二十章 再
何とか仕上がりましたm(_ _)m
どうして…?
いつからこの部屋に?
彼女の手があたしの首へと伸びる。
『貴女、邪魔なんだよね…』
『うっぐっ!』
『どうしようか…?この事、誰かに話したら次は無いからね?』
『…かは…ぁ…ぁ…』
(誰かっ!誰か来てっ!)
『くっくっくっ…』
『どう…し…て』
『どうして?私達の計画に貴女は要らないの。そうそう…特に”女”はね』
『…っ?!』
『この胸、誤魔化しているつもり?』
”彼女”はあたしの髪を解くと
ヘアゴムを不思議そうに見る。
『ごほっ!はぁはぁ…』
『何?これ?』
『はぁはぁ…髪を縛る物…はぁ…はぁ…』
『へぇ〜見たこと無いわ。あんた何者なの?』
『ただの一般市民よ…』
『そこで何をしているのです?』
山南さん…。
此処は正直に話してしまいたい…。
だけどこの状況じゃ何をされるか判らない…。
『えと…』
『…ち。申し訳ありません…勝手に入ってしまい…ちょっとこの方にお相手してして貰っていました』
『…そう…なのですか?』
疑っている様子の山南さんが
あたしに訴えている。
目を見てくれれば判るだろうか…。
……。
『はい…彼女の”謂うとおり”です』
『……そうですか…アナタは早くお帰りなさい。近藤さん達に見つかったら後々面倒です』
『はい。そうさせて頂きます』
彼女は立ち上がると山南さんに付き添われ
屯所を出て行った。
山南さんが戻って来ると、あたしは彼の部屋へ呼び出された。
『はぁ…それで、何をされたのですか?髪が乱れていましたが』
『えと…それは…』
この事、誰かに話したら次は無いからね
言葉が蘇る。
山南さんは鋭い目で、あたしの様子を
じっと見ている。だけど、もし忍びの者が
潜んでいたら…。
『口止めされているのですね?大丈夫ですよ。今現在忍びは居ません』
『…山南さん…ぅ…』
『ふぅ…』
山南さんは立ち上がりあたしの前へ座り
肩を抱いてくれた。
『泣いていては判りません…このままで良ければ、声をひそめて話しては頂けないでしょうか』
『…はい…』
あたしは彼に
首を絞められたら事、あの人が謂った計画、そして…あたしを女だと見抜いた事。
『…判りました。明日は私も貴女を護衛しましょう。”計画”とやらも気になりますしね』
『山南さん…ごめんなさい…ごめんなさい…』
『いいえ。謝る事など有りません…貴女は新選組にとって大切な”妹”なのですから』
『ぅ…ぐす…』
『あ、沖田君にとっては大切な人でしたね。後はお任せ下さい。悟られないよう、努力します』
山南さんは少し身体を離すと
頭を撫でてくれた。
『では私達も食事としましょう。せっかくの料理が冷めてしまいます』
『…はい』
涙を拭うとあたしと山南さんは部屋を出た。広間へ行くと土方さんもやってきた。
『どうした?』
『え?』
『目が赤いぞ?』
『先程大きな欠伸をしていましたよ』
『っ?!山南さんっ!』
『顎が外れなくて良かったです』
その場しのぎは嬉しいですが
何ですっ?その大きな欠伸…さっきまでのは何だったの!山南さんっ!
『智香…』
『はい?』
『顎だけは外すなよ?』
『外しませんっ!』
『クスクス…』
山南さんは笑いを堪える笑いをしながら
席へつく。
けど、これは山南さんの気遣いなんだよね。ありがとう御座います。
食事が終わると”何か”を感じとった
沖田さんと土方さんが洗い場まで来てくれた。勿論、山南さんも。
『沖田君は例の”彼女”にお会いになられてるのですよね?』
『あー…はい』
『要注意人物です。話し合いでは漏れる恐れがあるので出来れば文でやり取りした方が良いかと』
『そうだな』
『…あたし…迷惑ばかりかけて…』
『その考えは間違ってるよ?僕達新選組が君をまもってるんだから、だから泣くなんてやめなよ?』
『沖田さん…ぐす…土方さん…山南さん…』
『彼の謂うとおりです』
『そうだ。俺達を信じろ』
『…はい…』
ありがとう御座います。。。
それだけです。
なので、もっと良い作品を
作れるよう頑張りますっ!
そして…運動会保護者種目…(T^T)
手伝い等、来週気合い入れてきます!




