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チャネルカ・ブース編 1、始まり

2010年8月1日


〜イタリア・ナポリ〜

海沿いに少し小さな住宅地がある。

朝日がゆっくり上っていき、住宅地に少しずつ光が当たっていく。



住宅地の中に少し大きな

白がメインで印象的な家が建っている。





「エスター!エスターテ!!起きなさいよ!お母さんもう出かけるわよ!?」

母親のかん高い声が家に響く。



エスターテと呼ばれた少年は、眼を擦りながらゆっくり起き上がる。

輪郭はまだ幼さを残し

栗色で直毛の髪はエスターテが少し動くだけでゆれ、

髪と同じ栗色の眼は大きく二重でパッチリしている。


かっこいいというよりも、可愛いという表現が

ぴったりであった。



エスターの部屋には日本語の本や日本のゲームがあったり、

青で統一された家具などは

涼しげな雰囲気を感じさせる。

「おはよう、お母さん。」



エスターテは、挨拶をすませる。


「おはよう、エスター。今から行って来るわね。」


お母さんとお父さんは、

今日が結婚記念日でエスターテが夏休みなので記念旅行を七泊八日でしてくるらしい。

二人は仲がよく毎年結婚記念日には旅行へいっている。

     

「そうそう、エスター宛てにお爺ちゃんから手紙よ♪」


白色でぶ厚い封筒を渡された。

何がはいっているのだろう?


「ありがとう。お母さん、旅行だからって

お金使いすぎないようにね。」


エスターテの方がしっかりしている所がある。


「大丈夫、十万ぐらいでやめとくわ。」


「それが使いすぎなの!!」


エスターテが必死に突っ込む。

すると、下の階から

「もういくぞー!」

というお父さんの声でお母さんは忙しそうに下へ走っていった。


エスターテは、早速お爺さんから貰った手紙を開いた。



+++++++++++++++++++++++++++++

エスターテへ

  元気にしてるか?

  今日からお母さん達が居ないから大変だろう。

  なので、このチケットをつかって、お爺ちゃんの所に来なさい。

  待っているぞ。

                お爺ちゃんより

++++++++++++++++++++++++++++++


丁寧でどこか重みのあるお爺ちゃんの字を見つめる。

お爺ちゃんとは家が遠くなかなか会えないので会ってみたいと思っていた

所だし……。

手紙には、チケットが付けられていた。


「……チャネルカ・ブース4号?」


チケットと一緒に船案内パンフレットも入っていた。

パンフレットの半分に船の写真がプリントされている。

青く輝く海の上に浮かぶものすごくでかい白い船。

船の側面に青いラインが二本入っていて新幹線を思わせる。


海の青と船の白が対象的でより美しさが増している。


出航時間が迫っていたので急いで

大きな鞄をクローゼットから取り出し、

着替えやら食料やらたくさんつめて

家を出た。


「たぶん、近くの船乗り場で乗れる筈……。」


―エスターテは行った。

―エスターテにとって悪魔の船。

―その船がエスターテの旅の始まり……。

ど〜も〜、作者です。

エスターテとは、イタリアで「夏」って意味なんですよ☆

あだ名は エスター 。

よろしくお願いします。

とにかく、賑やかに!をモットーに!!

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