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3話〈何でお前が・・・・・・〉【前編】

さっきは本当に驚いた。まさか校門で待っているとは。


数分前のことだ、俺は音条と一緒に学校に来ていた。


学校が近づくに連れてとても嫌な予感がしていた俺は昨日のことを思い出すのだった。


俺の嫌な予感は的中し、校門には火斬とその子分?達が立っていた。


俺に気づいた火斬は少しずつ近づいて来る。音条は俺の背中に隠れるように逃げる。音条が俺の背中に隠れたせいで俺は逃げるタイミングと言うやつを見逃したのだった。


みんながいるところで能力ウェイザーを使いたくない俺はどうやって逃げるか、そんなことを考えながら火斬に近づいて行った。


「伽藍修也様!・・・・・・俺の能力ウェイザーをかえ・・・・・・」


俺は火斬の口を抑える。まだ、音条は俺の能力ウェイザーが水だけと信じてるのかわからないがバレる訳にはいかない。


「アイツがいる前でそんなこと言うな」


俺は、耳元でそう囁いた。


「はっはい!」


俺が怖いのか、火斬は少し緊張していた。


「放課後、昨日の場所にこい!いいな」


そう言うとすぐに火斬達は姿を消した。


「さっき、返してっとか言ってませんでしたか?」


俺はギクッ!と反応してしまう。クソ~まだ、バレる訳にはいかないしなぁ。


「いや、昨日アイツが能力ウェイザーで出した物を返してくれないかって言って来たんだよ」


こんなもんだったら信じてくれるだろう。俺は音条に適当な嘘をつくのだった。


「修也さんは水以外も何か能力ウェイザーを使えましたよね!?」


「それは・・・・・・昨日、お前に使った能力ウェイザーぐらいかな?」


音条、ごめんな!嘘ばっかりついて。俺は心の中で謝っていた。


「昨日?・・・・・・あっ!あの能力ウェイザーって珍しいですよね!」


確かに珍しい。まあ。俺能力ウェイザーじゃないがな! 


「あぁ!すごいだろ!」


俺は少しばかり自慢をした。実際は、お前の方がすごいような気がする。そう思った俺だった。


そして、今にいたる。


能力ウェイザーを返すことは出来るのだが

!・・・・・・俺のお気に入りの能力ウェイザーが一つ減ってしまう。


まあ。今回だけは、許してやるか。


そんなことを考えながら授業を受けている俺だった。


「あの~修也さん?」


「何だ?」


「さっきから朝倉美春あさくらみはるさんが修也さんのことを見てますよ!」


「いいんだよ!ほっとけ」


授業中に俺は音条と小声で話ていた。


先生が俺達の方を見たので慌てて書いているフリをする。先生は見逃してくれたのか、授業を続けるのだった。

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