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キミをこの剣で…~新選組~  作者: 三日月
29/45

二十九章 呪い (挿絵あり)

連続投稿(≧∀≦)

次々と浮かんで来たので体調気にせず

執筆してます!


今回は”呪い”をテーマ?にした

話になっています。

どんな呪いかは明らかにしていませんが

ちょっとバイオ的?な感じなのでしょうか?


でゎ、どうぞ(>_<)

斉藤は土方の一言で心が落ち着いた。

左手で刀を持ち直すと真っ先に敵へ立ち向かう。

斉藤に気づいた敵の一人が構える…しかし敵の隊士は斉藤の放つ技にて倒れる。






『ぐは…』

『流石一君。達人技最高っ!はっ!』








キイィィィィンッ!


ヒュンッ!






沖田は智香を庇いながら刀を振る。

気を利かせた山崎は智香を安全な場所まで連れて行く事にした。





『篠山智香を安全な場所まで連れて行く』

『ふんっ!…くぅっ!何か遭ったら許さないからねっ!』






沖田は山崎へ返事を返しながら

相手の攻撃を刀で受け止める。

そんな中、智香は一度山崎と屯所内へ戻った。





『何処へ隠れていればいいんですかっ?』

『普段お縄にした奴らが入る所だ。入ったら鍵は篠山に渡す』

『牢屋ですかっ?!』

『そうだ。早く走れっ!奴らが追ってくるっ!』

『はいっ!』







智香と山崎は必死に走る。

目的の場所へ着くと智香は使われていない牢屋の中へ入る。山崎はすぐに南京錠をかけ、鍵を中へ放り込む。


直後、日高りんの手下がやってきた。






『三人か…』

『女を出せ…と謂っても出さないよなぁ?』

『当たり前だ』






智香が入った牢屋は鉄格子のつくりではなく、びっしりと重たい鉄の壁作りだった。小さい鉄格子の窓の様なものが正面にあるだけ…そのため外の様子が判らない。






『篠山っ!そこから顔を覗かすな!いいなっ!?』

『はいっ!』

『此方の事は絶対に気にするなっ!耳を塞いでいても構わないっ!』

『…山崎さん…判りましたっ!』







外の戦いも一番上の穴から聞こえてくる。

一方、屯所の外では日高が高笑いをしながら刀を振り回していた。





『うふふふ…はははははッ!』






日高は沖田を見つけると背後から攻めてきた。沖田は目の前の敵を斬ると回転するように刀を回す。すると彼を攻めよう近寄って来た敵達を斬った。


バタバタと倒れ込む。


しかし、日高はお構いなしに斬りかかってきた。







キイィィィィンッ!






剣がぶつかり、火花が散る。






『貴方が死んだらあの女は哀しむかしら?』

『僕があんたにやられるとでも?』

『そうよ。この目は呪いなのよ。人を殺めないと私達が死んでしまう…教えてあげる戦闘力はかなり上がるのよ』

『その割には弱いよね?正直物足りない』

『っ!私達を挑発?!いい度胸だわ!絶対貴方を倒してあげる!!その後すぐにあの女もやってやるわっ!』

『あの子に触れたら僕はお前を許さない。ミンチにしてあげるよ…その汚い顔も…』

『私を汚いと…?人を平気で斬るお前が謂える言葉か?!』

『”護る為”なら”悪人”は平気で斬るよ?あんたは切り刻んであげる』

『っ!』

『覚悟はいいんだよね?』






挿絵(By みてみん)




『少しは片付いたか…』

『ああ。だけど近藤さん…総司の所がまだ最中らしいぜ』






近藤、土方、斉藤、原田、三南、藤堂、永倉は円を描く様並んでいる。

残りは数十人といったところだ。




『死にてぇ野郎は出て来いっ!この新八様が極楽童女へ送ってやらぁっ!』

『それを謂うなら”極楽浄土”だろっ!』






永倉と平助は楽しそうに戦いを続ける。

相手側は一人たりとも出ようともしない。







『ふふ。あんたの手下、降参したの?』

『そんな訳ないでしょう?謂ったはずよ?私達は呪われていると』







沖田は後ずさる。

じりじりと、ゆっくり…。

剣をしっかり構え直す。



日高は沖田を睨み付け、隙を狙う。

が、彼の構えからして隙など無い。

沖田の冷たい目、殺気が漂う。

沢山の血を浴びた彼は神でも仏でもない。


新選組一番組組長沖田総司。本人だ…。






『新選組に居るなんて勿体無いわ』

『残念だけど、僕はあんたらと違うんだよ』








地を蹴るように沖田と日高は駆け出した。

一方、近藤は何度斬っても起き上がる敵に戸惑っていた。心の臓をやった所で相手は何度も立ち上がる。






『くそっ!何なんだっ!』

『近藤さんっ!参戦するぜっ!』

『おおトシ!』

『こいつはもう死んでるはずなんだが…』

『先程総司と日高の話が少しばかり聞こえたのだが…”呪われている”とか謂っておったぞ…ふんぬっ!』







ヒュンッ!

ヒュンッ!





『呪いだと?んなもんあってたまるかよっ!』






キイィィィィンッ!





『心の臓をやって駄目なら頭しかないだろう…』

『頭?!アレ出てくるんじゃ…』

『詰まってるんだからそうだろうなぁ…』






その時…今まで起き上がっていた敵の隊士らが次々と倒れてゆく。





『なんだ…?』

『…お、おい…トシ…』






近藤が土方の肩に手を置き

固まって居るかのように沖田と日高の方を見ている。土方も流されるよう近藤が見ている方を見る。


握られた刀はそっと降ろされた。


詠んで頂きまして有り難う御座います。

そろそろ終わりかなぁ?と思っています。

…けどなんだか話が浮かんできそうなので

『続 キミをこの剣で…新選組』


を考えています。

レビューを頂いたばかりなので

まだ続きます。

m(_ _)mペコリ



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