プロローグのようなもの。
ライトノベル。
ライトなノベル。
我々が愛してやまないこの書物たち。
「妹」やら「魔王」などの単語がよく見られるあの書物たち。
そんな我々の生きる糧とも言える書物たちが、
今、滅亡の危機に瀕している。
このメッセージが誰かに届くかどうかは、私にはわからない。
メッセージを受け取ったのが、
普段から人間関係にギクシャクしていて一人でいることが多いくせにその実寂しがり屋で妙にマニアックな趣味を持っていてそれでいて空から美少女が降ってくることを信じて疑わないような男子中学生なら、
あるいは
ラノベが生き残る道があるのかもしれない。
どこかにいないのだろうか。
普段から人間関係にギクシャクしていて一人でいることが多いくせにその実寂しがり屋で妙にマニアックな趣味を持っていてそれでいて空から美少女が降ってくることを信じて疑わないような男子中学生が。
このメッセージを書き続けて一週間たった。
未だに誰も受け取ってないようだ。
なら待とう。
私には所詮、待つことしかできないのだから。
普段から人間関係にギクシャクしていて一人でいることが多いくせにその実寂しがり屋で妙にマニアックな趣味を持っていてそれでいて空から美少女が降ってくることを信じて疑わないような男子中学生を。
メッセージに反応があったのは、それから3日後だった。