異世界ツアーズ楽屋裏~登場人物紹介その他⑧~
この回は第六章、第七章そして閑話も含めた脇役紹介と、閑章・幻想世界編の紹介となります。
シズカ「いい加減閑話などと言って誤魔化しとらんで童の章と銘打てば良いじゃろうに」
静「わらわの章でも良いんだよ?」
シズカ「――静?汝は誰のお陰で今ここに復活して活躍出来ておると思っておるのかや?」
静「シズカこそうちに居候させて貰っているから現在色々動けてるってのを忘れてないかな?」
シズカ「……くふふ」
静「ふふふ……」
瑠璃「まぁ、こんな感じに色々キャラ立たせたいからまとめて霊狐サイドにしたんでしょうけれどね」
―――Exactly.
それでは章系列的に第六章の脇役たちから。
名前:ミア
種族:猫又?
年齢:13
名前:マリノ
種族:半小人族
年齢:13
マリノが生まれたその日に貰われて来た生後間もない子猫が成長したら猫又になったらしいです。
本来人型に変化するタイプの魔物はアルカディアでは退治されるべき悪、といった認識が一般的ですが、一家揃って猫好きなので案外あっさりと受け入れられる事に。というか受け入れないとマリノに退治されるべき悪認定されかねない親父の哀しい現実があったとか何とか。まぁ概ね現在進行形で平和です。
マリノ「あぁもうミアったら可愛い過ぎてあたしのテンションが常時BURST状態だわっ。はぁあミアぁ~!」
ミノ「お騒がせしてごめんなさい……マリノ、いい加減にしないともう一緒に寝てあげないからねっ」
マリノ「それは嫌ぁああああっ!?ミア、あたしを捨てないでー!ミアが居なきゃあたしもう生きていけないよおおおおっ!」
扶祢「うーん。どうやってミアちゃんの姿を納得させようか悩んでたのが馬鹿馬鹿しい位の飼い猫愛だわ」
ピノ「もうどっちが飼い主か分かんないヨネ」
マリノ「ミアに飼われるあたし……それもありかも、うへへ」
ミア「こんなお馬鹿なマリノでごめんなさい……やっぱりマリノにはミアが居ないとだめなのね」
カタリナ「本当、ミアちゃんが居ないとギルドのロビーでもすぐ騒いで大変なんですよね、この子……」
元気いっぱいなマリノでした。最近は家でも親御さんからミアの方にマリノの世話をお願いされているらしい。
名前:闘牛鶏
種族:闘牛鶏
年齢:??
頼太「今回はメインの話じゃなかったからその辺の話はあっさり済ませたけど、実際には廃坑内が落盤一歩手前になる程暴れてたんだよな。あの時は」
闘牛鶏『うむ、存分に堪能したぞ。またいずれな』
扶祢「その頃にはまた進化しちゃって鳥人とかになってたりして」
釣鬼「有り得るから怖ぇな」
多分頼太辺りじゃ未だに無理ゲーな鶏さんでした。思い返してみるとこの鶏が出た辺りから頼太達が魔物の側に寄ってきたというか中立的な立ち位置になってきたのかもしれない。ピコも同時期参入だったし。
名前:リチャード・マッケロー
種族:半小人族
年齢:35
脳筋族編でも裏で色々とこそこそと動いていたリチャードさん。
第六章での説明通り、冒険者ギルドヘイホー支部のサブマスターであり、自身も元Sランク冒険者をしていた叩き上げ。主に荒事対応や諜報といった裏の担当をしているお方です。あまりそうは見えないけどヘイホー支部の中ではトップクラスに偉い人!
頼太「リチャードさんは初出から久々の登場だったですよね。あの尋問の時の迫力は凄かったよなぁ」
リチャード「つーかお前等の方こそ色々と怖すぎんだよ。人一人の精神を嬉々として追い詰めるし、闘技大祭じゃ殺し合いをするしで気が気じゃかったぜ……」
扶祢「やだなー、あれは芝居ですってー」
ピノ「ヘー?」
釣鬼「どうにも変身した時に気性が荒くなっちまうのは直したいとか思ってるんだがなぁ」
尚、サリナが唯一頭が上がらない相手でもあります。見た目に反して事務系能力も高めな上、自らも面倒臭がりながらもデスクワークをこなしているので何も言えないといいますか、現役時代にも大先輩だった訳です。その辺の絡みもその内何かしら作ってみたいですね。
扶祢「そういえば、結局あの後事件については何か進展あったんですか?」
リチャード「いや、何もねーな。傭兵の郷に滞在していた間も諜報部の連中から報告は受けてたが、ヘイホー周りは平和そのものらしいぞ」
頼太「本当、謎な事件だったよな」
―――謎、良いヨネ。
ネトゲキャラの参入ネタを一度やってみたかっただけなので、今後ネトゲキャラが参入して敵味方入り乱れた乱戦!みたいな事は無いとは思いますけれども。
この事件の黒幕関連の話は今の所はこの辺で――と、書いた時点でライ達が居るのをすっかり忘れてた……。ヘルメスのせいだなきっと!奴も黒幕だし。
脳筋族編での活躍については本編まんまなので割愛します。
名前:ヴィクトリア
種族:上位耳長族
年齢:112
名前:トーケル
種族:耳長族
年齢:114
名前:カヒロ
種族:半耳長族
年齢:143
デンスのエルフ、もとい転生者達の隠れ里より、名前の出た三人だけ紹介となります。
頼太「結局ヴィクトリアさん達は里の門戸を開放する事になったんだよな」
ヴィクトリア「そうですね。村の会議でも全会一致で可決されましたし、これからはヘイホーの冒険者ギルドにバックアップをしてもらいながら徐々に交流を深めていければなと思ってます」
リチャード「現在は俺が里で細かな交渉に当たっているところだな」
トーケル「ただ場所が場所だからな。元々隠れ里として作っただけあって一般人どころか冒険者達ですらそうそう近寄れん。そこの問題をどうするかがネックか」
ヴィクトリア「ゆくゆくは日本側との交易も考えているからあまり大っぴらに開けてしまうと困る事もあるし、暫くは隠れ里ポジションのままになるんだろうね」
尚、この世界でも異邦人とは違い転生者という存在はオカルト扱いをされているので公になる予定はありません。リチャードも本編ではそれは知らぬままとなります。
名前:轟鬼
種族:妖鬼
年齢:195
名前:迅突
種族:大鬼族貴賓種
年齢:121
脳筋族編より、轟鬼&迅突さん。
轟鬼は本作の序盤から話だけは出ていた大鬼公が進化した鬼の爺さんです。
脳筋族編の始まりはこの爺さんの進化による族長引退であり、それに伴って釣鬼の父であり傭兵の郷運営委員長でもある迅突が各地方へ出向している郷のオーガ達へ通達を出して、それに頼太達が双果経由で引っかかった流れとなります。
双果「そういえば他の地域への人員募集の件はどうなったんすか?」
迅突「全滅だな」
釣鬼「まぁ色んな意味で過剰に警戒されてっからなぁ、うちの郷」
という訳で中々人が集まらず、苦肉の策で迅突さんが轟鬼の昔の伝手を使いリチャードそして釣鬼を釣り上げたのですね。作中では頼太は轟鬼の案だと思い込んでいましたが、脳筋の極みである元オーガロードなこの爺さんがそこまで深い事なんざ考えている訳もありません。
轟鬼「とは言うけどよう。郷の育成についちゃ当時の仲間達と頑張って考えて作ったモンだからな。族長としての仕事はちゃんとしてたんだぜ?」
迅突「叔父貴が郷の発展に身を粉にしていたのは皆の理解する所でありますよ。外交や立案などの煩わしい事は全て貴賓種堕ちした俺達にやらせておけばいいのです」
ピノ「まだ言ってル……」
クナイ「この性分は一生モノかもしれませんなぁ。父上も難儀でありんすね」
釣鬼「困った親父だぜ、全く」
迅突さんは基本的に頑固親父、だけど仕事はバリバリ出来るタイプ。最早その身から湧き出る貫禄は轟鬼以上に族長しちゃってるんですけどね。オーガとしては譲れない一線があるらしい。
烈震「迅突さんがオーガロードになってりゃあ万々歳だったんだけどな。はー族長なんて面倒くせぇ」
迅突「……貴様には今一度オーガの何たるかを教育し直す必要があるようだな」
烈震「いやちょっ!?待った待った迅突さん落ち着いて!」
双果「余計な事言うから……」
きっとその内敏捷精神寄りの妖鬼になる日も遠くないでしょう。
尚、作中に何度か引き合いに出された超突進突きですが、奇しくもと言いますか、実は釣鬼も知らずの内にその原型を使い始めています。原理としては空気砲の原理に似ていますかね。
ピノ「極端に言えばボクの電磁加速砲みたいなものデ、自らを砲弾に見立てて踏み込みと共に闘気によるロケットブースターにより突進、って感じカナ」
迅突「――そう易く仕組みを解かれるのはあまり気分の良いものではないがな」
釣鬼「あー、そういう事なら確かに俺っちもクナイや烈震との試合でそれっぽいのを使ってはいたか」
扶祢「血は争えないってやつなのね」
迅突&釣鬼(とても嫌そうな顔)
双果「ホント相変わらずっすねぇ。今回の大祭でちょっとは仲直り出来たかと思ったのに」
求める方向性が違うだけで、何だかんだで似た者同士故の同族嫌悪なのかもしれないネ。
尚、釣鬼の突撃中段突きもピノの電磁加速砲を参考にしていたり。
名前:ナタ
種族:半兎人族
年齢:15
名前:ハクリコウ
種族:半猫人族
年齢:19
名前:出雲
種族:狐人族
年齢:15
この三人はワキツ皇国感を自然に出すためのファクターと言いますか。
ただ傭兵の郷にいって大祭警備して終わりじゃあ盛り上がりに欠けるんで、第136話の襲撃イベントで脳筋族の存在を引き立たせる為に出しました。それが後に痛実況の誕生に繋がったり追試エンドになったりと、丁度良い感じにネタを引き寄せてくれたので万々歳ですな。
ナタ君は傭兵の郷に隣接した元アルテナ独領の最後の当主の庶子です。しかし外法者という皇国独自の文化により実子としては認められておらず、凄惨な幼少期を過ごしてきております。詳しくは第139話の外法者の説明をご参照ください。
ハクリコウについても大体似たような境遇の生まれです。皇国ではシノビと言えば外法者、つまり身体能力に秀でた獣人族との混血が担う者とされているので、純粋な人族は一人もおりません。
それはシノビの総大将とも言える出雲も例外では無く、狐人族の血を引く者であるが故に、皇王の実の娘でありながらも当代のシノビの頭領という裏の仕事に就いている現状です。表向き外交特使というお役目も兼任してはおりますが。
ただし、出雲については本編中でも語った通り、完全な先祖返りなので厳密には外法者ですらありません。皇国内ではそれを証明する手段は既に無く、代々皇国シノビの頭領に伝わる裏の文書により出雲のみが幼くして事実を知っただけであり、父親の皇王を含め皆から疎ましく思われています。
その辺りまで突っ込むかは未定ですが、次の章では少しは触れるかもしれないのでネタバレにならない程度にこの辺で止めておきましょう。
ナタ「何にせよ、師匠とまた一緒に過ごせるのは嬉しいです」
ハクリコウ「……そうだな。この郷の方々には多大な恩が出来てしまった」
出雲「だがそのせいで余がお前達を抱える事が出来なくなってしまったのが痛いよな。補充要員をどうしたものか」
そこなんですよね。ハクリコウが言っていたサントウを召し抱えたのは他ならぬ出雲なので。そこからの情報でハクリコウ達を秘密裏に直属としてお抱えにして~というプランを立てていたんですが、頼太達が見事に台無しにしてくれたぜ……。
出雲「という訳でお前達、暫く余の配下な!」
頼太「いや、基本的には異世界ホールにすら入れずに追い出す気満々だからな?」
出雲「なん……だと……」
その辺りも含めて困ったモンですよね。プランは二つ程考えていたのですが、どっちにしようか悩み中……でした。それでこの後に控えている大幅推敲も含め考える時間を作ろうと幻想世界編を入れたら更にもう一つ新プランが挙がってしまい、今のところ多分それになりそうな可能性が大。
次の楽屋裏辺りに覚えてたらネタばらしでもしますかね。
クナイ「ただ、あちきと同じく本当にあっさり帝都に送り届けて終わる可能性もあるみたいでやんすよ」
出雲「そんなー!?それじゃあ余、ただの進行補助的な道化じゃないか!」
その場合、「今はまだ」といった但し書きが付く事になると思いますが。
ふー、やっぱ長ぇ……。頼太達のステータス込み紹介があったんだし第六章で一度楽屋裏挟んでおけば良かったかも。
シズカ「無計画の極みじゃな」
―――一言もありやせん。
瑠璃「それじゃあ次は私達の紹介かしらね」
静「いそいそ」
という訳でこちらの説明前から狐耳さん達が勝手に動き出したんで、最後いきますかー。
扶祢は動かそうとしなければ素直に止まってくれるけどこいつ等は平然と動く、特に静!
扶祢「姉さんって、どう見てもピノちゃん枠よね」
ピノ「……どういう意味カナ?」
シズカ「そのままの意味じゃろ……」
静「――ふ。わらわ、可愛いもんね」
だって閑話開始当初は静ここまで出ずっぱりになる予定なかったし!まんまピノポジなんですよね、この子。
それだけキャラのイメージがはっきりしてきたという事なのかもしれませんけれどもね。
名前:シズカ
種族:妖狐(善狐/天狐)
年齢:1???(天狐に至る条件として最低でも1000歳は超えていると思われる)
名前:薄野静
種族:人口生命体(クローン妖狐)
年齢:生前の享年は百二十歳程。現在の肉体年齢は促成培養により15歳位を維持。
名前:瑠璃草
種族:妖狐(善狐/天狐)
年齢:1???(天狐に至る条件として最低でも1000歳は超えていると思われる)
閑話の主役、モフトリオ。
大抵は静か瑠璃が何かを思い付いてそれにシズカが付き合わされるという形が出来上がってきた気がする。最初はシズカが日本側の不思議現象を調査するシリーズでそれに二人が同行するって予定だったのですが、静がやたら活発になってしまったらしい。もう初登場時の儚いイメージはどこへやらですね。
とりあえずこいつ等の立ち位置としては、表の頼太ルート、裏のシズカルート、といった感じでそれぞれパーティを組んで今ある舞台を巡っていく感じとなりますかね。
瑠璃「頼太側の視点は相変わらず一人称みたいだけど、こっちは三人称っぽいわよね。side形式にしたりはしないの?」
シズカ「side形式を乱立してしまうと読み手の混乱が激しくなり、文章として成り立たなくなる恐れがあるからのぉ。とはいえ完全な三人称とすると感情移入の点で難ありとなるし、特にコメディパートでは感情移入出来ずに何がコメディじゃ、といった話になる訳じゃな」
静「それに完全三人称視点だとキャラが自分から動かなくなるから書いてて楽しくない、というのもあるみたいなんだよね。だから基本は三人称の単視点風味で、実は多視点に近い感じかな」
頼太「でも多視点って一般的に小説じゃNGって言われるよな。俺サイドでは基本俺の一人称視点だし、それ以外の視点との差別化で敢えてsideを使ってはいるけど」
シズカ「そこじゃのぉ。作者も当初はsideを多用しとったが、纏まった文章として見直すとどうにもちぐはぐになりかねん。故に今は単視点を意識しながら、他の場面はナレーション風味で回しておる現状じゃな」
完全な戦記物とかでもなければやっぱり感情移入は大事だと思うんですよね。後はどれだけちぐはぐにならないよう表現を整えるか……悩み続ける毎日です。ノってくるとすぐ場面変わったりするしな!
それでは幻想世界編のキャラをまとめて紹介します。
名前:照密
種族:照魔鏡(付喪神)
年齢:不明。伝承通りならば3000歳以上
名前:文姫
種族:文車妖妃(付喪神)
年齢:不明。本編でシズカを年上と言っているので1000歳には届いていない?
名前:弄人
種族:機弄妖
年齢:87
幻想世界の生みの親。魔改造トリオの三人です。
照密は全てを見通す照魔鏡の化身。その眼で幻想世界の全容を見通し管理する……筈なのですが趣味人の性格が表に出過ぎて日々名物モブを作り続けてしまう困った爺様です。
文姫はデータベース界の持ち主であり幻想世界の母体としての提供者。基本的にはそれで仕事は終わりなのですが、他の二人と違い「こうしよう」と思うだけで楽に世界を改変出来るので専ら実際の不具合対象や界造りはこのひとが担当しています。というか雑用。
そして弄人。グレムリンという機械弄りが生き甲斐な種族の出ですが、それが高じて幻想世界のシステム側全般を担当する事に。最初はエンジニアをやっている設定にしようかとも考えていましたが、よく考えたら幻想世界に手一杯でそんな暇なんてなかった。
そんな三人は日々幻想世界の改造(改良ではない)に努めており、それに伴い幻想世界の規模もどんどんと広大になってきています。裏設定では異世界ホールという謎穴経由とは言え直接地球側から向かえる程に近しいアルカディア、そしてその鏡の裏である三つの世界は座標的にはほぼ密接した位置にあるので、文姫のデータベース界にも古い記録部分ではそちらの世界に繋がってるみたいな事も決めていました。ですが設定を詰め込み過ぎても見辛くなってしまうので本編では触れず、こちらにこっそりと。
弄人「さて、この前の神通力行使で大量発生した不具合を修正しないとね」
照密「儂、ちょっと突発性白内障を患ってのう……有給休暇を申請出来ないものかのう?」
弄人「そんな事言っても現実は変わらないよ。さあ姫もさっさと準備するんだ」
文姫「シズカさん、恨むわぁ~」
シズカ「元はと言えば汝等の起こした火種じゃろうに」
名前:ライ
種族:人間(虚霊)
年齢:2
名前:ミタマノツカイ
種族:竜人(虚霊)
年齢:2
名前:ピーノ
種族:ハーフリング(虚霊)
年齢:2
名前:アサカ
種族:2
年齢:ヴァンパイア・エルフ(虚霊)
名前:レムリア
種族:人口生命体(情報体)
年齢:0
名前:ヘルメス
種族:人族(情報体)
年齢:36
名前:大神
種族:大神(神霊)
年齢:????
上の四人は夏に頼太達が作ったキャラが幻想世界内で成長した姿。現実世界とは時の流れが違い約八倍の速度で成長しているので、外の夏からの三月が内部では二年程経過しています。
ライが作中で使っていた魔霧の牙は頼太の新必殺技、瘴気烈風斬の完成系と言いますか、厨二設定です。生物に当たれば基本的に死にます。
データベース界から引き出した情報を基にして創られた本物の古代竜相手ですら深い傷跡を残す程でしたから。
ライ「ども。独立しちゃいました」
頼太「何だか不思議な感覚だなぁ。ドッペルゲンガー?」
扶祢「とは違うでしょ。元は幻想世界内のキャラなんだし」
ミタマ「それに、我は厳密に言えば独立ともまた違うからな」
扶祢「我ちゃん久しぶり!幻想世界編のラストでは現実の日本に姿を現してたみたいだけど、随分と当初とは違う復活になっちゃったねぇ」
ミタマ「あれも正確には復活という訳ではないんだけどな。『我』の本体は相変わらずお前の中で眠っているのだから」
ヘルメス「詳しい説明は省くけど、皆今は僕の作ったホムンクルスの素体に入り込んだ状態なんだよね」
レムリア「そんな事すらもあっさり出来るとうさま、素晴らしいですっ!」
という訳で困った時のヘルえもん。ついに幻想世界に穴まで開けちゃいました。現在は幻想世界に好きに入り込んでは内部で怪しげな実験をやりまくっています。魔改造トリオとしても実験結果がデータとして反映されるので言う事無しな相互関係。win-winってやつだぁ!
四人の詳細は閑話中で書かれているのでそちらを参照として、ここでは裏の部分の説明をば。
四人共幻想世界生まれの為に分類としては「確固たる拠り所の無い虚ろな存在」という意味で虚霊となっておりますが、既に中身は虚ろとはかけ離れてきており管理者権限の最上位コードすら全く受け付けません。虚霊の二文字が取れる日もそう遠くはなさそうです。
そこまで確固たる中身がある状態で他の情報体達とは違い自我により自由に動けるので、ヘルメスが試しにホムンクルスを用意してみたところあっさりと適合。三つの世界側の入り口から出て異世界ホールを通り薄野山荘に至ったという流れとなります。
扶祢「それじゃあ今後は私達が現実世界でミタマちゃん達とばったり遭遇する、なんて事もあるのかな?」
ライ「いや、基本的には俺達は三つの世界と幻想世界を行き来する事になると思うから、それは無いんじゃないかな」
似非ドッペルゲンガーモノも面白いかもなと思うけど、今やると絶対収拾付かなくなるんでやめときます。
大神「まぁオレも事件が解決して世界の消失点を抑える必要も無くなったし、これで一応元通りとなるな」
レムリア「わたしも今回は完全に脇役だからね。特に言う事はないよ」
ヘルメス「レムリア。巫女服、可愛かったよ」
レムリア「……とうさまったら」
強いて言えばレムリアに巫女服着せたかっただけですかね。ヘルメスを単体で出すとアサカとピーノを分けて登場させるのが難しかったのでその隙間に入れただけですけれど。
???「え、これで説明終わりッスか?自分の紹介は?」
シズカ「汝はこちらでは出番は無い故、大人しく自分の舞台に戻るが良いわ」
???「あんまりッスよー!?あっち側でちょっとは睨み利かせてやってたってのにー。このクソ狐!」
シズカ「誰がクソ狐じゃっ!別に童の不手際ではないじゃろが!」
扶祢「シズ姉。交流範囲広すぎでしょ……」
静「ねぇ」
ついでに友情出演な悪魔さんでした。特に何も活躍はしていませんけれども。
では最後に、閑話部分ラストから。
名前:サキ
種族:妖狐(善狐/天狐)
年齢:不明。天狐に至る条件として最低でも1000歳は超えていると思われる
名前:モルト・スピリツァ
種族:人族
年齢:19
名前:霞草
種族:妖狐(善狐/天狐)
年齢:不明。天狐に至る条件として最低でも1000歳は超えていると思われる
サキ「これは当時のデータだから、アタシもまだ天狐なんだよね」
瑠璃「でもサキさま、最低でも1000って書いてますけどあの時点でも既に三千歳超えてましたよね……ひっ!?」
シズカ「汝はほんに迂闊じゃのぉ……」
霞草「サキ殿も少しは見栄を張りたい時があるのだから察しろとあれ程言っておっただろうに……サキ様ちょっと待ってくだされ!儂、今は天狐筆頭なんですから一応面子というものがひいっ!?」
静「流石兄妹、似た者同士だね」
扶祢「母さんって……」
扶祢の父親のモルト君は時の流れの遥か彼方にいっちゃってるので出番無し。きっと向こうの世界で色々と活躍している事でしょう。
そして霞が予想外に良い仕事してくれた気がします。ビバ実務系補佐役!
真面目部分での説明は閑話中で大体終わっちゃってるんで後は軽く流すとしましょう。
それでは今回はこれにて。ここまでお読み頂きありがとうございました!
※今後の流れについて。
ここ暫く閑話を書きながら暇な時に見返していましたが、どうやら第四章日本帰郷編までは推敲対象になりそうです。それと四月に入り少々忙しくなってきたのもあり、一度時間をかけてじっくりと見直してみる事にしました。
修正内容としては、
①冗長な説明部分の排除、または新たに場面として書き直す。
②会話間の不備の見直し。
③脚注の撤去。可能な部分の本文への組み込み。
主にこの三点となります。
①についてはどうしても舞台設定的に説明部分はある程度残ってしまいますが、今なら問題無く場面を描ける部分も多いと思うのでその辺りは積極的に直していくつもりです。②は言わずもがな、③については殆ど消す事になると思いますが、幾つかは残す事になりそうです。
それと、特に第一章ですが、若干は設定変える部分が出てくるかもしれません。その時はその都度活動報告にでも記載しておきますんで暇な時にでもご確認下さいな。
こうして問題点を振り返ってみると修正内容が膨大になるので、一週間じゃとても間に合いそうにありません。他にもリアルの都合も出て来てるので、多分新規投稿はGW過ぎからになりそうです。そこについては申し訳無い。
それと、差し替えは章毎になると思うので一話一話細かく直して順次改稿にはなりません。まとめて一気に差し替える予定です。
という認識で宜しくお願いしますm(_ _)m
とりあえずは数日後の悪魔さんの投稿からッスね。ではまた!




