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ドキドキしすぎてそこからはもう記憶が曖昧だ。せっかくのデートなのに。
帰り道、自然と手を繋いで歩くも、私はドキドキが止まらずにいた。
だってお泊まりするってことは、その、あれでしょ?
もしかしてしちゃう…とか?
ありえたりする?
するよね?
だってもう大人だし。
そういう関係になっちゃうんだよね?
どどどどど、どうしよう。
そういう感じになったらどうしたらいいんだろう?
初めてでわからないよー。
ていうかこの歳で初めてとか、もしかして遅いのかな?
ああ、こういうのを重いって言うのかも。
幻滅されたらどうしよう?
あああああ。
あらぬ想像をして、私は勝手に一人そわそわしていた。
繋いだ手に汗が滲む思いだ。
「結衣?」
「うん?」
ふいに呼ばれて瞬くんの方を向くと、甘いキスが降ってきた。
なにこれ、やばい。
甘すぎて死ぬ。
語彙力なくなる。