表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/50

*

心の中で大騒ぎをしていると、瞬くんが手を止めて私を覗きこんできた。


「結衣?何か困ってる?嫌?」


「嫌じゃないけど。」


「けど?」


優しく問われて私は困る。

瞬くんに何て言えばいいのかわからない。


「何かいろいろ考えちゃって。」


「いろいろって?」


本当に、何て言えばいいんだろう。

初めてですって言ったらどう思われるかな。

隠しておいた方がいいのかな。

誰か教えてよ。。。


口を閉ざす私に瞬くんは痺れを切らしたのか、また甘く口づけた。と思ったら今度は深くなる。ちゅっと可愛らしい音に、私の思考回路はどこかに飛んでいった。


もうこのまま身を任せて…。


そんな風にうっすらと思ったとき、突然スカートの中に手を入れられて、私は盛大に悲鳴を上げた。


「きゃぁぁぁぁっっっ!!!」


一瞬にして我に返った私は、真っ赤になって両手でスカートを押さえる。


そそそそそ、そうだよね!

そういうことだよね!

悲鳴を上げてる場合ではないよね!

するってことはそういうことだよね!


事の次第を必死に受け入れようとする私に、瞬くんは今度こそ手を止めて私に向かって言った。


「結衣、もしかして初めて…とか?」


カアアッッと顔が赤くなるのが自分でもわかった。

心臓が痛いほどにドクンドクンと鳴っている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ