表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/50

*

「もう朝?」


瞬くんが寝ぼけた声で呟きながら、枕元をごそごそとしてスマホで時間を確認する。

そして私をじっと見た。


「結衣、朝の10時だよ。」


「えっ!10時?!」


そういえば部屋の電気は点いていないのに明るい室内だ。完全に陽はのぼっている。


「寝すぎ。」


「ほんとにね。」


少し寝癖のついた髪がなんだか可笑しくて、二人でクスクスと笑った。


「体、大丈夫?」


「うん。」


「無理してない?」


「うん。」


優しく気遣ってくれることも嬉しい。

心がほわほわする。


「それにしても結衣、可愛すぎた。」


そう言ったかと思うと、瞬くんは軽くキスをしてくれる。


「結衣がここにいることがすごく嬉しい。」


「うん、私も。」


ぎゅっとしがみつくと、瞬くんは更にきつく抱きしめてくれた。応えてくれることが堪らなく嬉しくて、自然と顔がにやけてしまう。


と油断していると、さわさわと背中を擦られて私は体をびくつかせた。


「またしたくなった。」


甘く囁かれて、その誘惑にゾクリとする。

優しい手つきで体のラインをなぞられるだけで、甘い吐息が漏れた。


いや、だけど、だけどっ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ