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他方、その頃

サブタイトルはシンプルに、余計なことを考えず、ヱ○ァンゲリ○ンのようにをモットーに決定していこうと謎の気持ちが沸いた次第です。いつもの通り大して気にしていないのであまり深く考えないで下さい。

「全く、赤軍だろうが白軍だろうが関係ねぇじゃんかよこれじゃ」

 秀明が悪態をつく。既に赤軍はこの部屋から退出し数十分が経過していた。外では銃声や叫び声などが聞こえているがかなり遠いのかその音も小さく感じる。

「うーん、でもカイちんが心配だよねぇ」

「アイツ、こういう時に限って無茶すっからな。ケガしてねぇといいけど」

「心配なのはわかるけど、まずはここから出ないと」

「そうね、お姉ちゃんの言う通りだわ。早く出てカイくんと合流しましょう」

 さて、何も軟禁されて大人しくなるようであれば軍人などやっていない。彼らもまた各々の得物を手に取って扉を見る。ドアノブは先程から試しているが外内両方とも鍵がないとロックは解除されないシステムなので動かないことは分かっている。拳銃しか持っていない今はこの分厚い扉を破壊できるだけの力を持たない。

「爆破した方がよろしいかな」

「どうだろうね。ショットガンでもあればいいけど」

 宗一郎の提案に対して安全策を取ろうと摩耶が聞いたが残念ながら全員そんな便利なものは持ち合わせてないようだ。

「木偶人形にも持たせておりませんなぁ」

「他になにか有効なものはないのかい?」

「あっ、私、二式擲弾なら持ってますけど」

「まあ、それだと危険だよね」

「そもそも、小官は今新たな木偶人形を出すことが出来ないのですよ」

 ここには能力者が十一人もいるため、無理に攻略しようと思えばできるのだがなるべくなら労力を減らした方が後の戦いに備えられるというものだ。

「それじゃったらわしの特製爆薬を使うとよい。粘土状で鍵穴に入れて爆破すれば丁度良く破壊できるじゃろ」

「ありがとう、助かるよ」

 リーから受け取った小さな団子を簡単につぶして鍵穴にねじ込んだ。鍵穴は複雑な構造なのにも関わらず、意外にもあっさりと入ってしまったがこれも彼女の能力の賜物なのだろう。

「それで、どうやったら爆破するんだい?」

「少し離れて待っとれば勝手に爆破するぞ」

 ということで離れて待つこと十秒後、パンッという風船が割れたような音と共にドアノブが外れた。

「意外と威力があるんだね」

「当然。そのためだけに今、造ったからの」

 小さな胸を大きく張った少女を微笑ましく思いながらも扉の先にいるであろう敵の存在を意識する。

 全員の準備が完了したと同時に突入態勢に入る。

「……いくよ」

 扉に背中を預けながら彼女は全員が頷いたのを確認する。

 勢いよくドアノブを引き廊下になだれ込む。そこには大量の白軍人と、見たことない制服の兵士たちがいた。

「お前たちは誰だっ!」

一瞬にして円形陣を組み、現在の指揮官である摩耶が彼らに問いかける。しかし彼らから来た返答は言葉ではなく向けられた銃口だった。

「撃てぇーッ!!!」

 号令の元、彼女達は容赦なく彼らに向けて発砲した。銃弾を喰らった彼らは地面に倒れるが血が噴き出ることはない。

 周囲にいた数十体の機械を破壊し、安全を確保した後に比叡はあることに気付く。

「これは、資料にあった機械兵です」

「きかいへい?」

 ユリアが面白いものを見つけたと言わんばかりの表情で彼女の言葉を待つ。

「ええ、現実に存在した本物の軍人のデータを移植して行動させる。いわば人工知能の模倣創造です。実際には人工知能などでもなく対象となる人間が過去に決定した意志を解析してパターン化、それを機械が類似する状況に当てはめて回答するだけの簡単な量産兵器の一種です。そしてより人間に近づけるために硬い金属はなるべく使用しないようにしたり皮膚に感触を近づけたりしているそうです」

「じゃあこれを分解してもいいパーツは手に入んないの?」

「恐らく石油化学製品なら大量に取れると思いますよ。ほとんど不要物なうえ質もまばらで強さもない。拳銃で易々倒せる相手という点では人間そっくりですけれども」

「えぇー、じゃあいらない」

「とにかく、ここにいるのは赤軍と白軍だけじゃないみたいだね。先を急ごう、来た道はこっちだからカイは向こうにいるはずだよ」

 摩耶が指示した道へ全員が動こうとした時、宗一郎は一つの残骸に眼を止めた。

「……」

 それに気付いた彼女が振り返る。

「何か見つかったのかい」

 彼女の声に青年は振り向く。しかしその顔はなにか悪い夢でも見てしまったのではないかというくらいに険しいものに変わっていた。

「何を、見たんだい」

「申し訳ないが我々は、とんでもないことに巻き込まれたかもしれないと」

「どういうことだい?」

「いや、細かいことは分かりかねますがこれは恐らく連邦保安庁の実働部隊だと思われるのです」

「国家機関がいくつも揃ったと」

「早く向かいましょう。もしかしたら我々の想像以上に事態は複雑になっているのかも知れません」

 彼らはいよいよ事態を推察し始めてきた。しかしその全容が最も分からないのであれば恐らく知っているであろう彼女達が向かった先、つまりは彼がいるところまで辿り着ければならない。そこで明かされる真実に対して彼らはどう立ち向かわなければならないのか。

 その行く末すらも、いまだ分かっていないものなのである。


全員の現行火器まとめ(正直いらない)

・鳥海→M1911A1(11.43×32 .45ACP)、G18C(9mmR.I.P弾《特殊対人弾》、

    9×19パラベラム)、桑原製軽便拳銃(7.65×25 .32ACP)、三式軍刀

・摩耶→M92(9×19パラベラム)

・隆盛→M92(9×19パラベラム)

・秀明→M92(9×19パラベラム)

・弥生→M92(9×19パラベラム)

・榛名→M92(9×19パラベラム)

・吹雪→M92(9×19パラベラム)

・ミア→ジェリコ941FBL(9×19パラベラム)

・ユリ→ワルサーP99(9×19パラベラム)

・リー→92式手槍(9×19パラベラム)

・比叡→SIG SFP9(9×19パラベラム)

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