事の始まり
それは、高3の夏…。
あの日は、やけに暑かった。
高校生である私は、ファッションというものを気にしていた。
みんながミニスカにしているから、みんなが胸当てをしてないから、、、
そういった理由で、私もそういった格好をしていた。
私は、学校まで自転車で行くには距離があるので、通学に地下鉄を利用していた。
そんな通学途中、、、
私は通勤ラッシュに飲まれ、犯された。
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「やめてください…」
この一言が言えたならば、私の身には何も起きなかったのだろう。
後から知った事実は、驚愕のものだった。
あのシーズンは女子生徒が軽装である。
だから、他のシーズンにヤるより犯しやすい。
簡単に言ってしまえば、夏は痴漢シーズンといえるのである。
地下鉄を利用したことのある女子生徒なら、痴漢相応なことがされた人もいるのではないか?
いや、痴漢だけならまだいい。
私みたいに、行為をされたもの、男性器から出される液体をかけられたもの。
そういった人もいるのだから。
とにかく、犯罪は世の中に塗れていた。
そして、その犯罪の被害者の1人が、私になった。
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するすると、股に向かって伸びてくる手。
最初は、お尻を少し撫でられるくらいだった。
それだけで、吐き気がするほど気持ち悪かった。
それだけで、心に傷を残すには十分過ぎたのに…。
けれど、行為はエスカレートした。
股に手を当てがって、すりすりと撫でまわす。
それは、這いずり回る虫のように…。
それは、女の子を獲物としか見ていない触り方で…。