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プロローグ

俺の人生……まったく、最悪なもんだ!


こんな能力(ウェイザー)を手に入れなければ、今頃は平和な高校生活を送れるはずだったのになぁー。


なんて事を考えながら桜が綺麗(きれい)に並んで見える道をゆっくりと歩いていた。


俺は能力(ウェイザー)を今まで隠してきたのに……何でばれたんだ!?


考えてみれば俺はあの時以来、能力(ウェイザー)を一度も使っていないのに……まあ。考えてもしょうがないかっ!


確かに俺の能力(ウェイザー)は最悪なもんで、他人の能力(ウェイザー)(うば)うじゃなく、何て言ったらいいか分からないが要するに封印(ふういん)?みたいな感じで人が使える能力(ウェイザー)の一つを使えなくさせることが出来るのだが……。


俺はポケットからケータイを取り出し時間の確認を……。


って、もう八時十分過ぎじゃねーか!ここからじゃ走ったら間に合うか合わないかのギリギリな場所だぞ。


俺はアスファルトの上を全力で走る。走りには自信がないが体力には自信がある!


俺は最短ルートを考え、家と家の狭い間を通ることにした。


狭い道から出てきた時に俺にとってもっとも最悪な事が起こった。


「あぶな~い……」


俺は少女の声に気づき横に避ける。だが、それはまずかったらしく少女はそのまま壁に激突した。


「いたたたたぁー」


俺は生きていた事にまず一安心していた。


「おい!大丈夫か?」


「あっ、はい!このくらい平気です」


俺は少女を起こすために手を貸そうと伸ばした時、俺は見てはいけないものを見てしまった。


少女は気づいたのか慌てて隠す。


「見ましたよねぇ!」


「いや…見てないよパンツなん……」


「やっぱり見たんですね……」


少女は今にも泣きだしそうな目で見てくる。



「何でもするから、なっ!許してくれ!」


よく見ると同じ学校の同じ学年だということに気づいた。とにかく学校に遅れてしまうので早くこの件を片づけてしまいたかった。


「何でもしてくれるんですか?」


「ああ。やってやるさ!その前に学校に行かないか?」


少女は時間を確認し『あ~』と声を出し先に走って行ってしまった。


少女が落としていったハンカチを拾い、俺も走り出した。

読んでいただきありがとうございます。


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