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VTuberをやっている妹のパソコンを勝手に使ったら、配信モードになっていて、視聴者からオルタ化と言われ、私もVTuberデビュー!?  作者: 赤城ハル
第5章

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第31話 買い物

 クリパでプレゼント交換することになり、私は休日、買い物に出かけた。


 場所は駅前のショッピングモール。


 人はプレゼントを買いに行く時、二通りある。

 一つ、店に入って商品を見ながら選ぶタイプ。

 二つ、前もって何を買うか決めて買いに行くタイプ。


 私は後者の方だ。


 だから、すぐにショップ店に入り、購入する。レジでプレゼント用に紙袋に包んでもらい、ミッション終了。


 さて用も済んだし帰ろうとしたところで声をかけられた。


 茶髪の三つ編みでメガネ、茶色のセーターの上に白のコートを羽織り、紅色のロングスカートを穿いた女性。背も高い。


「先輩!」


 女性が手を振る。


「? どちら様で?」

「石見ですよ。ほら」


 女性がメガネを外した。


「あっ!? 石見さんか。えっ? それは変装?」


 大学の後輩かつペイベックスVTuberの7期生紫陽花レナ役の石見由香里さんだった。モデルもやっているゆえにかなりの美人。


「そうですね。普段は目立たないようにしているんです」

「それで今日はクリパのプレゼントを買いに?」

「はい。先輩もですか?」

「うん。さっき買ったの」


 私は買い物袋を掲げる。


「先輩はこの後の予定ありますか?」

「ないよ」

「それじゃあ私のプレゼント選びに付き合ってくれませんか?」

「まあ、いいけど。石見さんは何を買うのか決めてるの?」

「いえ、店で見て考えようと選ぼうと思って」


 そして私達は手近な店の中に入り、色々と見てまわった。


「先輩は何買ったんですか?」

「秘密」

「えー! 被ったら嫌なので教えてくださいよー」

「大丈夫。被りそうになったら話すから」

「……これとかどうです?」


 石見さんがテディベアを持つ。


「いいね」

「なるほどこれではないと」


 そう言って石見さんはテディベアを元の位置に戻す。


「当ててくるなー」

「値段は三千円以内でしたっけ?」

「そうだよ。まあ、少しくらいは超えても問題ないよ」

「ん〜悩みますね」


 石見さんは顎に手を当てて商品を見て悩まむ。


「石見さんはプレゼント交換とかよくするんじゃないの?」

「? なぜですか?」

「陽キャの人って、こういうのよくするでしょ?」

「私、そんなに陽キャではありませんよ」

「そうなの? ミスコン出てたじゃん」


 この前の交歓祭であったミスコンに出て、優勝までした。優勝する気満々だった天野さんがそうとう悔しがっていた。


「それ勝手に友達がエントリーしたんですよ」

「芸能人がよく言うやつだねー」


 親や友達が勝手に履歴書出したみたいなの。


「いや、あれはマジですから。周りも変に騒いで辞めるに辞めれない状況に追い込まれたんですよ」


 石見さんは溜め息をついた。


「それは大変だね」

「全くですよ。私をなんだと思ってるんでしょうね」

「友推しって流行ってたじゃん。あんな感じでは?」


 一時期友達を推すという現象が巷で流行った。


「友推し……友達なら嫌だって分かって欲しいですね。一応、モデルもやってるのでコンテスト系はマネージャーを通さないと駄目なんですよねー」


 どこかトーンが落ちた声音で言葉を吐く。


「これとかどうかな?」


 私は革製のスマホケースを手に取る。茶色のカバータイプ。


「機種が違ったら大変ですよ」

「そ、そうだよねー。スマホっ機種によってサイズが違うもんね」


 ミスったな。

 なんかないかな……ん?


「これは?」

「パズルですか?」


 石見さんは首を傾げる。


(これは駄目かな)


 他に何かないかなー。


「……いいかもですね」

「ん?」

「パズルにしましょう」

「なぜに?」

「勧めておいて、なぜ驚くんですか?」

「いきなり決まったので」


 まさか選ばれるとは思わなかった。


「こういうのはビビッときたものをチョイスするんです。それにどうせ私ではなく他の誰かに渡りますし」


 石見さんはパズルとパズルフレームを持ってレジに向かった。


  ◯


 買い物の後、私達は喫茶店に寄った。


「練習配信、見ましたよ」

「いやあ、当面は休むつもりだったんだけどね。来年の正月は大規模イベントでゲームタイトルも増えたから、練習しないとと考えてね」

 本当は佳奈の件で葵に手を貸してもらい、その見返りとして配信をさせられただけなんだけどね。


「先輩はどれにするんですか?」

「いやいや、それは明かせないよ」


 今回はグループに分けられての対戦。


「でも、希望はあってもそれで決まるわけではないじゃないですか?」

「そうだけどね。そうそう確かイベントの日に7期生が発表されるんだっけ?」

「はい。デビューではないんですけどね。一足先にイベント参加ということになりました」

「石見さんはどのグループ?」

「それは秘密です」


 石見さんは人差し指を口の前で立てる。


「他のペーメンとは挨拶したの?」

「はい。ほぼ全員と挨拶しました」

「ほぼ全員か。すごいなー。私、直接顔を合わせたのって、ごく僅かだから」

「そうなんですか? ……って、正式なペーメンではないんでしたっけ」

「そう。だから私は直接顔合わせしたのは5期生と卍、カロ、アメージャ、メテオ、明日空姉妹くらいだよ」

「5期生のみなさんと顔合わせしているんですね」

「メメの同期だからね」


 それでも会ったのは夏休みのころ。私がオルタとして活動して3ヶ月後。

 きっかけは佳奈の忘れ物を届けに行った時。


「7期生はどういう人? 社内組なんだっけ?」

「はい。すごい人ばかりですよ。元アイドルもいますからね。よければ今度紹介しますよ」

「元アイドルか。気遅れするなー」

「大丈夫ですよ。皆、良い子でしたよ」

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