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狐耳と行く異世界ツアーズ  作者: モミアゲ雪達磨
第八章 異心迷走編
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異世界ツアーズ楽屋裏~登場人物紹介その他⑨~

 毎度、この作品をお読み頂き有難うございます。こちらは登場人物紹介や設定内容を纏めた資料となっております。作者の忘却防止用メモ兼ちょっとした裏話みたいなそんな番外編なので本編のお話だけを読みたい方は飛ばしちゃっても支障無いと思います。

 今回は第八章・異心迷走編となります。


 それでは、一息ついて楽屋裏の始まり始まり―――


 ※楽屋裏の会話内容はあくまでネタと未定な予定で構成されています。

頼太「今回は一つの章だけだから楽で良いよな」

扶祢「と、思うじゃん?でも設定として纏めてみると結構あったんだよね」

釣鬼「元は第六章みてぇに第七章への布石を兼ねた軽い中身にする予定だったんだよな」

ピノ「お陰で予定してたボクの活躍が丸々持ち越しニ……」

出雲「わははっ!その分余が出張っておいたぞっ!」


 本当は後半の海洋世界編、というか第五章・三つの世界編当初に書こうとしていた、また別の世界への入り口からのオムニバス形式で二、三部書いて次に進む予定だったんですよね。やはり前章のラストで出雲がフライング登場してしまったのが響き、不自然の無い様追加のエピソードを組む事にしました。

 ただ、そろそろ異世界ホールの謎についても少しは進めたいなとも考えてはいたので、完全に独立した章となってしまいましたがテーマも統一出来たしこれはこれでアリかな、なんて書き終えた今ではそう思っています。


シズカ「この章は異なる立場におる者同士がどう絡み合うか、を焦点に当てておるのじゃったか」

静「みたいだね。前半部分は健治さんと頼太君の影法師、そして後半部分は……」

マーフィー「ワタシタチト、ナガクビトナリマスネ」

レサト「デス!」

サキ「章の最終部分として明確に敵対する者も用意したかったから、海竜達については完全な敵役として立ち回って貰う事となったらしいね。だから、海竜側の描写は若干控え目となった訳だけれども」

頼太「延々と立場に対する描写だけ書いてても盛り上がりに欠けますからね。そこは物語の進行を意識していたんですよね」


 といった感じになっておりました。実のところ、この章を書き始めた頃はまだ明確なテーマ事が決まらないままに書きたい事を書いていまして。章名変更のタイミングでも分かる通り、完全に統一したテーマとして決まったのは海洋世界部分も終盤に入ってからでした。ただ、頼太の影法師が登場した辺りから漠然とではありますが意識はし始めていたのでしょう。読み返してみればそれぞれ本来は接点のない筈の立場が絡み合う章として成り立ったのではないかなと思います。


アデル「お陰でわたし達の閑話のプロットも新たに作る事となって、中々に難産したみたいだね」

サリナ「リアルの都合もありましたが投稿時間は遅れるわ、本来予定していた霊狐サイドの閑話が立ち消えになるわでまた一つ課題が残ってしまいましたわね」

シズカ「ま、我等は前回にかなり動いておる訳じゃし。本編の側でも出ておった故、已むを得まいて」

サキ「アタシとしちゃ久々に祭りも楽しめたし、別に不満はなかったかなー」

扶祢「前回の楽屋裏で静姉さんの言っていた事の意味がよっく分かりました……」

静「ね」


 前回のサキの過去話からの直後という事で、サキのイメージが膨らみ良い感じにあの姉妹の母っぽい動き方をしてくれましたね。やはり登場させる以上は生き生きとして動いて欲しいものなので、気付けば深海市部分も予想以上に長引いてしまいましたね。頼太と扶祢の故郷の掘り下げや回収も進んだし、書いてて楽しかったから良いけどな!




 今回はアルカディア系の話が閑話内位しか無かったので、ステータス表示等は殆どないかと思います。出雲は本来次章での主要キャラ予定だったので、今公表するとネタバレになっちゃう部分もありますしね。気付けば出ずっぱりになっとったけど……。


 では本編をざっと振り返っていきますが、まずは忘れない内に話題に挙がった出雲のプロットをば。

 前回の楽屋裏で紹介した通り、当初は二通りの案がありました。


①あくまで物語主導ということで、脳筋族編のトリを舞台裏からの俯瞰の形で終え、次章に登場。然る後に帝国編主要キャラの一人として頼太達と共に行動。

②どうせ登場させるのなら、脳筋族編で皇国についてある程度設定をばら撒いておいたんだし、いっそ皇国側に進み、頼太達をお家騒動に巻き込んでしまおう。


 ①は脳筋族編が終わる前に既に頼太達の前に姿を見せてしまっていた時点で立ち消えとなってしまいました。大体出雲の性格からして脳筋族の様な賑やかな連中の宴会に参加しない筈が無かった……。


 そして②について、これで悩みました。

 脳筋族編のラストでの出雲とリチャードの会話から連想するにどうにも三界本編に匹敵する程の昏い話になりかねず、しかも三界編とは違い明確な理由付けもないままにいきなり皇族の一人の手助けをするという流れとなりそうで、どうにも突飛に過ぎて受け付けなかったというのが②の案の棄却に繋がりました。創作物語とはいえ、その辺りはしっかりと筋道を通していきたいですしね。

 とするとどちらも案としては微妙となってしまう。強いて言えば元々多少伏線を張っていた帝国側の方が矛盾の無い話を進められそうでもあるし、①の側への入りをより自然になる様、ありきたりだけど護衛の依頼って事で姫君である出雲との接点を増やしていければ良いかーと。


 しかし、そこに唐突に直観ぽいものが脳裏に走る!や、そこまで大仰なものではありませんが。

 どうせ出雲には前章の最後で異世界ホールの存在がばれてしまったのだし、逆に出雲を巻き込んで三界編開始時に元々書きたかった多世界観光設定を復活させてしまおう。これを思い付いてからはもう、さくさくと話が進んでいきましたね。結果、護衛仕事を通じて出雲との距離を縮めていくはずが、何故か頼太達と遊び倒して深海市や海洋世界の顛末に。どうしてこうなった。


釣鬼「だがよ。お陰で姫さんの側に大きく寄れた訳だし、帝国編での話が作り易くなったのも事実だよな」

出雲「うむっ!深海の祭りも堪能出来たし、余は満足だぞっ」

扶祢「正直な所、もう出雲ちゃんも半分仲間みたいなものよね」


 駄目押しがあのサキの手紙の一件ですね。あれも一応、今後への布石という事で(意味深)


名前:出雲

種族:狐人族

年齢:15


名前:トビ

種族:人族

年齢:48


 出雲は前回より引き続き。どこぞのゆる狐とは違い正真正銘先祖返りの狐人族。ただし人族社会で育てられたが故に狐人族特有の排他的文化は皆無。むしろ幼き時分よりシノビ軍団の総大将という御輿に乗せられていた関係で世情の把握や人付き合いは得意な方です。ただしそれは仕事に直結したものなので、やはりどこかが若干歪んでおり……そんな設定、だったのですが。


頼太「もう深海の秋祭り辺りから、前章で匂わせていた昏さとかどっかいっちゃってるよな、お前。どっちかってとピノ枠だし」

出雲&ピノ「「一緒にすんなー!」」

静「お仲間、か」


 現状、こんなイメージ。

 き、きっと帝国編では姫っぽい部分も見せてくれる……さ?


トビ「ですがお頭へは幼少の砌よりシノビの長として教育させて貰っていますからな。世間一般で言われておる姫君の印象とは乖離してしまうのも仕方がないものかと」

出雲「むぅ。これでも余なりに頑張っておるのだがなぁ」

釣鬼「そういやぁ、トビ。お前ぇもまだまだ謎だよな」

扶祢「そうねー。出雲ちゃんと違って本来は実働部隊を束ねる長って話だし、明かせない事も多いのかもですけどー」

トビ「そこはあれですな。語らぬが美徳というもので」


 話の都合上、トビを同行させる羽目になってしまいましたが、本来は完全に裏の側で動く方ですからね。これ以上は次の章でという事で。






名前:シズカ

種族:妖狐(善狐/天狐)

年齢:1???(天狐に至る条件として最低でも1000歳は超えていると思われる)


名前:薄野静

種族:人口生命体(クローン妖狐)

年齢:生前の享年は百二十歳程。現在の肉体年齢は促成培養により15歳前後。


名前:薄野サキ

種族:妖狐(善狐/空狐)

年齢:不明。空狐に至る条件として最低でも3000歳は超えていると思われる


名前:大神

種族:大神(神霊)

年齢:不明


 順序が前後しますが、まずは日本側の登場人物としてお馴染みの四名。特に変化無しですね。


シズカ「我等は人の子とは比較にならぬ程の長寿じゃでな。そう変わる事もあるまいて」

静「尚、瑠璃は霊狐サイド専用キャラなので本編に出る事はありません」

サキ「改めて大神さま、ご参加頂き有難うございました」

大神「サキどのもご苦労さん。お陰で俺も久々に祭りを堪能させてもらったよ」




名前:桂木健治

種族:人間

年齢:40


名前:桂木健市

種族:人間

年齢:18


名前:俊田走助

種族:人間

年齢:18


 まずは章序盤に参加した健治さん、そして祭りの脇役たち。


頼太「結局のところ、健治さんは何故あの時あそこにいたんです?」

健治「近くへ寄ったついで健市の家族へ顔を見せに来たついでに来たんだよ。そうしたら見るからに尋常では無い魔魅穴を発見し、これは捨て置けぬとな」

電光掲示板『まさか、それが後にあんな事態の幕開けとなろうとは……』

ピノ「そんな思わせぶりな事言ってモ、もうお前の役目終わってるカラ。後はお手伝いキャラになるだけじゃないカナ?」

電光掲示板『がーん』


 という事ですが。この二人の対立の立場といったものがこの章の始まりでしたね。当初の健治は実は名も無きただの修行僧で、それを異世界ホールの側に立つ頼太達が撃退するといった、偏った討伐モノにする予定でした。簀巻きにした後に坊主の軍団が現れ、そこに日本側と言う事でシズカ辺りが出て来て恐れ戦かせる、みたいな。実際頼太達としてはそんな流れを期待して薄野山荘へと健治を連れていっていました。


 ただ、それで終わってはなーんか話として薄っぺらいな。と思ってしまいましてね。

 私が話を書く時に特に意識しているのが、キャラクター小説の大事な要素として、登場キャラクターが各々の性格をしっかり出せるかどうかです。そこで考えてみると、シズカやサキが果たしてそんな短絡的な対応をするかが甚だ疑問に思えてしまったのもあり、若干内容を変更、そして現在の投稿内容となる訳ですね。多分この時点で明確な言葉には出来ずとも、異心交流といったものを意識し始めていたのではないかなと思います。


クナイ「お陰で一人寂しく旅をしていたあちきにも、こうして道連れてぇお人が出来やしたし、概ね歓迎でさぁね」

釣鬼「そういやお前ぇ、本編でもやたら健治を気に入ってたよな。やっぱりそういう事なのかぃ?」

クナイ「いやん兄様、そんな事を人前で大っぴらに言うだなんて。あちき恥ずかしいですわん♪」

頼太「あっ、これ完全に弄る気満々だわ」

健治「ハハハ。いやしかし、こんな愛らしい娘さんと共に旅を出来るのだ。予てよりの念願であった幻想要素にも出逢える事が出来た訳だし、小生は今、充実しているよ」

クナイ「……健治はん」

ピノ&出雲「「おやおや~?」」

扶祢「クナイさん、やっぱり……ドキドキ」


 まぁ隠れ純情派なクナイさんって妄想。2828。

 その他の大筋に関する話は大体本編で終えているのでそちらでご参照をば。


名前:来間裕香

種族:人間

年齢:19


名前:来間勇斗

種族:人間

年齢:19


 夏の日本編で名前だけ出ていた姉の裕香は今回初登場。二卵性双生児なレイヤー姉弟です。どうせ登場させるならって事で一つ専用にお話を作ってみました。ちんまい狐耳可愛い。

 これも以前から書いてみたかった話だったんですよね。はー満足。裕香の性格に関しては、本編にある通り割と強気で実行力のあるタイプ。そして弟の優斗は見えない所のサポート能力に優れる影の苦労人的なポジです。


優斗「結局のところ薄野は妖怪ってやつだったとして、俺ってそれ説明してもらったのか?」

シズカ「残念ながら秘密の開示は出来るだけ少ない方が良いという事で、恐らくは知れておるのは裕香のみじゃのぉ」

裕香「とは言ってもどうせ優斗も気付いてはいたんでしょ?」

優斗「薄々は、ね」

扶祢「何だか、頑張って隠していた私が一人空回りしてただけな気がするのだわ」

裕香「アンタのは隠していたとは言わないからね?」


 でも実際に裕香が本当の影の苦労人なのかもしれないネ。


頼太「そういえば、裕香さん達って19なんだな?」

裕香「あたし達はもう誕生日を迎えているからね。薄野達はまだ18なの?」

扶祢「ほら、物語の主役って永遠の18歳だから」

裕香「どっかの少女漫画みたいな痛々しい妄想語ってんじゃないっての」

扶祢「……酷い」

頼太「言われてみれば俺も、第6章で鑑定した時もまだ18のままだったな。そろそろ本編は冬に入るけど、その辺りどうするつもりなんだろうな?」


 そこも含めて次の章の初めに何話か日常パートを設ける予定です、そちらをお待ち下され。




 頼太の影法師に関しては魑魅の影響で歪められた障りがシズカの鬼気で無理矢理に起こされ、一時的に形を成した存在であるので本編中の内容以外に語る事はありません。なので割愛します。


影法師『色々と、頑張れよ?特にシズカとか』

シズカ「……何故にそこで童を名差しするのかや」

頼太「いやまぁ、な?」

扶祢「むむ。頼太、本当にあの中でシズ姉と何かあったんじゃないでしょうね?」

静「むふふ。扶祢、これが大人の世界というものなのよ」

出雲&ピノ「「気になるぞっ(ヨネッ)!」」

釣鬼「お前ぇ等、今回そればっかりなのな……」


 強いて言えば第六章・第七章で魔人ルートまっしぐらだった頼太の心境を、シズカが第161話の発言で強引にニュートラルに引き戻してくれた辺りが大筋に影響してくるかも、でしょうかね。予定は未定。


 これにて深海市部分は終了となります。お次は後半、海洋世界部分。






名前:マーフィー

種族:精神生命体

年齢:???


名前:レサト(頼太命名)

種族:パピルサグ幼生

年齢:???


名前:クロノ

種族:耳長族

年齢:26


 シェリーにザンガも出はしましたが、今回はちょい役だったんで割愛。サカミ面子からは実際に活躍してくれたクロノさんだけを取り上げておきます。


 まずは異世界ホールが更新された事により新たに開けた新しい世界への入り口。その先に広がるは南海の孤島を彷彿とさせる、海洋世界。物語としては区切りがついたものの、上級コースの名に恥じず世界としてはまだまだ謎だらけであり、頼太達は接続口付近から殆ど動いてはおりません。要塞内の広さすら不明ですしね。

 そこはそれ、新たな世界がここだけで終わるとも言ってはいませんし、世界の全てを踏破し尽くさねばならない理由も今はありませんから。恐らくは今後も、世界内部を広く巡るのはアルカディアの役割で、そこに並行世界設定を交えて面白く書いていければな、と考えております。

 それにしても出だしがいきなりビーチバレー。その後は靴食を免れたいが為に虫除けスプレー片手に水着のまま無人島内部の散策と来た。こいつ等、日々を満喫してんなぁ。


頼太「狐スキル全開で風を纏ったり炎を纏って襲い掛かってくるスパイク連射は決してビーチバレーとは言わないけどな……」

出雲「余は楽しかったぞ!また機会があればやってみたいものだなっ」

扶祢「うんうん。今度は出雲ちゃんとも対決したいわね」

釣鬼「にしても緩み過ぎだな。ピノなんてずっと俺っちの手伝いしてたってのによ」

ピノ「あの時はライコの姉ちゃんが居ないのが分かってたからネー。ちょっと焦っちゃってたカモ」


 なのでピノが随分と大人しかったんですよね。その分出雲がはしゃいでくれてたんで盛り上がりには苦労しませんでしたけれども。

 そして見付けたヤドカリモドキ。実はこれは、殻も自然に固まって来て成体化を控えマーフィーに許可を貰った幼体の一人が貝殻型の携帯シェルターに潜り込んで補脚を使い捜索していたという裏事情でした。初稿ではヤシガニと書いたりブレブレでしたが今は全部ヤドカリで統一されていると思います。お騒がせしました。


マーフィー「当初ハ、皆サンガ地上デ見付ケタやどかりもどきガ、れさとニナル予定モ立タテテイタンデスヨネ」

レサト「デス!」

頼太「なーる。それで恐怖に震えていたあの幼体が見逃して貰った事により~って繋げるつもりだったのか」

出雲「それも悪くはなかったのだが、どうせならば好奇心に溢れ元気一杯にはしゃがせたかったのもあったのでな。結局立ち消えたらしいぞ?」

扶祢「そう考えると今回って結構、当初の予定からの変更点が多かったのね」


 ですね。それだけに、キャラがどう動くかを考えるのが楽しくもありました。大筋は決まっていたんで閑話編程には苦労もしなかったんですけどね。


 その後クロノが合流し、大海蛇(シーサーペント)退治と相成る訳でありますが――ここで一つ大きな誤算が発生してしまう。

 元は諸々の環境制限を受けた頼太達では手の出せなかった海上の大海蛇(シーサーペント)を、身近にいるエルフの代表であるクロノの弓により射抜き撃退する。この為の段取りとして第163話でのクロノの射撃練習の場面があった訳ですが、書いている途中に致命的な欠陥に気付いてしまった。そう、射撃をしながらぼやいていたクロノのあの発言です。


クロノ「実際、わたしの【時を視る目(クロノオーグ)】は半常動型の能力だからな。500フィート程度の距離ならば、未だ未熟である弓よりも慣れ親しんだ剣による近接戦闘の方が余程確実だろうからなぁ」

扶祢「私でも水上走行が何とか出来る程度ですし、クロノさんが同じ事を出来ない筈もありませんもんね」


 という事で、クロノは射手として起用するには身体能力が高過ぎたらしいです。選択を誤ったぜ……久々に三界側の人物を活躍させたかったから良いけどな!

 尚、ピノ程ではないが過去の精霊魔法談義により力学魔法の構成をある程度理解出来ているシェリーが来た場合、ライコ不在の力不足を補って余りある程の電力も確保出来、互いの術構成の連携も把握出来ているので電磁加速砲(マグネティックランチャー)であっさりと海洋編が終わっていた可能性。ラスボスの海竜(シードラゴン)戦は苦戦していたかもしれませんが。副市長のお仕事が忙しくて良かった。


 そしてレサトの発言から始まったお宝発掘もとい、ダンジョン探索ですが。

 基本的にこの海洋世界は棲む者の数が減っているとは言え、技術レベル的には地球を遥かに上回る過剰文明という設定ですので、ダンジョン設定も一般的なファンタジィのそれではなく要塞内の宝物庫、並びに敵役も警備ロボット然とした要素で揃えてみました。海洋世界編ではその世界にある要素(小道具)を使いどう立ち回るか、を意識して進めていたので、ぷにキエールやレサトが大活躍でしたね。やはり、ただの強い力ごり押しなんて無双ものよりは、こういったちょっと工夫を凝らしての問題解決の方が書いてて楽しいみたいです。雑魚モブ相手にはたまに無双したくなる事もありますけれどもね。


頼太「あの時は心臓が止まるかと思ったよ」

レサト「ゴメンナサイ……デモ、オニイチャンタチノオテツダイヲシタクッテ」

扶祢「レサトちゃん、格好良かったよ。それに引き換え私なんて……」


 扶祢の側の葛藤というか、そういったものも今後の布石として書いてみたのですが、元々決めてあった尺の関係で上手く表現出来たかどうかは微妙なところだなぁ……やはり〆切は守らんとね。


サリナ「と、言いながら閑話編で投稿時間を遅らせまくった作者が居るそうですわ」

アデル「あははっ。帰宅が遅れたり疲れて寝落ちしたりとそれなりに事情はあったみたいだけれどもね」


 その節は本当にさーせんでした。現にこの楽屋裏も朝八時には投稿出来なかったからなァ。嗚呼、一日中小説を書ける生活に憧れるぜ……。

 取りあえず、投稿時間ばかり気にして質を下げては本末転倒なので時間をかけるべきところでは今後もしっかりと時間をかける予定ですが、それでも〆切はやはり引き伸ばしてはいかんと思います。仕事での納期と考えれば論外レベルだしね。ですので、確定でAM8:00投稿ではなく出来る限りはAM8:00予定、という事でちょっと様子見てみたいと思います。大幅に遅れそうな場合はその旨を活動報告に書いておきますので、そちらをご参照くださいませ。


 それにしても、あわよくば主人公達の微強化を狙っていた筈が、結果としては脇役の大幅強化。頼太のぱんぴーっぷりを強調する為の武器の差異を出したつもりだったのだが……出雲の強化っぷりがやべぇっす。


出雲「これは、余の生涯の相棒だっ!」

扶祢「出雲ちゃん、余程その渦旋槍(トリアイナ)、気に入っちゃったのね」

マーフィー「渦旋槍(トリアイナ)ニハ主人認証機能モ付イテマスカラネ。登録者以外ガ無理ニ持チ出セバ秘メタル機能ガ開放サレ、ズタズタニ引キ裂カレルコトデショウ」

扶祢「うわ、認証機能付きだったんだ。この前出雲ちゃんが居ない時にこっそり使ってみようと思ったけど、使わなくてよかったわ……」

ピノ「頼太のも普通に考えれば強力な武器の筈なんだけどネ。認証機能も無いみたいだシ、若干脆い感じだよネ」

釣鬼「初代はあっさり折れちまったんだよな」

頼太「おのれ、チート青竜戟め……」

扶祢「えぇー……そんな事言われても」


 実際の所、サキさんの霊気込み込みで数百年以上熟成されている青竜戟相手は分が悪いなんてものじゃあありませんが、分子振動剣自体が魔法的な要素に弱い……というか機能が対応し切れず、効果が自身へフィードバックしてしまっている感じですかね。対物理オンリーで言えば、魔法的処理が為される前であれば白魔銀(ミスリル)だろうが黒鉄鋼(アダマンタイト)だろうが問答無用でぶった切る事が可能です。癖が強く用途が限定的な剣といった立ち位置でしょうか。


 ラストの海竜(シードラゴン)戦については言う事はありません。本編での頼太視点による描写通りです。






 本編はこの辺りで終えるとして、残るは閑話編より。以下ASコンビとその周りの紹介となります。


名前:サリナ

種族:人族

年齢:23


名前:アーデルハイト=アイブリンガー

種族:耳長族

年齢:26


名前:カルディ・コルネアス

種族:人族

年齢:26


名前:アルバ

種族:魔族

年齢:29


名前:ラファーガ

種族:半人半馬(セントール)

年齢:19


サリナ「あら先輩、皇国進出への調整で忙しいのですからわざわざここまで出張らずとも構いませんのに」

カルディ「貴様こそ観光ばかりしていて魔族の大陸へ行く面子の見繕いがまだ出来ていないのだろう?こんな所で油を売っていないでさっさと行って来ればどうだ」

サリナ「……うふふふ」

カルディ「……クックック」

アデル「この二人は大体こんな感じだね」

頼太「それより閑話編を読んでみたら、俺達が強制参加とか書いてるんすけど?」

アデル「またまた。君達がこの手の冒険活劇に心惹かれない訳がないだろう?」

扶祢「う……それを言われると」


 まぁそんな感じで行く事になるんじゃあないかと思います。

 アルバとラファーガについては今回は触りと言う事で、詳細は無しにしておきます。


 では最後に、今章の閑話終盤でいきなり登場して最後まで居座った捻くれ爺様、ファルス魔導師さんについて。


名前:ファルス

種族:人族

年齢:72


 紛うこと無き元老害、だったのは別の世界でのこと。アルカディアでのファルスは天響族事件が起こらなかった影響で発展した魔導工学という終生の伴侶を得たお陰で、真っ当と言うか行きたい道を生きる事が出来ていました。その為、こちらの我の強いサリナからでさえ尊敬の念を持たれ、アデルも交えた二人の師匠として数々の問題を起こしながらも魔導工学に更なる発展をもたらし、その道では生ける伝説と化していたりします。国の規模で言えば帝国の方が圧倒的に魔導工学としては力関係が強い現状ではありますが、この人のお陰で公国の魔導工学は独自路線を進んでいる、という設定。

 また、その捻くれっぷりを拗らせた結果一回りしてしまい、子供に対しては案外世話好きという一面も持っていたりします。ヘイホーのマリノなんかは時折出張でやってくるファルスに懐いている一人であり、その度に怪しげな技術やら知識を伝授されているらしい。そういった意味ではアデルとサリナの妹弟子と言えなくもありません。

 ASコンビの問題児っぷりは今までもちらほら匂わせてはきましたが、こんな爺さんの背中を見て育ったのではなるべくしてなったと言えるでしょう。決して突然変異的な天才ではなく、先人より脈々と受け継がれたマッド、あるいは変人の信念というものでしょうかね。

 この二人の今後当面の目標としては魔族の大陸へのギルド進出に向けた仕事に取りかかる事になりそうです。その辺りも含め、次章でやはり少し関連話を展開する事になると思います。




 今回はこの辺りで。途中かなりはしょったつもりでしたが、終わってみればやはり長くなったなァ。

 ともあれ、今回も無事に書き終わったので一安心。連載も長くなってくると纏めをこまめにやらないと、すぐ忘れて矛盾が出てしまいかねないので注意しないとネ。


 それでは今回はこれにて。今回も長文をお読み頂き、ありがとうございました!

 次回、8/9(火)より新章となります。それと悪魔さん第29話も同じ位のタイミングで投稿予定ッス。

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