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仕事終わり

俺は高校を卒業して1年が経った頃に4年バイトしていた飲食店で正社員になった。


そして、正社員になって2年が経った頃に付き合っていた彼女と入籍した。給料も低かったが何とかなると思っていた。





「お疲れ様でした〜」


今日も仕事が終わった。笑顔で仕事を乗り切り、今から家に帰って嫁の愚痴を聞かされる… そう思うと憂鬱な気持ちになり、家に向かっている足がズンと重くなる。


「あいつが寝るまで時間潰すか。」

俺は家の近くの公園のベンチに腰を下ろした。



…そろそろ寝ただろうか。


時刻は深夜1:00を回っていた。何も考えず、ただボーっとコーヒーを飲みながらタバコを吸っているだけでこんなにも早く時間が過ぎるのか。

仕事と家しか居場所の無い俺は、この時が1番落ち着く瞬間だ。



家に帰ると予想通り妻は寝ていた。

俺は嫁の作ったおかずをレンジへ放り込み、缶ビールを開けた。


明日も明後日も仕事、月4日の休みも嫁の機嫌を伺う。友達はいるが、遊ぶ金がない。

…こんな日々がいつまで続くのだろうか。


そんなネガティブな考えを遮るようにレンジの調理終了の音が鳴った。


遅めの晩御飯をビールで流し込む。嫁が寝たこの時間も結構好きだ。

俺は何の気無しにテレビの電源をつけた。


『今日のゲストは丸山菜月(まるやまなつき)さんでーーす!』


バラエティ番組のMCの声が響く。


『菜月ちゃんは絵がとても上手だそうで…』


そこには1人のアイドルがゲストとして出演していた。





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