二十四章 夢と現実と告白
僕たちのカンケイに引き続き
新選組も更新しました。
今回は沖田と智香の二人の登場と
なっております。
いつも、新選組を詠んでくれて…有り難う御座います(T^T)
沖田さんの腕の中で眠ってしまった自分。
優しく包みまれる感覚。
沖田さんそのものだ。
夢
あたしは闇雲に何かから逃げる。
場所は判らないけれど必死で逃げる。
と、謂うより追いかけている?
『はっ…はっ…はっ…!駄目…届かない…っ!』
大切なもの。
恐らくあたしはソレを追いかけていたのだろう。離したくない何かを。
『智香ちゃん…?』
魘される智香を目の当たりにした沖田は智香の名を呼ぶ。
智香は目を覚ます。
『…おき…総司…さん…』
『初めてだね?僕の事名前で謂ってくれるの…』
『…あ…やだ…あたし…』
『離さない』
『…沖田…さん……その…』
『うん?』
彼は寝ぼけ半分のあたしを抱き締める。
『あたし…恐い夢を…見たんです』
『どんな夢?』
『判りません…ただ大切な何かを追い掛けていたんです…けど…』
『けど…?』
『掴めないんです。どうしても』
『何か不安な事があるの?』
『…だと…思います』
『僕さ、今日何もないから…屯所の裏庭にでも散歩しない?』
『え?』
『広いとは謂えないんだけどね』
『……』
『智香ちゃん?』
『沖田さん…』
『うん?』
『暖かいです』
『そう?』
『はい…少し…このままで居ても良いですか…?』
『良いよ』
沖田さんは抱き締める腕に少し力を入れた。気づくとあたし自身も沖田さんの背中へ手を伸ばしていた。
細いけどがっちりしている沖田さんの腕。
広い背中に胸…。
沖田さん…労咳で亡くなっちゃうんだよね…まだ少し…一緒に居られるかな?
ずっと一緒にいちゃ駄目かな…?
いつもこうして居たい。
そんな事思ったら駄目?
『沖田さん…』
『ん?』
『好きです…』
『……』
『好きです…沖田さんの事…』
『嬉しいよ。僕も好きだよ。だからあいつらからは僕が護るよ』
『ありがとう御座います…いつもありがとう御座います…』
『うん』
『土方さんにも近藤さんにも…感謝しています』
『うん』
『斉藤さんも、平助君も…原田さんにも…感謝でいっぱいです』
『うん』
『急に未来から来てしまったのに…新選組で保護してくれて…隆夫の事まで保護してくれて…なのに…あたしはいつも狙われて…また護って貰って…』
『いい子いいこ。泣かないの』
『だって…』
恐いんです。沖田さんが倒れたらと思うと…。
『僕さ、君を護れるならそれで良いよ』
『どうして…?』
『僕にも護れる人が出来たんだから…』
『……っ…』
『この命をかけても…』
『駄目です!命を粗末に扱わないで下さいっ!』
あたしは沖田さんの身体から少しだけ
身体を離した。
驚いた表情の沖田さん。すぐ、いつもの優しい表情に戻る。すると…。
『大丈夫。僕はいつだって君の側に居るから』
『…沖田さんの馬鹿ぁ…うっ…うぅ…』
『あーまた泣いたぁーはいはい。よしよし。なーかーなーいーのー!』
沖田さんは泣くあたしの頭をぽんぽんと
撫でる。あたしは兎に角泣きじゃくる。
もう、泣いてしまえっ!




