第120話 欲望吸鎖②-「技術」と「技能」-
16/1/27 サブタイ変えました。
ここで時は少しばかり遡る。頼太達と謎の一団とが遭遇し、一触即発の状況を回避してより直後のサザミ廃坑付近の林中にて。件の一団は野営の準備を進めながら先程の接触について話し合っていた。
「なんなんだあいつら。『隠蔽』は効かねーし、俺達より動きもはえーしで面倒くせぇな」
「あのダンジョンから出て来たのにも関わらず、石蜥蜴鶏やそのレアモンと戦った様子も無かったな。何か戦闘を回避、または強制終了させられるような、俺達とは別の特殊な技能でも持っているのかもしれない」
「………」
スキル、ではなくアビリティ。そしてあの廃坑を『ダンジョン』と呼んだその少年の様子からは怒りや苛立ちといった感情こそ感じるものの、同時にどことなく現実から乖離したような、そんな薄っぺらい印象を受ける。
「それにあのハーレム野郎、ぱっとしねぇツラの癖にこれ見よがしに女共を侍らせやがって!きっと魅了か何かのチート技能でNPCを引き入れてるに違いねぇ」
「なんだと!?そういえば妖精に狼と犬もつれてたな。調教技能持ちか……やつらは好かねぇ、NPCの強スペックに頼ってないで自分で戦えってんだ」
「言われてみれば真っ先に俺達に気付いて襲い掛かってきたあの女、鮮血の様な紅い眼で、牙が異様に尖っていたな……もう一人も狐の獣人っぽくは見えたが、あるいはあの二人も課金系のレアモンか?」
「ますます許せねえ。廃課金者が札束ビンタでバランス崩した結果がGFのサービス終了につながったんだろうが!こっちにきて初めてのお仲間かと思ったがきがかわった。つぶしてやるっ」
「―――」
その場に展開されるは自らの主観と願望を前提とした都合の良い思い込み、そしてそこから派生した謂れのない悪意だ。フードを目深にかぶった魔導師風の一人を除き、未だ少年とも言える顔立ちをした三人は暫しの間、仮想敵とされた『調教師』に対する罵詈雑言を並べ立て、一方的な憎悪を募らせいくのだった―――
Scene:side 頼太
「ふぁああ~、お早う」
「オハヨー。もう朝ご飯出来てるヨ」
「おろ、悪いな。そういや今日の担当決めてなかったっけ」
「つっても適当に野菜と肉をぶっ込んだカレー風味の汁物だけどよ。鶏共も居るし、味より量って感じだから文句は言うんじゃねぇぞ」
朝になり目覚めてみれば既に朝食が出来上がっていた。それを確認して後に未だ半分以上は寝ているであろう頭のままのんびりと布団を畳み近くの湧水で顔を洗い、残っていた眠気を綺麗さっぱりと洗い流す。
これが魔物の蔓延る廃坑内での朝の情景と言うんだから空恐ろしいね。とはいえここに棲んでいるのは既に顔馴染みとも言えようお馴染み石蜥蜴鶏とそれを束ねる岩軍鶏達、そしてその頂点たる闘牛鶏のみだからな。こちらから無用な刺激さえしなければ基本的に無害な連中だ、気を張り詰めろいう方が無理な話ではあろう。
現に広間へと戻ってみれば、どこから調達したのか十数人は賄えそうな程の鉄の大鍋を釣鬼が掻き回しており、その後ろでは石蜥蜴鶏と岩軍鶏達が器を持ち、待ち切れない様子で涎を垂らしつつも整然と並び待っていた。そんな光景が外壁側の岩の裂け目より入り込む朝日に照らし出されて中々シュールだぜ。
「何と言うか、俺達ってパーティ組んでからまともな野営らしい野営してなくね?」
「かもしれねぇな。寝床はともかくとして飯はカップ麺だったりレトルトだったり、もしくは三つの世界の時みてぇに多人数でしっかりとした調理をしてたからよ。旅先でも荷台に色々と積み込んでいたお蔭で食生活にゃ不自由した覚えが無ぇよな」
「味気無いよりは良いんじゃナイ?別に不便してる訳でもないんだしサ」
それもそうなんだけどな。二つ目の鍋を回しながら話すピノの様子が危なっかしかったので交替し、釣鬼と二手に分かれて鶏達に朝食を盛っていく。う~ん、幼稚園の保父さんにでもなった気分だな。
最後にピコとミチルの分も与え、全員に朝食が行き渡ったところでいただきますだ。
「扶祢ー、朝ご飯だヨ?」
「ぅんー……zzz」
「寝坊助はほっといて食うべ食うべ」
「しょうがねぇな。こいつの分だけ別皿に取り置きしといてやるとするかぃ」
皆が美味しく朝食を頂く傍らでは、朝に弱い我等が寝狐さんは相変わらず惰眠を貪り続けておりましたとさ。
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『ボス!あの連中また来ましたよっ!』
『……昨日の今日でか?奴等にしてはいやに性急だな』
皆の朝食も済んでより小一時間が過ぎ、寝坊助もようやく目覚めた午前のおやつ時。昨夜の不審者連中が廃坑付近へ現れたとの報告が部下の岩軍鶏を通じて俺達へと届く。
「早速俺っち達の出番って訳だな。行って来るぜ」
『あぁ、俺は雛達を護っておこう。貴様の事だから心配などは無用とは思うが……』
「解っているさ。奴等不可思議な術を使うからよ、重々気をつけておくとするぜ」
闘牛鶏へとそう答えた釣鬼を筆頭に、俺達は各自ストレッチや装備の点検等の最終確認を行った後に岩軍鶏の先導に従い、廃坑の入口へと向かった。そして数分の後に再び昨夜の不審者達と対面する事となる。
「ケッ、今度はオーガかよ。陽の下じゃあ昨日の吸血鬼は使えねーと思ってきてみたが、一体何体テイムしてやがるんだ、てめーはよ?」
「あん?」
一団と相対した途端、何故か先頭に立つ釣鬼ではなくいきなり俺がそんな槍玉に挙げられてしまう。何言ってんだ、こいつ等?
「とぼけんな。てめーが課金力にものをいわせてレアモンを集めてる調教師で、そいつら全部てめーの従魔だって事はネタがわれてんだ!このぼっち野郎が!」
「「「……は?」」」
これには俺のみならず、泰然と構える釣鬼以外の全員が揃って素っ頓狂な声を上げてしまう。こいつ、今何て言った?
「課金、って何言ってるの君?」
「NPCはだまってろ!この『砦』を落としたらてめーも俺達の所有物になるんだからな!」
「なっ!?」
「……昨日の違和感の正体はこれか」
この連中、発言がまるでゲームをやっているPCそのものなんだ。レアモン然り、テイム然り……課金力なんて言い方、それこそネットゲームの類でもなければ有り得ないからな。
「だっ、誰がNPCよ!?君達、頭おかしいんじゃない!現実世界にゲームの感覚で乗り込んで来るなんて――」
「成程、そういう『設定』か。そこのぼっち野郎は余程リアルでトモダチが居なかったんだなぁ?それで仮想世界でペットに囲まれてハーレム気取りって訳か」
―――かっちーん。
これまたいきなりNPC呼ばわりされた扶祢が激昂しかけて反論するが、やはり端から聞く耳を持つ気は無いようだ。自分達の決めたシナリオ以外を見る気は無いんだろうな、扶祢の言葉を遮って更なる都合の良い解釈を展開するこの連中に頭の片隅が醒める感覚を味わう一方、沸々と腸が煮え滾る怒りを感じるのもまた事実。思い込み自体は好きにやってくれと思いはするが、ぼっちでハーレム気取り呼ばわりは許せんな!
「おーけぃ。なら俺一人で相手してやるよ、そこのやっかみ野郎!……っつー訳で、一先ずは俺が一人で小手調べしてくるわ。戦力分析とか任せたっ」
「アイヨー」
「ふぅむ、幻想世界での役割だったか?あれを思い出す連中だな、こいつ等は」
「というかネットゲームまんまよね。そう考えると言葉足らずなあの子なんか、見た目以上に若く思えるわね」
そうだな。理由は分からないが、現実にこんな珍奇が事が起きているのは事実だろう。まずは状況分析をしながら相手の手の内を暴いていって、最終的には丸裸にさせる……正体不明の相手と相対した時の鉄則というものを実践させて貰うとすっか!
「へぇ。従魔の陰からぷるぷる震えるしかできねー調教師が、なまいきにも俺達にたてつこうってか。ケンジ、マキノリ、全員でぼこってやろうぜ」
「落ち着けってサトシ。健気にも震えながらなけなしの勇気を振り絞ってこう言ってるんだ。付き合ってやろうじゃねぇか」
「そうだな。NPCとはいえ女の前で恰好付けたいだけだろ。見ろよ、こいつ膝が震えてやがるぜ、ヒャハハハハッ」
「いや、どう見ても震えてるのはお前等の方だろ」
「なんだとっ!?」
サトシと呼ばれた拳闘士風の少年は未だに一人ではやり合いたくないらしく残りの二人に囲んでぼころうなどと言い続けているし、他の二人も若干及び腰な様子。いるよな、こういう集団。自らの有り様としての心の弱さを正視出来ず、同類を増やし何かを攻撃する事で偽りの連帯感そしてそれに付随する歪んだ優越感を錯覚したくてたまらないという、非生産的な連中だ。幸い俺はそういった道へ足を踏み入れてしまった連中が葛見先生による地獄の扱きで強制的に矯正させられる悲劇を目の当たりにして育った一人だ。お蔭でこうして冷静に判断を出来る現状に感謝というものだな。
「御託は良いからかかってこいよ。それともオトモダチと一緒じゃなけりゃ喧嘩の一つも出来まちぇんかぁ?おぼっちゃんよ?」
「てめぇっ!」
俺の安い煽りにどうやらあちらさんもやっとやる気を出してくれた様だな。こいつ等の台詞じゃあないが、震えた膝でなけなしの勇気を振り絞ってかかってきてくれるらしいし、こちらもハーレム野郎呼ばわりをされ続けた鬱憤を晴らさせてもらうとしますかね。
もし二人目以降が手を出して来たら俺も遠慮なく狗神を使わせて貰うが、まずはタイマンで様子見といきますかっ。
「おらっ!『双牙掌』ッ!!」
「ひょいっ」
まずは様子見という事でサトシとやらの出方を窺ってみたところ、いきなり妙なスキル名っぽいものを叫び殴りかかってきた。双牙掌て。攻撃をするにしても事前にそんな叫んでたらばればれだろうに……この程度であれば釣鬼に出会う以前の俺でも軽く、とまでは言わないがまぁ捌けたな。
「チッ、命中率1.5倍のこの技をよけるとは。ぐうぜんか?」
「いや、何だよ命中率って……大体からしてンなテレフォンパンチが当たる訳ないだろ?」
「抜かせっ!」
つい突っ込んでしまった俺の声にサトシはあっさりと激昂し、再び大振りに殴りかかってくる。
このアルカディアでは一部の魔法や固有能力を除き、一般的に普及しているスキルというものは、イコール基礎の修練により裏打ちをされた現実的な技術だ。中には技宣言をする事で自身の思い込みにより威力を高めるタイプのものもあるとも聞くが、今こいつが使ったのはとてもそうとは思えない。あるいはノリで言っちゃうタイプなのかね?
そういえば釣鬼も以前、岩軍鶏時代の闘牛鶏との仕合で必殺技っぽい蹴り技を使ってたっけ。日本に滞在して厨二病の意味を知った時のあの泣きそうな赤ら顔を思い出し、つい思い出し笑いをしてしまう。それを勘違いしたらしきサトシによる更なる連撃を適当に捌きつつ傍らを見てみれば、やはり同じく当時を振り返ってしまったか、釣鬼先生が渋面を作っていらっしゃった。
『もう技名を叫ぶなんて小っ恥ずかしい真似は二度としねぇぞ!』
とはその時の釣鬼先生の言。今では黒歴史となっており、その話題に触れる度に防御無視回避不能な頭頂部のツボへの鉄拳制裁がカウンターで繰り出されるという。
参考までに留めておくが、俺は二回、扶祢一回、そしてピノが実に十回以上、迂闊に口走ってはその被害に見舞われているそうな。
話を戻すとしよう。サトシはその後も『瞬影脚』だの『虎王連環掌』だの恥ずかしい名前を叫びながら技らしきモノのみを繰り出し続けてくる。対し相手の踏み込みに合わせて足を引っかけ転ばしてみたり、はたまた小指の角を近くに落ちていた岩の破片を拾い掠らせ悶えさせてみたりとのらりくらりと躱し続けていたら、数分も経たない内に勝手にへばってへたり込んでしまった。基礎体力の鍛錬が全然なってねぇな!
「くそぉ、まだST軽減のLvがMAXになっていないからすぐ疲れちまう……」
「それ以前にフェイントもなしにいきなり技ばかり出したところで、モーション盗まれて当たる訳が無いんだけどな」
「うるせぇ!むずかしい事言えば言う事を聞くと思ったらおおまちがいだ!」
うむ、どうすっか。俺の想像が正しければ恐らく、こいつの中身は小中学生並だ。まともに話を聞く耳も持ちそうにないぞ。
「あのな。お前等一体何がしたいん……ッ!?」
「『シューティングスター』」
しかしそこに不意な敵意を感じ咄嗟に跳び退いた直後、俺が居た場所、それとサトシをも巻き込む形でその空間を魔法のような射撃が襲い来る。
跳躍をしながら射撃が来た方向を見れば弓兵姿の――ケンジだったか?そいつが引き絞る弓に光が溢れ、いつでも次の『矢』が射出出来る姿勢を取っていた。
「いてぇ、いてぇよ!ケンジ何をしやがる!」
「本物の弓じゃないんだからライフが0にならなきゃ死にゃしねーだろ?さっさと『回復』で治しな、僧兵のサトシさんよ」
「そ、そうか。『回復』!……やっぱりまだ痛ぇ」
驚いた事にサトシの回復魔法らしき術により、光矢が突き刺さったその部分の傷が見る見るうちに塞がっていく。『回復』ね……やはりこいつ等、このアルカディアの住民では―――
「頼太、ちょっと良イ?」
「ん、何だ?」
「今の『回復』って魔法に昨日使ってた『脱出』もだケド、アイツ等の魔法、神秘力の変化を全く感じなかったんだヨネ。何か変ダヨ、コレ」
「そうか――例えば幻想世界内の様な?」
「カモ。何が来てもおかしくないから注意してネ」
「おーらい」
少々想像を巡らしていたところにピノによる忠告を受け、俺の裡に生じた疑惑は確信へと変わっていく。そうか、やはりこの連中は……。
「おい、お前等」
「ひっ!?な、何だ!やる気かっ?」
「ビビりが入ったお前じゃ話にならないな……そうだな、そこの弓を構えた奴でいいか。お前等の使う技術は今までに見た事も聞いた事も無いモノばかりなんだが、どういうこった?こいつが底抜けに阿呆なだけかそれともスキル名を宣言しなきゃ使えないのかは分からんが、そういえばお前もスキル名を宣言していたよな」
「技術だと?向こうじゃ技能と呼ばれていた筈だぞ。お前こそ一体何を言っているんだ?お前もこの、新ゲームのクローズβ舞台に召喚されたんじゃないのか?」
「新ゲームの舞台、だって……?」
俺が予想していたのとは随分と違う答えが帰ってきたな。てっきり薄野山荘在住で絶賛デバッグ中の某魔改造トリオがまた暴走して、幻想世界が近しい世界に干渉し始めたとかいう大事を危惧していたんだが。
それにしてもだ、俺達に敵対してるつもりの割には随分口が軽い連中だな。
「まぁ、良いか。それで、ゲームのキャラクター的設定だっていうならアビリティだっけか?それは宣言しなきゃ使用不可なのは確定でいいんだな?」
「……知るか」
流石に自身の弱みになるのが見え見えな質問にまでは答えてはくれないか。だがこちらとしてはその反応で十分だ。
「って事らしい。先にタイマンに割り込んできたのはそっちだからな、悪く思うなよ?」
会話をしながらも後方の気配で大体を察していた俺は合図と共に軽く横へとステップする。この謎の集団から見れば俺が退いたその先には霊気漲る両の掌を自らへと向ける狐妖の姿が飛び込んできた事だろう。
「喰らうのだわっ、恐怖嵐檻!!」
「ぐうっ!?」
「ひぃいぃ!」
「ガッ……」
うん……ここにも一人、技を宣言しないと使えない子が居たようだ。とはいえその効果は強力で範囲も広く、無傷で制圧するにはもってこいだ。結果として、以前にも聞き覚えのある轟音と共に付近の林までをも巻き込んで霊気の大嵐が吹き荒れる。少々離れた位置に立っていたお陰でその嵐を免れた一人を除き、扶祢の霊術によりトラウマを植え付けられた上でズタボロにされ一掃する事は出来たらしい。後は縄で簀巻きにしておくとしますかね。
「こ、これは予想外でしたねェ。使えない連中だとは思っていましたが、まさかここまであっさりとやられてしまうとは」
「んで、お宅が黒幕っすか?」
「く、くふふ――しかし我が『召喚術』の真価はこんなものではありませんっ!私は一度体勢を立て直させて頂きましょう」
こちらの問いに答える事もなく、動揺を見せながらも言いたい事だけを言い大仰な身振り手振りで何やら怪しげな呪言を唱え始めるローブ姿。対する俺達はと言えばだ。揃ってある一点を見つめながら内心でローブ姿の冥福を祈り、そして蛇足は無用とばかりにその場へ佇むのみ。そんな俺達の様子を見たローブ姿は俄かに気勢を上げた風に一際大きな声を上げ―――
「それでは皆さん御機嫌ようっ!エスケー……」
「面白そうな術を使ってんなお前ぇ。ちょっくら俺っちにも相乗りさせてくれよ?」
「……プ、なっ!?」
―――シュインッ。
おー、見事に釣鬼も転移に便乗出来たらしい。昨夜この連中の一人が逃げ遅れた時に『脱出』とやらで消える直前、互いの身体を触る動きが見えたんだよな。それで釣鬼が試してみたんだが、どうやら目論見は成功した様だ。
その後は倒れた三人を縛り上げ、霊術により荒れた周囲を軽く掃除し終えた頃に釣鬼が最後の一人を担いで戻ってきた。こいつが詰めを謝る筈もなく、見事に白目を剥いちゃってんね。
「この林の向こう側に野営の跡も見つかったぞ。はっきりと決まった訳じゃねぇが、コイツ等の使う『脱出』ってな、ピノの予想通り50m程度が有効範囲みてぇだな」
「おっつー!」
「それじゃ闘牛鶏さんの所に戻ろっか。あ、釣鬼その人にも猿轡咬ませといて」
「おうよ」
まずは捕獲も無事完了したし、闘牛鶏にその旨を伝えに行くとしよう。そして俺達は再び廃坑内部へと入っていった。
謎の一団の捕獲に成功。強力な特殊技よりも確固たる技術に裏打ちされた力押しの方が有効な場合も多々ありますよっていうお話。




