かわいいゆめ
あ〜すごくふわふわした気分。
もふっと音がしそうなほど柔らかな草原に寝転ぶと見上げればファンシーピンクな空とぷかぷか浮かぶ雲にはパステルカラーの虹がかかっている。
BGMはどこかでメーメー鳴くかわいい生き物の声。
ここでは誰にも何にも邪魔されず好きなことができるって子供の頃から知っている。
さあ、今日は何をしようかな。
とりあえずお腹が空いたので目にとまった小さな家に入ってみる。赤レンガと煙突が可愛いのが決め手。
当然誰もいないので好き勝手に調理開始。
メニューはもちろんファンシーの代名詞「シチュー」だ。
色とりどりの野菜をストスト切ってお肉も入れる。でもお肉だなんて触ったらねっちょりとしそうな物はここにはない。
既に切り分けられたほにゃほにゃなんちゃってチキンと必要な物ぜんぶお鍋にぶち込んで、コトコト煮てる間にパンをオーブンへin。
何もかも完璧。サラダなんて面倒臭いものは既に冷蔵庫に準備されているので出すだけだ。
私はシチューだけ作れれば満足なのだ。
「いっただっきまーす」
う〜ん 美味しすぎてほっぺた痛い。久しぶりに口の中に入れた甘味ぐらいのパンチ力。
ほかほかパンをむぎっと引き裂き口いっぱい頬張る。あっつい。
スープで流し込んでお次はサラダ。一気に口の中に清涼感が・・・はぁ幸せ。
明日は何をしようかな。