二十九章 呪い (挿絵あり)
連続投稿(≧∀≦)
次々と浮かんで来たので体調気にせず
執筆してます!
今回は”呪い”をテーマ?にした
話になっています。
どんな呪いかは明らかにしていませんが
ちょっとバイオ的?な感じなのでしょうか?
でゎ、どうぞ(>_<)
斉藤は土方の一言で心が落ち着いた。
左手で刀を持ち直すと真っ先に敵へ立ち向かう。
斉藤に気づいた敵の一人が構える…しかし敵の隊士は斉藤の放つ技にて倒れる。
『ぐは…』
『流石一君。達人技最高っ!はっ!』
キイィィィィンッ!
ヒュンッ!
沖田は智香を庇いながら刀を振る。
気を利かせた山崎は智香を安全な場所まで連れて行く事にした。
『篠山智香を安全な場所まで連れて行く』
『ふんっ!…くぅっ!何か遭ったら許さないからねっ!』
沖田は山崎へ返事を返しながら
相手の攻撃を刀で受け止める。
そんな中、智香は一度山崎と屯所内へ戻った。
『何処へ隠れていればいいんですかっ?』
『普段お縄にした奴らが入る所だ。入ったら鍵は篠山に渡す』
『牢屋ですかっ?!』
『そうだ。早く走れっ!奴らが追ってくるっ!』
『はいっ!』
智香と山崎は必死に走る。
目的の場所へ着くと智香は使われていない牢屋の中へ入る。山崎はすぐに南京錠をかけ、鍵を中へ放り込む。
直後、日高りんの手下がやってきた。
『三人か…』
『女を出せ…と謂っても出さないよなぁ?』
『当たり前だ』
智香が入った牢屋は鉄格子のつくりではなく、びっしりと重たい鉄の壁作りだった。小さい鉄格子の窓の様なものが正面にあるだけ…そのため外の様子が判らない。
『篠山っ!そこから顔を覗かすな!いいなっ!?』
『はいっ!』
『此方の事は絶対に気にするなっ!耳を塞いでいても構わないっ!』
『…山崎さん…判りましたっ!』
外の戦いも一番上の穴から聞こえてくる。
一方、屯所の外では日高が高笑いをしながら刀を振り回していた。
『うふふふ…はははははッ!』
日高は沖田を見つけると背後から攻めてきた。沖田は目の前の敵を斬ると回転するように刀を回す。すると彼を攻めよう近寄って来た敵達を斬った。
バタバタと倒れ込む。
しかし、日高はお構いなしに斬りかかってきた。
キイィィィィンッ!
剣がぶつかり、火花が散る。
『貴方が死んだらあの女は哀しむかしら?』
『僕があんたにやられるとでも?』
『そうよ。この目は呪いなのよ。人を殺めないと私達が死んでしまう…教えてあげる戦闘力はかなり上がるのよ』
『その割には弱いよね?正直物足りない』
『っ!私達を挑発?!いい度胸だわ!絶対貴方を倒してあげる!!その後すぐにあの女もやってやるわっ!』
『あの子に触れたら僕はお前を許さない。ミンチにしてあげるよ…その汚い顔も…』
『私を汚いと…?人を平気で斬るお前が謂える言葉か?!』
『”護る為”なら”悪人”は平気で斬るよ?あんたは切り刻んであげる』
『っ!』
『覚悟はいいんだよね?』
『少しは片付いたか…』
『ああ。だけど近藤さん…総司の所がまだ最中らしいぜ』
近藤、土方、斉藤、原田、三南、藤堂、永倉は円を描く様並んでいる。
残りは数十人といったところだ。
『死にてぇ野郎は出て来いっ!この新八様が極楽童女へ送ってやらぁっ!』
『それを謂うなら”極楽浄土”だろっ!』
永倉と平助は楽しそうに戦いを続ける。
相手側は一人たりとも出ようともしない。
『ふふ。あんたの手下、降参したの?』
『そんな訳ないでしょう?謂ったはずよ?私達は呪われていると』
沖田は後ずさる。
じりじりと、ゆっくり…。
剣をしっかり構え直す。
日高は沖田を睨み付け、隙を狙う。
が、彼の構えからして隙など無い。
沖田の冷たい目、殺気が漂う。
沢山の血を浴びた彼は神でも仏でもない。
新選組一番組組長沖田総司。本人だ…。
『新選組に居るなんて勿体無いわ』
『残念だけど、僕はあんたらと違うんだよ』
地を蹴るように沖田と日高は駆け出した。
一方、近藤は何度斬っても起き上がる敵に戸惑っていた。心の臓をやった所で相手は何度も立ち上がる。
『くそっ!何なんだっ!』
『近藤さんっ!参戦するぜっ!』
『おおトシ!』
『こいつはもう死んでるはずなんだが…』
『先程総司と日高の話が少しばかり聞こえたのだが…”呪われている”とか謂っておったぞ…ふんぬっ!』
ヒュンッ!
ヒュンッ!
『呪いだと?んなもんあってたまるかよっ!』
キイィィィィンッ!
『心の臓をやって駄目なら頭しかないだろう…』
『頭?!アレ出てくるんじゃ…』
『詰まってるんだからそうだろうなぁ…』
その時…今まで起き上がっていた敵の隊士らが次々と倒れてゆく。
『なんだ…?』
『…お、おい…トシ…』
近藤が土方の肩に手を置き
固まって居るかのように沖田と日高の方を見ている。土方も流されるよう近藤が見ている方を見る。
握られた刀はそっと降ろされた。
詠んで頂きまして有り難う御座います。
そろそろ終わりかなぁ?と思っています。
…けどなんだか話が浮かんできそうなので
『続 キミをこの剣で…新選組』
を考えています。
レビューを頂いたばかりなので
まだ続きます。
m(_ _)mペコリ




