チャネルカ・ブース編 12、ユラ
〜レストラン店内〜
肩に付くか付かないかぐらいの長さの
黒髪にヘッドフォンを付け黒いセーラー服を着た少女が降ってきた。
彼女がユラだ。
もちろん、降ってきた。と言う表現は正しくない。
上の階に穴を開け、おりてきたのだ。
少女は「遅れてすみませーん」とのんびりとした口調で喋ってから
近くで抗争している人達に向かって走っていった。
そこからはあっという間だった。
片手にナイフ、片手に銃を握り大人を次々に倒していった。
厨房への道が開けたところで、少女はこっちに向かってきて、
コック長と従業員の腕を引っ張ってものすごい速さで厨房に連れて行かれた。
〜厨房〜
「乱暴にしてすみません〜」
ぺこぺこと頭を下げる少女っは、近くで見ると結構美少女。
でもその可愛い顔と顔から服にかけてべっとり付いている返り血がアンバランスである。
「あぁーユラちゃん、可愛い顔に血がべっとり〜洗ってきたら?」
コック長は洗面所を指差した、が少女は動かない、と言うか無反応だ。
「……」
「それともお茶のむ??」
従業員が気を使った。がまたしても無反応
ちょっと間をおいて、
「あの〜さっき何か言いましたか?全く聞こえないんですよー」
ユラは全く聞いていなかったようだ。
そこで従業員がもっともな意見を口にする
「あのお……ヘッドフォンとれば?」
「……そー言うことか!」
今気づいたんですか、コック長
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〜売店〜
ABC新聞の記事の一部
不良集団αの天才的リーダーロッタが突如消えて今日で三年目になる
。いまだにロッタは見つかっておらず死亡したと考えられる。
不良集団はまだ活動していてxxxx・・・・・
「へぇ……ロッタが消えてもう三年目ですか。」
ぎっしりイタリア語が詰め込まれている新聞を片手にルピィはポツリと呟いた。
αというのは、突如作り上げられた不良集団でマフィアと
ほぼ同等の力を持ち、麻薬や市民に手を出さない
やり方は市民などから絶大的な支持を受けていた。
驚くのはそのリーダーが消えた当時15歳(中三)。αを作った時は
12歳(中一)という異例の若さだった。
この年齢の情報は意外と知られていなく、ルピィもカリアから聞いて初めて
知ったのだ。
新聞を売店のラックに戻しルピィはカリアから頼まれていた飲み物を買い
タバコは売店より自販機のほうが安かったので自販機に向かった。
+。プロフィール。+
■ルピィ・フェミユーオ
・高校三年生。ダケド高校はいってない。頭はいい
・A型
・2月3日生まれ
・性格はスッパリざっくりタイプ
・165センチ