始まり1
初連載です
温かい目で見て...
暗闇の中、小さな影が素早く通り過ぎる。片方の影の主はいった。
「お父さんは?二人は?」
それに対してもう一つの影の主が答える。
「いいから走れ!早く逃げないと!」
彼は『父』からの約束を果たすために走っていった。
今は逃げて
何かが倒れる音がし、二人は音のしたほうを見た。見えたのは
思い出の詰まった家が焼け落ちているところだった。
卒業証書を手にして僕はぼーっとしていた。ただ虚無みたいな学校生活。楽しかったのは休日に妹とやっていた剣道とたまにやっていたサバゲぐらいだ。
「あ、もう帰ってたんだ。ただいま~」
「誰かさんと違い人気者ではないからね。おかえり。」
僕の妹、紅菜は生徒会長を務めるほど人徳があり、『天使』という異常なニックネームで呼ばれてたりいていた。
「もう中学校もおわりかー」
「まぁ三年間だしな。」
「次は高校かー。同じ学校受かって良かったね!!」
「うるせーほっとけ。」
そんな会話をしていると、ドアホンが鳴った。
「誰だろう?はーい」
ガチャ
「こんにちは。政府からお迎えに上がりました上里といいます。」
「...へ?」
短すぎて辛い