで?なんであいつがこの船にいるんだよ……!?
俺、逃げ切ったと思ってたのに。
晃は足を止めた。
なぜなら目の前に己が逃げていた人物がいたからだ。
「もう……逃がさない……!」
じりじりと間を縮めていく
「兄上!覚悟!!!」
ドシーーーーーンッ
晃は強烈アタックをくらい身動きが取れなかった。
晃の事を兄上と呼んだ少女は強制的に自分の部屋に連れて帰った。
「兄上、日本に帰ってあとを継いでもらいます!」
むっすーとベットの上に座る晃。
「断る!」
「じゃぁ誰が継ぐんですか?笠紀神社!!」
「お前かタマが継げばいい!」
「犬は継げません!あ、ポチも駄目ですよ!」
「……タマとかポチとか誰が名づけたんだ」
「私です」
「普通逆だろ?タマとかポチとか……ネーミングセンスねェぞ」
「話、逸らそうとしてますね」
ギクリとした。まさにその通り。昔からこいつは勘がいい!
ふと妹を見ると目線を落とし暗い顔をしていた
「私の……為でしょう?家を飛び出したのは」
「そんなんじゃねェよ。面倒くさいだけだ」
そういいながら頭の中で昔の事を思い出していた。
まだ、何も知らなくて平穏だった時代を――
+。プロフィール。+
■笠紀 晃 かさき ひかる
・高校3年生 馬鹿
・A型
・11月22日
・性格やんちゃ
・171センチ