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狐耳と行く異世界ツアーズ  作者: モミアゲ雪達磨
第十一章 魔を誘う祭祀 編
388/439

異世界ツアーズ楽屋裏~登場人物紹介その他⑪~

 毎度、この作品をお読み頂き有難うございます。こちらは登場人物紹介や設定内容を纏めた資料となっております。作者の忘却防止用メモ兼ちょっとした裏話みたいな、そんな番外編なので本編のお話だけを読みたい方は飛ばしちゃっても支障ありません。

 今回は第十章・神墜つる地の神あそび編、並びに第十一章・魔を誘う祭祀編の二本立てでお送り致します。


 それでは、一息ついて楽屋裏の始まり始まり―――


 ※楽屋裏の会話内容はあくまでネタと未定な予定で構成されております。

頼&扶&ピ「「「――で?」」」


 ―――さーせんでした。


釣鬼「本質的にゃあ全く反省しちゃいねぇな、こいつぁ」

出雲「むしろ反省点が多すぎるが故の、簡潔かつ総合的な土下座プレイかもしれんなっ!」


 出雲姫さま、大正解。特に冬以降の投稿ペースの激減、リアル繁忙期の都合等々もありますが、大変長らくお待たせしてしまいました。この場を借りて平身低頭の体をば。

 まずは妖精郷編を見切り発車してしまった時点で楽屋裏書く時期いつになるんだよって感じにぐっだぐだ。結局前回から一年以上たってからの久々な楽屋裏っていうね。

 その理由としてはこれまた色々とあるのですが、まずは帝国、というか帝都編後編である神あそび編が予想以上に長引いてしまった事。これに尽きましょう。


頼太「そもそも俺なんか、章の半分監獄入りしてたもんな……」


 よくよく読み返してみますと、途中に最早リビドーにも近しきパッションだだ漏れで書いた、狐耳幼女的な閑話を抜かしての本編49話中、実に25話程が時系列的には主人公収監中っていうね。この章ラストが釣鬼視点の話だった辺りといい、つくづく脇役ポジが似合う凡人主人公だぜ。


頼太「その間に俺の知らない話がどんどん進んでいくし、そもそもが出だしは冒険者的な流れでいくって予定、どこいった」


 オカシイナー。最初は図書館行って調べ物したり、ちょこちょこ依頼をこなしつつ冒険者同士の比べ合い的な日常を入れる予定が……ピットブル先生を書きたいという気持ちが強すぎたのだろう。きっと、多分、おそらく。


ピノ「当初はピットブルの身体能力の描写をもって、現実にもありふれた怖さってのを表現したかったんだよねー」

リセリー「なのにお前、開幕から飛ばしてたものねぇ」

頼太「いやだってさ。いきなり目の前であんな悲劇が起こったら、普通頑張っちゃうじゃん?」

ニケ「きゃはっ。きーすさま、じばくげい!」

頼太「誰のせいだと思ってんのよこの無知系幼女!?」


 その結果、哀しみ溢れ、目の前でタイムリミットを迎えてしまった過去の亡霊に始まり、この帝国編での長い付き合いとなりそうなギーズ副総括も絡めた出だしとなってしまったのが、頼太収監の第一歩なのかなー。


ギーズ「私としては、我ら軍属さえ手をこまねいていた遺棄地域の一件を解決した一派の一員が、どんな者かの見分に留めるつもりだったのだがね。それが見ていて飽きさせない「だけ」な平民に一杯食わされる形となってしまったのだ。やり返しもしたくなろうよ」

頼太「ごばふっ!?」


 ―――強調かなっ!


 だけ、の辺りに悲哀を感じなくもない一方で、作者の求めている主人公像は表現出来た気もします。

 つまりは、凡庸の行き着く現実。過ぎたるものを求めれば、そこには必ずと言っていい程に代償を伴ってしまう―――


白「ふむ……また、瀕死状態になってしまったね」

扶祢「頼太ぁっ!?」


 そこでつんつく瀕死な頼太をつついてる白なひと。それも多少ネタバレになっちゃうんで次章の説明時まで登場諸々、自重してつかーさいね。


白「はいはい。それじゃあ後はピノに任せるとしよう」

ピノ「そこでボクに振るの!?」


 そんな2828自悦風なやり取りはさておきまして。

 妖精郷編ラスト以降、精神的ダメージがダイレクトにフィードバックされる身体となってしまったかもしれない頼太がKOされてしまったんで、暫し奴抜きで進めると致しましょう。


扶祢「ほ、本当に、大丈夫なのかな……」

釣鬼「所詮俺っち達にゃどうにもならねぇ話だ。さっさと次に進めるとすっかぃ」


 ですね。主人公勢のデータについては少々変動が激しすぎるので、今回は見送りとなります。

 それではまず亡霊少女の想起譚より、ニケとハルクについて。



名前:ニケ

種族:無貌の氷精

年齢:0


筋力:E   敏捷:C

耐久:E   器用:E

精神: -   神秘力:S[精霊]E[神]


スキル:精霊魔法C(氷系のみ) 神秘力感知S 思念感応B 感覚共有B

    

固有スキル:飛行C

      [空を自在に飛ぶことが出来る。Cでは走るよりも飛ぶ方が速く

      、空中制動にペナルティもかからない]

      思念感知A

      [言葉を話せない、または精霊の様な自我の薄い存在からの思考を

      読み取る事が可能。読心とは違うので相手がコミュニケーションを

      望んでいる場合に『聞こえる』と言う表現が近い]

      【憑依】

      [他者の肉体へと憑りつき、操作する]

      【無貌の眷属】B

      [精神異常無効・侵食無効・貌の無い器]

      「ワタシの眷属に手を出すですって?良い度胸をしているわね」


【使役獣】

名前:ハルク

種族:デッドリー・ブル


筋力:A   敏捷:A

耐久:A   器用:D

精神: -   神秘力:-


固有スキル:半物質化、幽体化

      食いしばりA

      [痛覚によるペナルティ無視、

      致命傷を受けても一度だけHP瀕死状態で復帰する]



 生前、亡霊時データについては割愛します。多分ニケとしてしか動かないと思うんで。

 ハルクはピットブル互換らしく、とことん脳筋っぽく仕上げてみました。そらピコじゃかなう筈もないわ。


ニケ「いやな、じけんだった?ねー」

ハルク『ヴルルルルル……』

頼太「くっ……あんな凄惨な目に遭ったってのに、健気な良い子に育ちやがってっ」

ピノ「復活はや!?」


 そこもまぁ、精神状態に引き摺られるが故のことと思いねぇ。

 後に語る頼太釈放からこのかた、妖精郷ではほぼほぼ癒し兼便利キャラとなっていたニケ。

 当時の話では生前の回想からそのまま話を終えておりますが、多分新章でそこについて触れる場面が出てくると思われます。


ギーズ「その際には、そろそろ君との決着もつけるべきだと思わんかね?」

頼太「また、そうやって無茶振りを……」

釣鬼「お前ぇ、完全に大将からターゲッティングされちまってるしな」


 このお方に関しても、となりますね。

 本編中で何度か怪しい気配を醸したり、帝室の血がどうこう語らせたりしている通り、帝国側の主要人物かつキーパーソンでもあります。

 その内対決とか、するんかなぁ。きっと頼太、今度こそズタボロの再起不能になっちゃいそうだなぁ……。


頼太「戦闘狂は戦闘狂らしく、釣鬼とでもやりあってくれりゃいいのに……」

釣鬼「そこで俺っちを引き合いに出すんじゃねぇよ」

ギーズ「自分で言うのもなんだが、私は存外しつこいのだよ。むははっ!」


 という訳で、帝国編の根幹に関わるのでギーズのデータに関しては夜会編の紹介に併せ、簡易版に留めておくことにします。


ピノ「それよりも、ニケのこのスキルってさ」

リセリー「ふふん。この子は今生でのワタシの初の眷属、といった立ち位置となりますからね。この位は当然でしょう」

ピノ「や、そっちじゃなくって、思念感応と感覚共有の方ね」

リセリー「………」

ニケ「ねえや、かたまったー?」


 嗚呼、勘違いしたドヤ顔解説の何と痛々しい事か。

 その美貌を彫刻ばりに固まらせてしまった主の方はさておきまして、この二つについても軽く触れておきましょう。

 仮にも神霊の眷属かつ、亡霊よりも上位に位置する精霊である以上、憑依と眷属スキル程度はあって然るべきでしょうし割愛。詳細設定が必要になったら、きっと本編で説明パートを充てるに違いない。


白「この二者に関しては我も使っていた通り、思念感知の先にある段階といった感じかな」

頼太「貌の無い器、ってのだけはいかにもっぽいスキルだよな」

扶祢「そちらについては妖精郷編の裏パートでの開示を予定しています。お楽しみくださいませませ」


 ませませ。帝都地下水道で見せた浮遊霊への擬態も、このスキルの賜物となりますね。

 他の関連話としては、第314話~第317話辺りでそれを匂わせた描写があります。



名前:ギーズ

種族:人族

年齢:37


名前:セルヒオ・ロペス

種族:人族

年齢:41


名前:パーシャル

種族:人族

年齢:17


扶祢「あれ、猊下って結構お歳召されていたんですね?」

ギーズ「そんなに若く見えるかね」

頼太「てっきり30手前くらいかと思ってましたよ」


 夜会編ついでに帝室一覧、ギーズは実は割と若作り。

 北部戦線の際には既に、軍を率いて当時の異世界技術混じりな神聖国軍を押し返していた御方ですから。

 という訳で多分にネタバレとなってしまうんで、ギーズについての詳細データは伏せておきます。


出雲「それ、ばらして良いのか?」

ジェラルド「良いも何も、夜会編のEPで暗に語られているからね」

出雲「おのれには聞いておらんわっ!」

扶祢「また、やってるし……」


 この二人の不仲も筋金入り。実際には妖精郷編でちらっと無貌のもの語りにも見られた背景から、出雲が一方的に嫌っている感じですけども。

 こうして軽く触れるだけでもいちいち妖精郷編が入ってしまう辺り、本質的には同じ帝国編になるんですよね、この二章。



名前:ルシエル・フェリシアーノ

種族:吸血鬼(擬態)

年齢:14


筋力:C    敏捷:B

耐久:C    器用:B

精神:C    神秘力:A+[魔]


スキル:儀礼A 交渉術D 話術C 舞踊B 語学E 民俗学E


固有スキル:【スコルピオ】

      [もう一人の自分。在りし日に願った、憧憬の果てに――]

       魔霧化

       [身体を虚ろな魔気に変え、物理的な存在感を極めて希薄と化す

       魔霧時には物理無効。飛行と物質透過が可能となる]

       催眠能力A+

       [睡眠導入効果付与、抵抗には精神判定を要する。

       魔法ではないので、解呪(ディスペル)抗魔術(レジスト・マジック)は無効。

       A+では半径100m程の広域催眠を可能とする]


      吸血鬼種族セット

      [他の吸血鬼からの吸血行為による眷属化の呪い無効。種族特有の

      弱点が存在する。詳細は弱点セット参照]

       吸血E

       [他者の血を吸う行為を通じ生命の源を奪い、その質と量に応じ

       自らの力を一時的に高める。適正不適合の為ランクアップ不可]

       吸血の呪いD

       [吸血への衝動が湧きおこる。

       数日に一度は血液を介した活力を要する、形状は問わない]   

       再生A

       [受けた肉体的ダメージを徐々に回復させる。また身体の一部を

       失っても新たに生えてくる。ランクAでは通常の回復速度は

       負傷の度合いにもよるが分単位。ただし相応に体力を消耗する]

       物理耐性A

       [物理属性ダメージを50%軽減、1ランク毎に軽減効果±10%]

       高貴なる者の在り方ノブレス・オブリージュ

       [全ての精神判定に+2のボーナス、

       死の危機に瀕した状況では更に+2のボーナス。

       下卑た思考に強い不快感を感じ、精神判定を要してしまう]


      吸血鬼弱点セット/鏡面、招待の強迫観念、銀、陽光、白木、浄化

       鏡面

       [鏡に映らない。集中を要するが、一時的に映す事は可能]

       招待の強迫観念

       [他者の領域へ足を踏み入れる際、許可を必要とする。

       許可なく足を踏み入れてしまうと以降全判定に-1ランク。

       その状態が解決するまでデメリットが維持される]

       銀

       [銀由来による攻撃の被ダメージに対しては再生能力が激減]

       陽光

       [陽光の下では全てのステータス判定に-2ランク]

       白木

       [白木由来による攻撃の被ダメージ量5倍。

       固有スキルによる再生不能]

       浄化

       [耐性が0になる]

      ※現技能保持者は生命ある存在である為、浄化の影響を受けない。



 夜会編のヒロイン兼容疑者その一。実年齢は出雲よりも年下だったらしい。

 吸血鬼としてのスキルセットはほぼ釣鬼の上位互換、デメリットも半端なく増えています。やっぱ吸血鬼ったらこのくらい尖っていないとね!


扶祢「でも、ルシエルちゃん個人としては普通な人って感じなのね」

ルシエル「あたくしは、あくまでスコルピオを宿しているだけですもの。スコルピオが居なければ何も出来ない、籠の中の小鳥ですのよ」

ギーズ「その籠は毎度毎度、蝶番が壊れているようにも思えるのだがね。そんなに無聊に喘いでいるのであれば、たまには軍隊式の演習にでも身を投じてみるかね?」

ルシエル「いえ、その……ちょ、釣鬼さんっ」

釣鬼「そこで俺っちに助けを求められてもよ……」


 吸血鬼繋がりという事で、若干ほんわかとする空気を醸し出してみたかったんですっ。このままじゃ肉体的には百合にしかならんけど。

 基本的に吸血鬼としての能力の大半はスコルピオ依存、なので使用する際は独特の気配を醸し出すんで見る人が見ればバレバレです。スコルピオ時には作中でも神秘力感知器具に引っかかっていましたし。

 ですがその分、ルシエルとしている間はデメリットを除き、吸血鬼としての一切が裏へ隠れているので感知は困難となります。ルシエル自身もその間はただの人になっちゃいますけども。


ギーズ「強いて言えば、定期的な血の摂取くらいかね」

釣鬼「あぁ、あの闇市で俺っちも振る舞われた、果実酒(ワイン)かぃ」


 あの時ギーズが釣鬼へと血液入りのワインを振る舞ったのも、ルシエルのこの性質を知っていたからこそとなります。実際には釣鬼にとっての血液とは、あくまで慣れない嗜好品のような扱い。なのでああいった反応を返すに至りました。


釣鬼「ま、味はともかくとしてだ。気分としちゃ、普段から好んで口にする代物じゃねぇ事だけは確かだな」

ルシエル「仕方がありませんわよね。直に吸わずに済むだけでも、随分と救われていると思う事にしていますわ」


 さて所持能力についてですが、流石は伝承を基に帝室の血を枯渇させてまで再現した事もあり、出来る事が多すぎるんで全てを書くには至りません。ルシエルの場合は特に、スコルピオとの主体入れ替わりにより能力を再現している節もありますし。

 作中にも登場した、代表的な魔霧化と広域催眠能力に関しては【スコルピオ】の下部に記載がある通り、主にスコルピオの担当となりますね。参謀府での反撃作戦の際、廊下を地道に走ってきたのもあの時はルシエルが主体となっていた為に使用不能ゆえでした。


頼太「ところで呼び名、結局ちゃん付けになったんだな」

扶祢「ほら、秘密を共有している連帯感?表向きは堅苦しい夜会の付き合いばっかりだし、私的な付き合いではそれでいいかなーって」

出雲「本来であれば、不敬罪も甚だしくはあるがなっ!」

ルシエル「ふふっ。あたくしは、嬉しいですけれど」


 だそーです。ここ暫し色々と窮屈な想いをさせちゃってる事ですし、少しは気兼ねなく付き合える時間があっても良いかもね。



名前:ジェラルド

種族:人族

年齢:43


名前:カンナ・シュトラウフ

種族:人族

年齢:27


名前:リンダ

種族:猫人族

年齢:16


名前:プーシャ

種族:犬人族

年齢:17



 ジェラルドくらいは詳細データを出しても良かったかもしれませんが、基本的にこの人は指揮官であり、後方任務をメインとするので簡易データに留めておきます。何だか徐々に開示出来る面子が減ってきているここ昨今。詳細設定を詰めるのがめんd……げふんっ。


頼太「特筆するところがあるとすれば、魔弾くらいですかね?」

カンナ「お望みとあらば……今ここで実践を……」

頼太「我が全力をもってご遠慮願わせて頂きますッ!」


 帝国編、特に軍部が絡む場面では魔法ではなく、魔弾、魔砲といったワードがふんだんに散りばめられておりましたが、ところどころの戦記風ナレーションパートで語られているように、帝国では主に魔法は戦力としての道具扱い、公国のような魔法学院などもありません。

 通常の学院こそ存在しますが、公国と比較して魔導系魔法の使い手なども少ない理由は、国としての特色となりましょうか。


ギーズ「ヴィクトル御老の時分には、まだそれなりの数の魔導師も居たのだがね」

ジェラルド「あの北部戦線よりはや十余年。通常の魔法形態では神聖国と対するに不足と断じられ、基礎研究を重ねてきた結果が今の『魔弾』形態となるんだ」

扶祢「あれ、厄介ですよね。発動に隙が無さ過ぎて、リロードの無いハンドガンを連射されてるようなものですもん」


 その正体としては指先を砲塔に見立てたライフリング効果。これにより、一発の大きさこそ小ぶりながら、所謂マジックアロー系を遥かに凌ぐ威力と精度を誇る『魔弾』が完成する事となりました。


頼太「あれを連射されたら大砲を撃つ暇も無くなるし、制圧射撃まで可能ときた。かといって持久戦に持ち込もうにもコスパじゃ勝てる気がしねぇ。お蔭で否応なしに接近戦に持ち込まざるを得なくなって何度、ヘッドショットを喰らった事か……」


 逆に言えば、浄化を仕込んだ魔弾術式を防御の薄い部位に打ち込む位しか、無形の鎧へ効果のある攻撃手段がなかったとも言えますけどね。サバイバル技能にも長けた釣鬼先生の直弟子である頼太だからこそ、往生際も悪く避けたり逃げたり弾いたり出来ただけ、といった実情です。


ギーズ「帝国の地を踏んだばかりの君達にはそうと思えないだろうが、実を言えば『魔弾』がロールアウトされたのはほんの数年程前なのだよ」

ピノ「その割には軍属の連中、皆が皆『魔弾』を撃ちまくってたように思うケド?」

ジェラルド「流石に機動小隊(ウチ)以外の軍属は、未だ旧式魔法を使っている部隊もまだまだ多いんだ」


 あの小隊は隊長であるボルドォを始め、軍部の中でも小隊規模で言えば現役最前線を張ってますので。

 この様に、徐々にスタンダードになりつつある『魔弾』。

 帝国式の魔弾に慣れていない騎士団レベルでは、あっさり眉間打ち抜かれて終わるパターンも多々有り得える現実。その分、純正の熟達魔導師(アデプト)級としてはサリナを始め、公国に分が上がるといったところです。

 そんな部隊とばかり(大抵は巻き添え喰らって)日常的にぶつかり合っている頼太だもんで、この帝国編で有り得ない程にEXPを獲得している気がします、はい。

 今のところ『魔弾』の術式は帝国軍のトップシークレット。今後出てくるであろう『魔砲』も含め、それこそが手段としての魔法への付き合い方という、帝国流の立ち位置という事になりましょうか。


ピノ「推進機構の安定にかかる原理としては安定翼と同じく、地球でも古くからあるものだしね。ある程度以上の熟練した魔導師だったら、オリジナルで似た様な術式編み出してるんじゃないかな」

扶祢「ピノちゃんが使ってる精霊魔法も、射出タイプにはほぼライフリング効果が組み込まれてるもんね」


 だからこそ、北部戦線で神聖国の技術を目の当たりにした背景を持つ帝国軍であれば、それを魔法に流用するのも可能だった、という事かもしれませんね。




名前:ボルドォ

種族:虎人族

年齢:43


筋力:A    敏捷:B

耐久:A+   器用:B

精神:B    神秘力:C[精霊]


スキル:体術A+ 気配察知B 統率D 探索C 追跡B 隠密C 投擲B


固有スキル:【虎男変化】A+

      [虎人族に伝わる獣化転身(セリアンスロピィ)

      満月下は肉体系判定全てにボーナス、新月の夜には微ペナルティ。

      またC以上で防御貫通効果1ランク毎10%が付与される。

      A+ランクでは筋力+2/敏捷+1/耐久+1ランク/防御貫通30%]


     虎男時スキルセット

      暗視A

      [潜在的な野性を取り戻し、闇夜での視覚ペナルティ五割軽減]

      白虎の咆哮

      [退魔の色たる、白き虎の証。悪意の籠もった影響力を減じる]

      破魔の闘気

      [退魔の色たる、白き虎の証。

      自らへ影響を及ぼす魔法に分類される効果の一切を-1ランク]

      体力回復速度上昇D

      治癒速度上昇A

      ???[?????]



 冒険者ギルド帝都支部、ギルドマスター代行な虎親父。

 妖精郷編の項で出そうかも迷いましたが、読み返してみれば神あそび編でも結構変身してたんでこちらに記載しておきます。釣鬼先生といい勝負な脳筋っぷり。そら闇夜のサムライ百人切りも出来ようってもんだ。

 それと無貌の女神編でもちらっと触れてはおりましたが、実はボルドォ以下獣人部隊はほぼ全てが元冒険者。なのでギルド代行任務を賜ってからは有事は軍人、平時は冒険者のお仕事をこなしつつ、帝都の治安に正規の警邏隊とは別観点から一役買っていたりします。


釣鬼「狼男(ライカンスロープ)に比べっと、防御面では落ちんだな?」

ボルドォ「三界編での人狼の極みだったか?あちらでも少しばかり説明はあったようだが、虎男(ティグリスロープ)は攻撃に特化しているからな」


 そんでも通常で考えれば余裕でネームド級の生命力を誇る化け物だと思いますけども。釣鬼とタイマンで渡り合えるレベルとなると、大体フィジカルモンスターになってしまうのが困りものっすね。

 なお、白虎の咆哮と破魔の闘気は虎男(ティグリスロープ)の中でも白を冠する白虎のみとなります。脳筋枠かと思いきや、何気に特殊能力てんこ盛りだったらしい。


頼太「だからミキの光槍を消し飛ばす事が出来たんすね」

リセリー「あの夜に、魔気に塗れた廟堂の中で無貌(ワタシ)を貫く事が出来たのも、納得というものね」

ボルドォ「それよりも、最後のこれは何なんだ?」


 これが2018/2/23の初稿現在、妖精郷編が終わるまで見せたくなかった理由として大きいです。裏パート投稿前の現状では大いなるネタバレになってしまうスキルというか、属性なので。楽屋裏なので他内容は初稿当時のまま変える予定はありませんが、裏パートが終わってから楽屋裏の改稿に併せ、データに追加する予定です。




 さて、神あそび編の後半に関するデータですが、開示するかすっげぇ悩む……。

 何故ならば、神あそび編以降とこっとん、グイグイと、主張をしまくる某神官の存在がですね。


ミーア「それでは本命と参りましょうっ!いざっ……かみーんぐ、あうっ!」

ピノ「相変わらず、ノリノリだよネ」


 ―――本当にね。



名前:アル・ミーア

種族:小鬼公(ゴブリン・ロード)女公(ダッチェス)

年齢:24


筋力:B   敏捷:B

耐久:C   器用:B

精神:A   神秘力:A[精霊]C[神]


スキル:体術A 強化魔法C 回復魔法C 神秘力感知C 気配察知C

    民俗学A 話術D 交渉術C 料理D


固有スキル:神職魔法C

      [文字通り神職にのみ使用可能な魔法、浄化等がそれに当たる。

      神職魔法のランク上限は強化魔法と回復魔法の

      どちらか低い方と同じまで]



ミーア「あれぇ!?」

出雲「智慧の神信者の頃の、データだなっ」

頼太「ミーアさん、神あそび編の始めと終わりでステータス全然違うしなぁ」

扶祢「後半なんかもう、見た目自体が変わっちゃってるもんね……」

ニケ「ねえや、もりびとー!」


 と、いう訳でした。現在のミーアはハッタリ神霊宣教団の時点で、種族そのものが変わっちゃってるからな!これも大体リセリーのせい。


リセリー「むしろお前の自業自得というか、行き過ぎちゃった拘り癖の末路じゃないかしら……」

ミーア「だったらせめて、森人(モリビト)ヴァージョンも出してくださいよぅ!妖精郷編じゃ殆ど出番がなくって、もう忘れてる人もいるかもしれないじゃないですかっ」


 そんな情緒たっぷりな民俗衣装っぽいの着てアピールしても駄目です。今後のネタバレ甚だしいんで!


ミーア「そんな事言わずー。ほんのちょっと、先っぽだけで良いですからっ!」

釣鬼「ほんっと、ブレねぇっつぅか。むしろ、ブレて振り切ったまま戻ってこねぇよな」


 仕方がないのでちょっとだけ。



名前:アル・ミーア

種族:森人(モリビト)

年齢:24



ミーア「しまいには魂ごとぱくっといっちゃいますよっ!?何ですか、この手抜きデータ!」

ピノ「そーゆー事を平気で言えちゃう辺りが、今のデータを開示出来ない理由の一つなんじゃないカナー」


 ―――全くだ。


 ここで少しばかり前回の楽屋裏、ミーアについての記述を覗いてみるとしましょう。


『次章では是非とも頼太ピノの台無しコンビと共に(・・)面白おかしい活躍をして欲しいものですね』


 ―――実際に仕上がった内容、主人公投獄中でいねぇんすけど。


ピノ「結局頼太抜きでそのまま出発しちゃって、ボクを食う勢いで出ずっぱりだったヨネ」

ミーア「賑やかしとして、頑張りましたっ!」

ガラム「正直、思い出したくもねぇ……」

サップ「あはは、は……」


 元は頼太も含めた第一次妖精郷訪問の筈が、気付けば作戦立案から裏交渉諸々、主役級の活躍をした上で見事にゴブリンシャーマンの一族に伝わる伝説の進化を果たしてしまったっていうね。お蔭で改めて妖精郷編を作る羽目になってしまったし、そもそもアトフ以外の親戚連中が今のミーアを見たら卒倒しちゃいますよっと。


アトフ「そのくせ、趣味に没頭し続けた所為で精霊魔法の一つも覚えていないのだからな……とんだ宝の持ち腐れだ」

リセリー「もう今のミーアでは、女公(ダッチェス)としてゴブリンの一族を率いる資格さえないものね」

ミーア「リセリーさまも、兄さんも、酷いです……」


 という訳で、小鬼女公(ゴブリン・ダッチェス)を名乗るに恥ずかしくない高い精霊力と祭祀の適正を持ちながら神職に没頭しちゃっていた、もと神職拳術師(モンク)なミーアさん。今はばっちり無貌の女神信教を引っ張る大神官的な立ち位置となっちゃっております。


頼太「あれ?無貌の大神官、って」

ミーア「ふふふ。これもまた裏パートに引っかかってしまうので多くは語れませんが、実はもがっ……」

リセリー「はい、そこまで」


 とまぁ、色々と面白設定ながら、かなり危ういラインでの綱渡りを好む感じの子に仕上がってしまいました。特にアルルーナverなんか、試しにステスキル設定してみたら目も当てられねぇ……ベータ版の実験体で、本当によかったぜ。

 なお現在のミーアの見た目としては、ゴブリンの象徴たる角の跡が名残として髪の中に少々残るのみで、碧の肌に緑髪と尖った耳を除けばほぼ人族と変わりません。それこそ深い森の中で樹精(ドリュアス)へと扮したミーアに遭遇した場合、その言を真に受けてしまう程に。


ミーア「ぷはっ。良いですね、それっ。今度新参の信者の方たちに試してみるとしましょうっ!」

ピノ「ほんっと、懲りないよネ」


 ―――ネ。


 そろそろ文字数的にも押してきたんで、脇役系は軒並み簡易データに留めておくとします。


名前:ラニ

種族:アラクネー

年齢:16


名前:ガラム

種族:人族

年齢:46


名前:サップ

種族:人族

年齢:17


名前:名も無きおっちゃん

種族:人族

年齢:??


名前:ヴィクトル・ブラーギン

種族:半耳長族(ハーフ・エルフ)

年齢:???



扶祢「やっぱり、神あそび編だけでいっぱいいっぱいだったわね」

リセリー「本来は帝国編後編に組み込む予定だったから、そのまま章分けせずに妖精編を始めてしまったのが運の尽きというものね」


 もしくは自業自得、あるいは見通しが甘すぎるとも言う。ここ暫しの投稿予告、今回の楽屋裏含めてぜんっぜん守れてなかったなぁ……改めてお詫び申し上げまする。


 それでは次回、妖精郷編についての紹介となります。

 こっちもこっちで色々データ整理が大変そうだ。ボルドォとニケのデータを先行で開示出来たのがせめてもの救いじゃろか。ではではっ!

 次回、楽屋裏後半。明日2/24(土)夜予定となります。

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