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プロローグ
鈴木 花。
女子。
高校一年生。
からす濡れ羽色のショートヘアに、同色の瞳。切れ長の目は、鋭く、日本刀染みた美しさを持っていた。顔つきは、まるで神様が作ったかのように精巧で、一部の隙も無く綺麗に整えられている。スタイルだってそうだ。まるで、どこのモデルか、と訪ねたくなるほど、手足がすらりと伸びている。いや、例えどんなモデルだろうと、彼女の肉体美には敵わない。
間違いなく、どれだけ客観的に見ても、鈴木花は美少女だった。
そして――――――怪物だった。
俺が今まで見てきた人生の中で、彼女ほど『怪物』と呼ばれるに相応しい奴は居なかった。
これは、そんな『怪物』と俺の、ささやかな日常の物語。