表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/50

*

何だかもうドキドキしすぎて、ふわふわした気持ちで食事をした。

そこでも支払いは瞬くんが済ませてくれていた。


「瞬くん、お金…。」


「デートだから、奢らせて。」


「でも…。」


「じゃあ次のデートのときは結衣が奢って。」


次って…。

次もあるの?


そう淡い期待をしながら、私はコクリと頷いた。

瞬くんは満足そうに笑った。


その後は瞬くんの運転する車で、夜景の見える公園へ連れてきてもらった。

こんなの、本当にデートじゃないか。

私はドキドキしながらもどこか浮かれ気分になる。

実は男の人とデートらしいことをしたことがなく、こんなにときめく体験は初めてなのだ。


「うわ~、綺麗!」


少し小高い展望台のような所から街並みが見渡せ、キラキラと宝石のように輝いて見えた。

私はスマホを取り出してその夜景の写真を撮ってみた。カシャッと良い音が響くが、撮れた写真はずいぶんとお粗末なものだった。


「夜景って上手く撮れないね。」


「そうだね。フラッシュをたかずに、シャッタースピードを少し遅くするといいかな。」


私が首を傾げると、瞬くんは私のスマホを覗きこみ、長い指でしゅるしゅるとカメラの設定をいじった。どんな設定にしているのかよく分からなかったけど、それよりも覗きこんだ瞬くんの顔が近すぎて、そっちに緊張してしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ