始まりの終わり
元を辿るとこの小説は四次創作辺りになるんじゃなかろうか。
結局オリジナルでいいでしょうとなりました。ギルド名で誤魔化しきれてませんが。
春のよく晴れた日。
ある街の冒険者ギルドに、ある五人組が訪れる。
「こんにちはー!」
「はい、こんにち……え?」
受付嬢の挨拶が途中で止まる。それもそのはず、入ってきた五人は、まだ幼さを残した十代の少女達だったからだ。
「あ、あの……こちらにはどんなご用件で?」
戸惑いながらも訊ねてくる受付嬢に、先頭を歩くリーダー格と思しき金髪の少女が答える。
「冒険者として登録したいんですけど」
「ぼ、冒険者ですか……失礼ですが、おいくつでしょうか?」
「えーっと、私は今年で十七になります。皆も大体そのくらいですね」
少女の言葉に、ギルド内がざわつく。
「おいおいマジかよ。あんな小娘達が冒険者になんてなれるのか?」
「年齢制限はないが……いくら何でも女の子だけじゃなあ」
そんな声がちらほらと聞こえてきた。
「わかりました。ではこの用紙に必要事項をお書きください。文字の読み書きができなければ私が代筆しますが……」
「大丈夫ですよ」
そう言って少女達はすらすらと名前や年齢などを記入していく。そして受付嬢は渡された紙を見て、首を傾げた。
「あの、これは何と読むんですか?」
それは彼女達のギルド名。ここだけは違う言語で書かれていた。
「あぁ、そうですよね。ごめんなさい」
少女はえへへと笑った後、その柔らかい雰囲気を一変させまるで別人のように真剣な目つきになる。
「『ロンド・ベル』。それが私達のギルドの名前です」
そして少女達は冒険者となった。
「ねーね、やっぱりもっと大きい部屋借りようよ! 狭い部屋じゃ五人で集まれないよぉー!」
銀髪の少女が、枕を抱えながら言う。
ここは街にあるとある宿の一室。先ほどまでここで、少女達はこれからの活動方針について話し合っていたのだ。
「まぁまぁ。別にいいじゃないの、今更でしょう?」
「そうだよーリバティ。それに私たちはここじゃ駆け出し扱いなんだからね」
短い橙髪と三つ編み金髪の少女が、ベッドの上で寝転ぶリバティという銀髪を宥めるように言った。
「でもー……」
「リバティ。そんなに言うなら、あなただけ、出てって」
「んなぁっ!?それは酷いよククルたん!」
「変な呼び方やめて、あとうるさい」
ストレートに伸ばした金髪のククルという少女は、不機嫌そうな表情を浮かべる。
「それより、まさか私たちのギルドカードが使えないなんて思わなかったよ。たくさん頑張ったし、それなりにギルドの名前も知られてると思ったんだけどなー」
三つ編み金髪の少女が、少し残念そうに言う。
「仕方ないわよシェルモン。私達みたいな若い子だけのギルドなんて聞いたことないし、あんまり信じてない人が多いんじゃない?」
「むぅ……みんな冷たい……」
「そういうものよ。むしろここまで順調過ぎたくらいだもの。まだまだこれからだし、少しずつ信頼を勝ち取っていけばいいのよ」
「うーん、わかったよアカシア」
シェルモンと呼ばれた三つ編みの彼女は橙髪のアカシアに返事をする。
その時、部屋のドアをノックする音が響いた。
「はいはーい。開いてますよー」
シェルモンが応えると、「失礼します」という言葉と共に一人の女性が入ってきた。年齢は二十歳前後といったところだろうか。
「あ、あなた方はもしかして……『神の槌』の方々ですか?」
その女性は息を飲むような美しさを持っていた。さらりと流れる白銀の長髪に切れ長の目。肌は透き通るように白く、整った顔立ちも相まってどこか神秘的な印象を受ける女性だった。
「神の……えっと?」
「あぁ、自己紹介が先ですね。私はミディアといいます。この街にある教会のシスターで……実は折り入ってお願いがあるのですが」
そう言ってミディアと名乗った女性は深々と頭を下げた。
「私を助けてください」
突然の申し出に戸惑う五人に、ミディアは事の経緯を話し始めた。
「最近、街の外れで妙なものが目撃されているんです」
「妙なもの? 魔物とかではなく?」
「いえ、そういった類のものではないと思います。というのも目撃者が皆口を揃えてこう言うんですよ。『見たこともない巨大な怪物が暴れていた』と」
「へぇ……」
「最初は誰も信じなかったんですが、何人も同じことを言うものだから、最近では噂を聞きつけて不安になった人達が教会に助けを求めに来るようになったんです。でも……」
「でも?」
「私が対応しようとしても、皆さん怖がってまともに話を聞いてくれないんです。それで仕方なく、力のある冒険者さんに相談しようと思って……」
「なるほどねぇ」
シェルモンは納得したように相槌を打つ。
「それで、『神の槌』っていうのは?」
「私たち教会の中では、神からの啓示を受けて奇跡を起こすことができる少女が現れる、という言い伝えがありまして。何百年も前、神の声を聞けたという聖女様が建てたこの教会で伝えられてきたのです」
「なるほど、それが私達かもしれないと?」
「はい!それに……」
そこで言葉を区切り、ミディアは五人の顔をじっと見つめる。
「皆さんとても可愛らしいですし、きっと神様のお導きなのでしょう!」
そう言い切った後、ミディアは満面の笑みを浮かべた。
その言葉に一瞬きょとんとした五人だったが、すぐに苦笑して顔を見合わせる。
「ふ……あはは!可愛いか!そうだね、確かに可愛い私達は女神に選ばれたのかもしれない!」
銀髪少女のリバティが豪快に笑う。
「ちょっと、笑いすぎだよ……でもまぁ、間違ってる気はしないかな」
三つ編み少女のシェルモンが頷く。
「え、可愛いって?」
「そっちじゃなくて!その、『神の槌』っていう方」
「あー、そっちかー。まぁでも確かに、私達にはそっちもぴったりだなぁ。うんうん」
「最近、腕が鈍ってる、丁度良い」
ククルが無表情のまま呟いた。
「そうね。じゃあ早速行ってみる?ミディアさん、場所を案内してほしいな」
アカシアがミディアに尋ねると、彼女は笑顔で首を縦に振った。
「あ、ありがとうございます!では早速行きましょう!」
「あのー、ところでその怪物って具体的に特徴とかあるんですか?魔物とは違うって言ってたし」
歩き出したミディアに付いて行きながら、シェルモンが訊ねる。
「それは、私にもよく分からないんです。同じ時に同じものを見たっていう人でも、言ってることが全くバラバラで。ただ共通しているのは、それがとても巨大であることだけです。その姿や、どんな攻撃をしてきたのかなどは、本当に人によって違うんですよ」
「なぁにそれ、ますますよくわかんないなー……」
「だから、それを確かめに行くんじゃない。さっさと行くわよ」
「そうですね、とにかく今は情報が欲しいですし……よろしくお願いします」
ミディアの言葉に四人は力強く返事をした。
「ここがその現場だそうです」
ミディアが案内して辿り着いたのは、街外れにある森の中だった。
「森の奥深くまで入って行かないと見つからないそうなんですけど、何故かこの場所だけは木々も生えていませんし、開けた場所になっているんです」
辺りは確かにその場所だけ、ぽっかりと穴が空いたように何も無い空間になっていた。
(……よし、ここまでは上手く誘導できた。馬鹿な小娘だ、まんまと騙されてノコノコついて来やがって)
見渡す少女達の様子を、ミディアと名乗った女性は窺っていた。
彼女は教会に居るシスターではなかったし、そもそも教会など存在しないのだ。
『神の槌』という言い伝えも嘘。初めからミディアは冒険者登録をしたばかりの少女達を騙そうと近付いたのである。
(しかし、なぜ四人しかいない?情報ではあと一人居るはずなのだが……まぁいい。どうせ雑魚だろうし、まとめて片付けてやる。これで私は……!)
何やら話をしている少女たちをよそに、待機させていた仲間に合図を送る。すると周囲から一斉に魔物達が現れた。
「むっ、来たか!」
一番に反応したのはリバティといったか、銀髪の少女だった。素早く弓を構え、矢をつがえる。
(馬鹿め、もう遅い!お前たちはここで食われる運命なんだよ!!)
そうミディアが心の中で嘲笑い、今まさに放たれようとしている矢を見て勝利の笑みを浮かべたその時。
「シッ!」
―――ヒュッ!と一筋の光が彼女の頬の横を通り過ぎていった。
「へ……?」
呆けた声と共に後ろを振り向く。そこには、いつの間にか自分のすぐそばまで迫ってきていた仲間の頭にナイフが刺さっていた。
「ミディアさん、危ないよ!早くそこから離れて!」
両手に剣を持ちナイフを構える金髪の少女、シェルモンの声だ。その声でようやく我に返ったミディアは慌ててその場から離れ、少女達の側へ走る。
(一体何をしたんだ!?どうやって私の仲間を倒したっていうんだ?)
彼女達は大きな槌や身長程の大剣という少女である体格に合わないはずの武器で、的確に魔物を仕留めていく。
「ふっ!」
ククルの大剣が振り下ろされ、目の前の蜘蛛の魔物は真っ二つになる。その背後に迫っていた魔物にも、シェルモンの双剣が襲い掛かる。
「せいっ!」
アカシアの振るう槌で魔物は粉々に砕け散り、その後ろでリバティが弓で援護する。
「うりゃあ!」
放たれた矢は真っ直ぐ飛んでいき、遠くの木に隠れている猿の魔物の頭を貫いて絶命させた。
一方的な戦い。ミディアはその様子を唖然としながら眺めるしかなかった。
(おい、どういう事だ。冒険者になったばっかりの、ただの弱い小娘なんじゃなかったのかよ!?)
狼型の魔物の群れが少女達に向かっていく。
だがその牙が届くよりも前に、ククルとシェルモンが左右に別れ、同時にその首を斬り落とした。
「撃ちまくるよ、二人とも避けて!」
リバティが叫ぶと、二人はすぐにその攻撃範囲から逃れる。そして、矢が放たれ、それが雨のように降り注ぐ。その一本がミディアの顔のすぐ横を掠めた。
「ひっ……」
思わず小さな悲鳴を上げる。
「うぁっ、ごめんねミディア!」
それに気づいたリバティが謝罪の声を上げるが、最早ミディアには聞こえていなかった。
(なんだよこの強さは!これじゃあ私が連れてきた魔物たちが全滅してしまうじゃないか!)
「こいつらで、終わり?」
「いや、もうちょっと様子を見よう。もしかしたら、巨大な怪物っていうのも今いるかもしれないし」
「そう、わかった」
ククルとシェルモンが戻りながら会話をしている。
「あ、あの、すみません皆さん……」
「ん?なんですかミディアさん」
「実は私、みなさんの実力を見誤ってました……」
「ああ、やっぱりそうですよねぇ。大丈夫、気にしないで」
「いえ、そういう訳にはいきません!私のせいで危険な目に遭わせてしまったのですから、お詫びに何でもします!」
「え、今何でもって」
「はい!何でもです!!」
「ちょっと待ってちょうだいミディアさん、そういう事をリバティの前で言わない方がいい!」
そう言ってアカシアがミディアの口を塞いで制止させようとした瞬間、突如地面から人のものではない非常に大きな手が現れ、ミディアの体を掴んだ。
「なっ、なにっ!?」
突然の出来事に少女達が驚きの声を上げ、対応出来ずにそのまま地中へと引きずり込まれるところを眺めている。
(……あぁ、あの御方が直々に迎えに来てくださった。どうか、あの小娘どもを始末してください!)
ミディアは地面に呑み込まれながらも、満足げに笑みを浮かべていた。
それに応えるように、大きな地鳴りが響き渡る。
「これは……!」
「気をつけて、何が出てくるか分からないわ!」
三人が警戒して武器を構える中、シェルモンが一人だけ違う反応を見せた。
「うん?あれって……!」
その間にも地面は揺れ、やがてそれは姿を現した。
「……」
少女達の前に現れたのは、一言で表すならば『山』だった。
それもただの山ではない。顔のような造形があり、岩の腕があり、それから下が埋まっているような状態になっている。
「これが怪物……!」
アカシアがその姿を見て呟く。
「きっと、そう。でも、変わらない」
ククルは大剣を触り、準備をする。
「うーん、あれナイフ刺さるかな…?」
そう言いながらシェルモンは剣とナイフを構えた。
「ま、どうにかなるんじゃない?私達に出来ないことなんてないっしょ!」
リバティは矢筒から矢を取り出し、弓につがえた。
「みんな、行くよ!」
シェルモンの声に三人ともが応えた。
「よしっ!」
「了解!」
「はいよぉー!」
こうして、彼女たちの本気の戦いが始まった。
「せぇいっ!」
シェルモンが走り出し、剣を振り下ろす。だがそれは怪物によって簡単に止められてしまう。
「くっ!」
すかさず追撃をしようとするが、今度は腕がこちらに向かって伸びてくる。
「おっと!」
それをシェルモンは後ろに下がって回避した。
「シェルモン、大丈夫!?」
「なんとか!」
アカシアの声に返事をして、再びシェルモンは駆け出す。
「はあっ!」
先程よりも強く踏み込み、勢いのままに剣を振るう。すると今度はその刃は怪物の体に深く食い込んだ。
「このまま押し切る……!」
さらに力を込める。しかし――
「うそっ、これ抜けないんだけど!?」
いくら力を込めてもその刀身は埋まるばかりで、全く抜ける気配がなかった。
「シェルちゃん頑張ってー!」
リバティの応援が聞こえる。シェルモンは一旦距離を取るために後退した。
「剣一本なくなっちゃった……ナイフ、あんまり数多くないんだけどな」
「アレ結構かったいねぇ、弓があんまり効いてる感じしないよー」
「大丈夫、シェルモン。こっちは任せて!」
そう言うとアカシアが前に出た。そして槌を両手で握り締めると、バチバチと電流が流れる音がする。それを大きく振りかぶって思い切り叩きつけた。
「せいやぁ!」
その一撃が怪物の顔に直撃する。だがその程度だと言うように、びくりとも動かない。
「うぅ、やっぱり駄目ね……」
「あぁもう、私もこっち使お!」
痺れを切らしたのか、リバティが槌を持ち顔に向かって攻撃を放った。しかしそれはアカシアよりもダメージを与えられていないようだ。
「ちょっともー、どうなってんの!?」
「これじゃあジリ貧だよ……」
シェルモンがそう言った時、怪物の腕が動き出した。
「うわっ!」
「きゃあ!」
シェルモンとリバティに向かって突然放たれた拳に、二人は反応出来ず避ける行動が取れなかった。
このまま攻撃をまともに受けることになる、そう思ったその時だった。
「ぐぅ……っ!!」
アカシアが二人の前に立ち、盾を構えて攻撃を受け止めた。
「アカシア、大丈夫!?」
「ええ、大丈夫だから気にしないで!」
防御の姿勢が遅れたことで、アカシアの体に負担がかかってしまった。それでも怪物は容赦なく攻撃を続けようとする。
「……よし、今度は受けれる!」
アカシアはもう一度盾を構える。そして、
「はぁっ!」
気合を入れて、その攻撃を押し返した。
それを見てシェルモンは、ここではない遠くに声を上げた。
「やった……おーい!今だよ!」
その瞬間、盾の衝撃に怯んだ怪物の腕に誰かが攻撃を仕掛けた。
鈍い衝撃音が響き、怪物の腕は砕けて本体から離れ、地面に落ちる。
「……やっぱり、当たってましたか」
「ナエ!」
そこに現れたのはここにいないはずのもう一人、ナエだった。
「……みなさん、遅れてすみません。ですが、ご無事で何よりです」
ナエは小さく頭を下げた後、すぐに表情を引き締めた。
「……さて、では反撃といきましょう。ククルさん、今ですよ!」
「……っ!」
ククルは怪物に向けて走り出していた。
腕を失い無防備な状態になっている怪物にククルの大剣が迫る。
「ククルさん、炎です!」
「ふぅっ……!」
ナエの指示を受け、ククルは大剣に炎を纏わせた。
「これで……終わり!」
ククルの渾身の一撃は、怪物を真っ二つに切り裂いた。
しばらくの沈黙の後、やがてその体は塵となって消えていく。
「ふー、やっと終わったねぇ」
「みんな大丈夫?怪我はない?」
シェルモンがそれぞれに声をかけた。
「問題ない」
ククルは頷いて応えた。
「私も大丈夫よ」
アカシアも同様に答える。
「私も平気ー、でも疲れたよぉー!」
リバティは大きく息を吐きながらその場に座り込んだ。
「シェルモンさん、お疲れ様です」
「ナエ……ありがとう、助かったよ」
「いえ、私はただ指示をしただけですから」
「ううん。ナエがちゃんと見ていてくれたから、私達は倒せたんだよ」
シェルモンの言葉を聞いて、ナエは少し照れたように頬を掻く。
「それにしても、ミディアはどうなったんだろう。どこにもいない……」
辺りを見渡してシェルモンが呟く。
「ミディアさん、ですか」
「うん。ナエは知らないかな?すっごく綺麗な女の人で、銀色の髪なんだけど」
「あぁ、その方でしたらここに来る途中見かけました。こちらに来てはいけないと言っていましたが、戦闘があっているようなので駆けつけたのです」
「そっか、ナエも普通の可愛い女の子にしか見えないもんね。でも来てくれたおかげで助かったって、ミディアさんに伝えておこうか」
「か、かわっ……!?」
ナエが顔を真っ赤にしている事に気付かず、シェルモンは笑顔を浮かべていた。
そして、辺りにいる全員に呼びかける。
「さて、皆!そろそろ街に戻るよー!」
「一時はどうなるかと思ったけど、無事に倒せてよかったよ。私の剣の回収もできたし」
シェルモンが先頭を歩き、その後に続くように四人は歩いていく。
「でも、攻撃が効かないってのは結構まずいねー。属性攻撃があんまりないから、どうしても物理ばっかりだ」
「大丈夫。次も私、仕留める」
「頼もしいなぁ、頑張れククルたん!」
「変な呼び方、しないで」
「ぐぬぅ……」
そんなやり取りをしながら進んでいると、前方で見覚えのある姿が見えた。
「あっ、ミディアさーん!」
「ぅえっ!?」
再開したミディアは、何故か涙目になっていた。
「えっと……何かあったんですか?」
シェルモンが心配そうに問いかけると、ミディアは震えた声で答えた。
「い、いえ……ごめんなさい、私のせいで皆さんに迷惑をかけてしまって」
「大丈夫ですよ、誰も怪我とかはしてないので」
「本当……本当にごめんなさい」
「気にしないでください、ミディアさんも無事で何よりです」
シェルモンが安心させようとミディアの肩をそっと撫でたが、ミディアの体が跳ね上がってしまう。
「あ……ごめんなさい、やっぱり怖かったですよね。あんな事があって」
「大丈夫だよミディちゃん、何かもっと怖いことがあったら私達がぱぱっと解決してあげちゃうからねー!」
「……あ、はい」
その言葉を聞いたミディアは内心でこう思った。
(……お前らが一番怖ぇよ!!)
元ネタの元ネタの元ネタ→元ネタの元ネタ→元ネタ→この小説(四次創作の流れ)
ちなみに僕は騎士王と魔法少女しか知らない。この流れでいう元ネタの元ネタの方、ごめんなさい。