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カンメルト

「でも・・・、どうして私だったの?」

と、恵瑠は言うと、ベークはこう答えた。

「それは、お主が、光神ルーグの力を受け継いでいたからだ。」

「あの手紙の先祖から与えられた力っていうのはそれのことだったのね。」

とミアが言った。

「そうじゃ。今全ての世界にはお主の力が必要になる。だからわたしはセルに恵瑠殿をこの世界に連れてくるように頼んだ。」

ベークがそう言えば、翼はベークに

「さてと、だ。そろそろ本題に入ってもらおうか。」

と言った。

「ああ、そうじゃな。実は、お主たちが住んでいる世界は元々「カンメルト」と言う世界だったのだ。」

と、ベークは説明を始めようとした。

「カラメルと?」

と恵瑠は言ったらミアは「カンメルトね。」と修正した。そんなことは気にせずにベークは話を続ける。

「大昔、カンメルトの世界に「カゲ」が襲ってきたのだ。」

「影か・・・。」

と翼は呟く。

ベークは説明を続けた。

「カンメルトの民たちはあらがうことが出来ずに人も土地もカゲに飲まれていった。前最高神のゼウス様もカンメルトを救おうとカンメルトに飛び込んだが、カゲに飲まれてしまった。わたしは最高神でいながらもカゲに対抗する力がない。そこで神々はカンメルトのカゲに飲まれた部分を切り落とし、忘れ去られた複数の世界の一部ずつをカンメルトにくっつけた。そして、カゲへの抵抗が一番強い所にカゲを封印した。」

ベークがふぅと息をついたところで、セルはベークの代わりに話を続けた。

「ですが、これではカンメルトは不完全な世界となってしまいました。これが、現在あなたたちが住んでいる世界。そんな世界ではカゲ達への抵抗が衰え、カゲも自力で封印を破り、再び世界を飲み込んでしまいます。」

「そこでだ!」

セルの話を遮ってベークは再び話し始めた。

「わたしは思いついたのだ。そうだ、カンメルトにカゲに対抗できる魂を集めてしまえばいい!そう、様々な世界に散っていったカンメルトの英雄たちの魂を!!」

「ベーク様、その方法を思いついたのは・・・・」

「セル、余計なことは言うものではないぞ。」

「は、はい。」

恵瑠達が少し呆れを見せ、翼が疑問に思うことを言った。

「様々な世界に散っていったって、どういうことだ?」

ベークは翼の疑問を聞き、

「実は、カンメルトの世界がカゲに襲われたのは2回目なんだ。最初にカゲ達と戦った時に、カゲ達を追い払えたんだが、それと同時に様々な世界に散ってしまった。」

ベークはごほんと話を戻す。

「その魂も全てそろった!後はカンメルトを元の世界に戻し、お主たちの魂を送るだけだ!!いいな?恵瑠よ!!」

恵瑠は周りと顔を見合わせて「はい、わかりました!」とあっさりと返事をした。

そうしてベークは持っていた杖を掲げた。

「時は来た!!これより、カンメルトを元の姿に戻そう!!頼んだぞ!!お主たち!!」

ベークの杖から強い光が放たれ、恵瑠達を包み込んだ。

そして気が付けば、恵瑠達の視界は真っ暗になっていった。

こんにちは、律です。

 まず、この話のことなんですが、設定を色々変えて本格的に「想像世界」を書いて行こうかと思ってこの小説を出させていただきました。

 私が書いている「想像世界」見ていてくれていた方々、本当にありがとうございました。

これから新しく書いていく「想像世界」も見てくれたら嬉しいです。

 それと、いろいろあって投稿の速さは遅くなりそうです。

これからもよろしくお願いします。


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