表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐耳と行く異世界ツアーズ  作者: モミアゲ雪達磨
第四章 日本帰郷 編
72/439

異世界ツアーズ楽屋裏~登場人物紹介その他②~

 初めに、この作品をお読み頂き有難うございます。こちらは登場人物紹介や設定内容を纏めた資料となっております。作者の設定忘却防止用を兼ねているので本編だけを読みたい方は飛ばしちゃってokです。

 今回は人狼の村編~日本編までのキャラ紹介他となりますが、読み返してみると水晶鑑定版キャラクターステータスを表示出来るのが吸血鬼verの釣鬼だけという……。

 シズカだけでも結構やばいのにサキさんとか大神様とか出し始めるとステータスインフレになってしまうので今回はステ紹介は無しになりますかね。

 幻想世界内のキャラステも基本雰囲気だけなので文中のみで割愛させていただきます。多分クリア時のステスキルは初期からかなり乖離しちゃってるんで。

 それでは、一息ついて楽屋裏の始まり始まり―――


 ※楽屋裏の会話内容はあくまでネタと未定な予定で構成されています。あまり真に受けない様に。

 まずは第29話から第69話までの登場キャラの中で唯一鑑定結果が出ている釣鬼(吸血鬼ver)から。


名前:釣鬼(ちょうき)

種族:寵姫(ちょうき)(吸血鬼:伯爵級の(めかけ)/子爵級に相当)

年齢:54


筋力:A    敏捷:A

耐久:A-   器用:B

精神:A+   神秘力:B-[魔]


スキル:体術S 棒術B 投擲B 探索B 追跡B 罠感知C 釣りS 料理D 

     (隠密B) (暗器術A)


固有スキル:食いしばりB[痛覚によるマイナス補正の激減、致命傷を受けても

      一定時間ペナルティを無視して行動する事が出来る]

      再生D[受けた肉体的ダメージを徐々に回復させる。また身体の一部

      を失っても新しい部位が生えてくる。ランクDでは再生速度は遅め]

      物理耐性C[物理属性によるダメージを30%軽減、1ランク上がる毎に

      軽減効果+10%]

      吸血E[他者の血を吸う行為を通じ生命の源を奪い、その質と量に応

      じ自らの力を一時的に高める。現技能保持者は生命ある存在なので、

      適正不適合の為これ以上のランクアップは不可能]

      血液操作D[文字通り自分の血液を操作する事が出来る。ランクD

      では体外に流れ出た血液に関しては流れ落ちてから一分間、半径10m

      以内の対象のみ任意に動かす事が可能]

      吸血の呪いE[血液を美味と感じ、吸血(しょくじ)への軽い衝動が湧

      きおこる。現技能保持者は【親】を全て撃破済であるので、

      これ以上の呪いの進行は無い。解除不能]

      吸血鬼『-』[他の吸血鬼からの吸血行為による眷属化の呪い無効。

      種族特有の弱点が存在する。詳細は弱点セット参照]


     ※吸血鬼弱点セット/白銀、陽光、白木、浄化

       白銀[白銀由来による攻撃の被ダメージに対しては再生能力が半減]

       陽光[陽光の下では全てのステータス判定に-1ランク]

       白木[白木由来による攻撃の被ダメージ量1.5倍。固有スキルによる

       再生不可能、現技能保持者は生命ある存在なので自然治癒は可能]

       浄化[耐性が0になる。現技能保持者は生命ある存在なので前提と

       して浄化の影響を受けない]


 釣り大好き、アブない雰囲気満載な銀髪美人の吸血鬼(おねえさま)、断じておネエでは無い。その美貌から発せられる魅惑の香りと危険な気配は今のところ本人の落ち着いた性格と相殺されて日の目を見る事は無いらしい。

 日本帰郷編にて無事ムスコを取り戻し、昼の間は元の脳筋族(オーガ)として日々を満喫しております。


頼太「……のっけから突っ込み所満載なステ紹介だよな」

釣鬼「言うな……」

ピノ「釣鬼が吸血鬼化しちゃったと思った時は本当どうしようかと思ったヨォ……」

扶祢「あの数日間はピノちゃんずっと沈んでたもんねぇ」

釣鬼「改めて心配かけて済まなかったな」

シズカ「―――で、今も種族名は(めかけ)のままなのかや?」

釣鬼「種族名(これ)考えた奴出てきやがれ!!」


 潰れ雪達磨(マッシュフロスト)にはなりたくないんで絶対にノウ!


頼太「ま、まぁ。日本(こっち)に来てから存分に釣りも出来たし、悪くない夏休みだったろ?」

釣鬼「うーん結果的に随分とのんびりも出来たし、確かに満喫はしたかなぁ」

扶祢「それにしても、流石吸血鬼なだけあって色々固有技能が揃ってるよねぇ」

ピノ「吸血鬼になってから現実でやった事が釣りと買い物ばかりってのもらしいと言えばらしいケド」

サリナ「元々釣鬼さんはまともな手段では物理的な危機に陥る方が難しいスペックでしたから。シズカさんの登場ついでにまとめて話の流れを乗せてしまおう!と決めて進化に至ったそうですよ。ですので吸血鬼姿が活きてくるのはもう少し後のお話になりますわね」

頼太「おやサリナさんお久しぶり」

扶祢&ピノ「おひさ―!」

サリナ「皆さんお久しぶりですわ。そろそろ本編での用意があるので今回はこれにて失礼しますが」

釣鬼「何だかそっちも忙しいみてぇだなぁ」

サリナ「―――ふふっ。それは見てのお楽しみと言う事で……ではでは」






 お次は一応主人公。第28話迄と比べれば少しは主役っぽい活躍をしたりもした頼太君。以降日本編の雰囲気に合わせた種族名紹介となります。


名前:陽傘(ひのかさ) 頼太(らいた)

種族:人間

年齢:18


 ピコラ(旧名)改めミチルの設定をどう本編へ組み込むかでえらい悩みました。話の序盤から突発的に習得しちゃっても冷めるだけだし、かと言って犬系へのコミュ補正だけってのも……第28話迄を読み直すと他の主役級が色々持ちすぎて一時期脇役(ライタくん)の異世界観察紀行と化しかけてましたから。

 結果第57話にしてようやく出番と言う遅めの登場となりますが、これも主人公のパワーアップ的な成長要素ってことで。

 地味に日本編では修行をしまくって(扶祢とのちまみれスパーリングとか)何とか他の面子と肩を並べられる程度にはなれたかなーと思っております。ガンバレ頼太。


扶祢「これ本当よね。日本に来てから昏い表情がよく見え隠れしてたし」

釣鬼「サカミ村の件が切っ掛けなのはあるんだろうが、確かに危うくは感じたよな」

頼太「やっぱりばればれだったか……悪いな心配かけちゃって」

ピノ「マ、今はもうミチルも居るしそんな心配は無いんじゃナイ?」

ミチル『ご主人とは我が身滅するまで共に在りますよ!』

頼太「ミチルもありがとよ」

釣鬼「そう言えばミチルってずっと表に出てるのか?基本的に狗神なんだろ?」

頼太「出し入れは出来るみたいだな。だけど道具扱いはしたくないから非常時でも無い限りは寝てる時も出しっぱかなぁ」

ピノ「出し続けてて疲れたりしないノ?消費トカ」

大神「それについてはオレが説明するか。ミチルは元は幻想世界の特殊性を利用し、無名の狗神を被せて意識を喚起させたモノだったんだが、第57話でも語った様に瘴気まで含めて取り込んじゃってな。その際にお前の【名付け】を基に幻想世界で『キャラクター』として確立してしまったんだよな。自前の瘴気を活力(エネルギー)として利用しているから術者の負担はほぼ無いも同然だな。ただし本来の術者と狗神の関係とは少々違うから絶対的な命令などは出来ぬが……」

ミチル『ご主人の為でしたらたとえ火の中水の中、頭上からのシャワーでも首筋へのドライヤーでもであります!』

大神「この様子だし、こいつ等にとっては特に問題も無かろうよ」

扶祢「成程ぉ……ん?でもそれで何で現実世界でも実体化が出来る様に?」

シズカ「そこは第68話で語られとるの。基本的には『狗神』じゃが、幻想世界と言う特殊性の高い異界とは言えど現世の一部じゃからして、そこに登録をされたキャラクターとしての居場所(いのち)が保証されておる故。よって本来意思など存在せぬ筈の狗神がこうして太々しく現世でもほっつき歩けておると言う訳じゃ」

頼太「じゃあ。もしかしてあの世界が消え去ってしまったら……」

大神「いや、それはあり得ないな。まずあの世界は文姫のデータベース界を基にして改造されたモノなんだが、仮に文姫が消滅したとしてもデータベース界は残り続け、いずれ誰かしらが利用し始めるだけだろうな。まぁ―――あんな面白そうな世界、このオレが潰させはせんがね」

頼太「ほっ」

扶祢「良かったねぇ頼太」

文姫「さらっとあたしが消滅する部分はノータッチの前提で話が進められてるんですけどぉ……」

釣&ピ「ドンマイ」








名前:薄野(すすきの) 扶祢(ふね)

種族:妖狐(野狐/阿紫霊狐)

年齢:18


 三番手、主人公その2。ついに称号(タグ)「ゆるい」をゲットしたゆるイン(ゆるいヒロイン)。起源を辿ってみたら第31話まで遡ったという……。思ったよりも歴史のあるゆるさである。日本編終了時には母親に姉も二人出て来てぼっちじゃなくなったよやったね扶祢ちゃん!


扶祢「―――釣鬼?今から一緒に作者探しに行こうか」

釣鬼「おぅ。そろそろヤキを入れんとな」


 拙者まだ死にたくないので雲隠れを断行致す所存。


頼太「しかしあれだな、シズカが登場した辺りからどんどんキャラ設定が掘り下げられて当初構想してたミステリアス美人設定が雲散霧消しちまったよな」

ピノ「なるべくしてなったと言うカ」

扶祢「ピノちゃん酷いわ……」

シズカ「元々の扶祢は一人称が『(わらわ)』で前世が魔王、そして主人公への呼称は『お主』という20話辺りで色々詰まってエタりそうな設定じゃったからな。ちなみに主人公と二人旅じゃ」

頼太「そうだったのか……でもそのプロト扶祢との二人旅って言うのはそれはそれで―――」

扶祢「むぅ」

シズカ「因みに主人公はもう少し顔の良い真面目君じゃったからどちらにせよ頼太に可能性は無いぞぇ」

頼太「どうせ俺ぁ凡人面ですよぉォオオオ!」

釣鬼「んな鼻水まで垂らす程に泣き崩れんでも……」

ピノ「見た目はふとまゆ以外ほぼ一緒だったんだっケ?」

シズカ「じゃな……着物好きという設定は無かったと思うが、確かイメージは和服じゃったな。安易な妖狐像という事かのぉ?」

扶祢「ふふん。それに比べこの私のインパクト!なるべくして主役になったという事なのだわ」

シズカ「大方が残念要素なんじゃがな。料理技能も薄野山荘の話になってから設定を見返すまで忘れさられてた位じゃし……」

頼太「」

扶祢「二人共、酷い……」

頼太「まぁ、今の扶祢の方が気張らずに済むから一緒には過ごし易いけどなー」

ピノ「アレアレー?」

釣鬼「おやおや?」

扶祢「―――ッ……かっ、感謝しなさいよっ」

シズカ「汝にはツンデレは似合わぬ故やめておいた方が身の為じゃな」

静「でもそこがまた良い―――」

サキ「何でうちの子達はこんな特殊ちゃんだらけになっちゃったんだか……」

魔改造トリオ「ドンマイ」






名前:ピノ

種族:上位妖精族(ハイフェアリー)、但し無冠。

年齢:45


 主役紹介のトリとして。主人公パーティのマスコット兼癒し系(物理)担当。身体的な成長は全くしていないにも関わらず日本滞在による気象系&力学系知識の吸収により、恐らく個体危険度の上昇量は頼太以上と思われる狂妖精(マッドフェアリィ)、ピノ。勿論マッドは科学者的な方の意味で。


ピノ「ネットが面白いのがいけないンダ!ボクは何も悪くナイ!?」

大神「天狗大量虐殺に山の大規模延焼の黒幕と十分に悪者要素は揃っていると思うんだがな……」

ライコ「ピノさんですから……」

ピノ「ライコの姉ちゃんもあれ以来ずっと敬語だし、ボクって不遇だと思ウ―――」

頼太「不遇の意味を辞書でちょっと調べてみようなー?ググっても良いけどな」

扶祢「と言うかピノちゃんいつの間に殺人犯になっちゃったの……天狗虐殺って……」

ピノ「虐殺はしてないからネ!?新しく開発した魔法の実験材料になって貰ってちょっと鼓膜が破れただけだカラ!」

釣鬼「そこでさらっと実験材料って言葉が出る辺り―――」

頼太「見事にマッド化しとりますな」

扶祢「それにしてもピノちゃん、とんでもない大技身に着けちゃったみたいだね。いつの間にか雷精も仲間に加えてたし」

ライコ「宜しく!本編じゃ精霊視の強いひとじゃないと見えないし声も聞こえない設定らしいから、あまりお話とかは出来ないけれどね」

一同「よろー」

頼太「そりゃ残念。ところでライコさんはこのままピノに付いていく形になるのん?」

ライコ「うーん、特にそう言った約束はしてはいないんだけど。今のところはピノさんのインパクトが強すぎてこの人に付いていってみよう、って感じかなー」

シズカ「つまり、あの電磁誘導砲(レールガン)は既に実用の域と言う事なのかや……」

ピノ「電磁誘導砲(レールガン)じゃなくって電磁加速砲(マグネティックランチャー)ネ!」

釣鬼「気に入ったのかその名前……」

扶祢「私のオリジナル霊術どころの威力じゃないよねあれって……」

頼太「そもそもお前のオリジナル霊術ってのを見た事が無いんだけどな」

扶祢「うぐっ―――」

大神「まぁ、見たところライコの奴が居ないと必要な電磁力を確保出来ない様でもあるし、あの自然災害的な規模の砲撃はそうそう軽々しくは出来んだろ」

ライコ「わたしって結構上位な雷精だったのね」

シズカ「ひよっ子とは言え雷様の一族じゃしな」

ピノ「実は既にコンパクト射撃化の案も構想してるんだけどネ」

釣鬼「やめろよ!?絶対に街中とかで発射すんなよ!」

扶祢「あ、一応対罠系スキルと回避スキルも伸びてるみたいです」

ピノ「ステータスは一切上がってないのが残念ダナー」

シズカ「情報が力であるということが顕著な例と言うやつじゃのぉ」

頼太「ピノ達の居る世界の精霊魔法は精霊の関与できる物理現象を人為的に起こす技術だからなぁ。これ程科学技術と相性の良いものも無いと言うか……」






 それではお次は脇役一同の紹介―――約一名程脇役と言って良いか悩むのが居ますが……。


名前:シズカ

種族:妖狐(善狐/天狐)

年齢:1???


 まずは早速、もはや主役の一人になりかけている唯我独尊天狐様。その正体は並行世界の扶祢の姉!謎の組織に所属して日々世界の安定の為に尽力するも大事な部分は編集(カット)され、表向きには我儘さと妹へ対する百合プレイに勤しむ姿ばかりが強調されちゃっているという元御先稲荷(オサキトウガ)、とても善狐には見えないけれども天狐なシズカさん。元の世界では『シズカさん』という土地神の真似事をしていた時期もあったらしい。


シズカ「別に百合では無ぉて、家族へのスキンシップなのじゃが……」

扶祢「あれは完全にセクハラだと思います!」

ピノ「あの時の触手地獄は心が壊れるかと思っタ……」(第38話参照)

頼太「シズカの理不尽っぷりは置いといて。まず初登場が第33話だったか……今の下地は出来てるみたいだけど口調とか微妙に違和感があるなぁ」

シズカ「うむ、『おやおや』なんて童言わんしの」

釣鬼「この辺りはまだただの悪役然としたイメージが残ってたかららしいな」

扶祢「え?シズ姉悪役だったの?」

ピノ「第33話を書き終えた時点ではただの一見のやられ役だったみたいダヨ。第34話でも最初の辺りでサキと勘違いした時に慌てる様子を見せてたりしてたシ」

シズカ「扶祢を一瞬サキと見間違った時の『サキ』のイメージは童の世界のクソ婆の方じゃからな。今書き直したとしても恐らく警戒感位は出すやもしれぬ」

サキ「まぁサカミ村事変の最中はまだ単に姉としての設定しか無かったそうだからね。この時点じゃまだアタシなんか登場する予定すら無かったよ」

頼太「ほう」

扶祢「具体的にはどの辺りでシズ姉が姉になる設定になったの?」

シズカ「ヒッヒッフーのくだりじゃな。あれで童が会話に乗っかった辺りで何かが降りて来て急遽書き直し始め、その日の晩は睡眠時間が三時間半だったそうじゃ」

ピノ「アホダナ」

釣鬼「だがその変更が無きゃもしかしたら俺っち吸血鬼になったりしなかったのか?」

サキ「上でも書かれてるけどそうみたいだね。延いては日本編すら発生せずにそのまま異世界(あちら)豚頭将(ハイオークジェネラル)との対面まで行ってたかもって言う話だよ」

頼太「それは全然違う方向になってたかもなぁ」

扶祢「そっちに行ってたら妖狐関係の設定の掘り下げも難しくなってそうだね」


 本当、あの時の思い付きのお陰でワンクッション修行パートを置けたので話を創り易くなったと思います。あれが無ければ今後が突発的な理に適わない不自然な強化とか連発になって破綻してたかもしれません。翌日の歯医者すっぽかして済みませんでした、この場を借りてこそこそと謝罪をば。。。


シズカ「童自身や稲荷、妖狐についての設定は日本編でくどい程語っておるからして、他に何か聞きたい事はあるかや?」

扶祢「うーん……」

頼太「あ、それならあれだ。扶祢達の地毛って何色なんだ?」

シズカ&扶祢「「―――へ?」」

サキ「アッハッハ。そういえばアタシも第68話で頼太くんに見せちゃってたねェ」

頼太「そうそう。んでシズカもサカミ村では赤毛になってたからさ。もしかして扶祢も地毛は違う色なんかなぁと」

扶祢「私は生まれつき黒毛―――なんか動物みたいな言われ方でやだな。髪の毛と同じく黒だね」

サキ「お前……狐は動物なんだからね。アタシ等は霊獣の類ではあるけどさぁ」

扶祢「そういえばそうでした」

シズカ「まぁ良い機会じゃ。それについても軽く説明しておこうぞ。まず、霊狐の毛色についてじゃが―――」


 ここからは会話調だと無駄に長くなるので文調にて。


 まずは御先稲荷(オサキトウガ)について―――

 御先稲荷は善狐(ぜんこ)の中でも最もポピュラーな、白狐(びゃっこ)と呼ばれる狐が殆どを占めています。シズカをはじめとして少数ながら白狐以外の狐も混じってはいる様ですが。大体位が上がるほど白くなっていきます。稲荷神の眷属として、認められた狐とその子達のみが御先稲荷となることが出来ます。


 サキは御先稲荷として正に代表格で、伝承にある通り、

『性質:善狐/毛色:白狐/位階:天狐』と言った典型的な御先稲荷でした。

 扶祢を産んでから空狐へと至ったのを境に現在は御先稲荷を引退してシズカの後輩という位置付けで新任の界渡り監視者となっております。

 界渡り監視者の良さ気な厨二ネームは無いかのぅ?(チラッ


 シズカは同じく御先稲荷としてある時期まではお役目もしていましたが、鬼に受けた傷から救ってくれたとある恩人(せんぱい)へ報いる為に、狭間の監視者となって世界を渡り歩き、日々の悲劇をぽちぽちと解決しながら修行を続けてきていました。お陰で実戦経験は他の御先稲荷達の比では無く、時々自らの世界へ帰って来ては昇階試験にあっさり合格したりして他の面々からはあまりよろしく思われていなかったと言う過去も。ただし本編にその話を反映させるかは未定です。


 分類分けとしては『善狐/赤狐/天狐』となりますが、御先稲荷自体は文中で語った通り結構前に役目を追い出されておりもうお役目に戻る可能性は皆無です。しかし既に天狐にまで上り詰めていたのと、悪友でもある某狐に乗った野干女なひとからのお墨付きもあったので位階までをも降ろされることは無かった模様。

 因みに静の方も既に御先稲荷の資格を失っておりますが、毛色はサキと同じ白であります。


 そして扶祢は『野狐/黒狐/阿紫霊狐』ですが厳密には御先稲荷ですらないのでただの妖狐となりますね。


シズカ「―――と言う訳じゃな」

頼太「ほ~。皆毛色が違ったのか」

サキ「こっちの静も白毛である様に、シズカも最初は白狐だったんだよね?」

シズカ「うむ、鬼に受けた傷が元で長い間眠りについておったというのは話したと思うが、目覚めた時点で既に赤狐になっておったな」

扶祢「何か影響しちゃったのかな?」

シズカ「さてのぉ……ま、当時は周りも皆真っ白だらけで辟易しとったし、童は別に気にもせなんだが―――この赤毛も夜の月に照らし出され光る様子は中々乙じゃでな」

静「うん、月夜の下で見るシズカの髪は綺麗―――」


 そしてシズカに覆いかぶさる静。


シズカ「んっ!?む~~~~~!!」

静「ん―――ちゅるっ……ちゅっ……」


釣鬼「百合姉妹は置いといて、サキは白狐、シズカは赤狐と言うことか。んで扶祢が黒いのはどういう訳なんだ?」

ピノ「黒狐ってやつだよネ?どんなナノ?」

扶祢「文献によると黒狐は北斗七星の化身と呼ばれていて、王者が太平をもたらした時に姿を現すとされている吉兆の印らしいね。平和の象徴とかっても言われてるけれど……」

頼太「北斗七星って言ったらあれだろ、死を司る~とかそういう。あまり平和なイメージは無いけどなぁ」

サキ「その辺りは信仰や伝承の解釈によって様々だから一概にどうとは言えないね。ただ、平和の象徴と言うのであれば心当たり自体は無くもないかねぇ」

頼太「ホホゥ?それはどういった?」

サキ「まずは平和ボケ―――」

扶祢「―――はぅっ」

シズカ「っぷはぁ。そしてゆるさ―――」

扶祢「ううっ……」

静「はぁ…はぁ…負けた……」

シズカ「クックック……この手の経験値で童に勝とうなど八百年早いわっ」

釣鬼「の割には膝が笑いまくってるじゃねぇか……」

シズカ「っく、じゃが流石は童の鏡合わせ。難敵であったわ……」

ピノ「ヤレヤレ」

扶祢「うぅう……どんどん不名誉な称号が増えていってる気がするのだわ」

頼太「向こうで再鑑定した時にゆるさとか出なきゃ良いな」

扶祢「やめて!?」

サキ「ハァ……まぁ、この子にはアレが棲んでいるからね。考えようによっては勇者(おう)魔王(てき)を討って天下泰平になった証と言う事なのかもしれないね」

頼太「お?それは何かの前振りで?」

サキ「いや、一応の裏設定みたいなものだからその辺は無いんじゃないかなぁ」


 ―――今のところは未定です。

 設定と言うか無駄話が多くて話が長くなりすぎたので続きはその③で。


 10/7本日、AM1:00現在より午前中は回線元の工事でネット使えなくなるらしいのでその③の投稿時間は夜帰って来てからになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ