最高神 ベーク
天使に連れられながら、春香がこんなことを尋ねる。
「あの、ここって普通の人もいるようですが・・・・。」
そんな問いに天使は
「この神々の首都は、未練のない死者が生まれ変わりを待つ所でもあります。」
と、答える。
「そうなんですか。ありがとうございます。」
と春香は言った。
天使に連れてこられた所は、この神々の首都で一番でっかいであろう建物だった。
「何なの?これ。」
とミアが天使に尋ねれば、天使は
「ここは、神々が集う場所、神の塔と呼ばれています。ここでは神々が様々な世界を管理していたり、異変があった世界には手助けをするような場所です。最高神様はここに住んでいます。」
と説明し、中に入っていく。
恵瑠達も続けて入っていくとそこには、神々しいオーラを放った人たちがたくさんいた。
「この人たち皆、神様?」
と、恵瑠が尋ねると天使は
「はいここにいるのは全て様々の世界の神と、その下部の我々天使でございます。」
と天使は説明をする。
「こんなにいると、何か特別な感じがなくなるな。」
と、翼は言う。
そうして、中心にある円盤のようなところに行けば、天使はそこに止まった。
スイッチをカチカチといじれば、円盤が反応して少し光った。
「こちらへどうぞ。」
と天使が円盤示すと、恵瑠達はそこに乗る。
天使も乗れば円盤は浮き上がり、上へあがっていった。
「恵瑠?大丈夫か?」
翼がふと恵瑠を見れば、恵瑠はぷるぷると震えていた。
「あんたもしかして、高所恐怖症?」
とミアがニヤニヤ見れば、恵瑠は
「いや、そうではないけど・・・こう、なんか、まじで落ちないかな。手すりも壁もないし・・・。」
と言う。
「あ、安心してください!暴れなければ15%落ちません!」
と天使は言うと、
「落ちたことはあるんだな。」
と翼は言った。
円盤はフと止まるとそこには別の部屋があった。
目の前にはでっかい扉がある。
天使は扉を開けると、
「お入りください。」
と恵瑠達に言った。
恵瑠達は言われるがままに入ると、目の前には杖を持った巨漢の男がどっしりと座っていた。
「待っていたぞ、ほほう、そのアホ面が恵瑠殿か。」
と巨漢男は言う。
「ここって人に毒を吐くのが習わしなの?来客にも容赦なく毒吐くの?」
とミアが言う。
「あの、誰でしょうか?」
と恵瑠が言うと、
「最高神様です。」
と天使が言う。
「見ればわかると思いますけど・・・・。」
と春香が言うと、
「見かけ通りのドアホだ。」
と翼は言う。
最高神はそんな姿を見て
「うぉっほん!茶番はそこまでじゃ。わたしは神々の中の最高神、ベークだ。いいか?ベーコンじゃないぞ?ベークだ。」
と自己紹介をした。
「あらかじめ言っとくのな。」
と翼がツッコミを入れた。
「で?私たちに何の用?」
と、ミアが聞くとベークは
「用があるのはお主じゃない。恵瑠じゃ。まぁ、もう一人巻き込むと思うが。」
とベークが言う。それから恵瑠はベークの横で見つめていた女神を見た。
「あの人・・・・。」
と恵瑠が呟くと、ベークはそれに気づき、
「おっと、忘れていた。ほれ、あいさつしなさい。」
と、女神に言うと、女神は
「ご機嫌麗しゅう。私はセルでございます。」
と挨拶をした。
「セルは神々でただ一人、全ての世界を移動できる女神じゃ。」
とベークは付け足しで紹介する。
「恵瑠様、久しぶりですね。」
セルは恵瑠にそう言う。
恵瑠は、はてなマークを浮かべながらセルを見つめていると、はてなマークはびっくりマークに変わった。
「ああ!!あの時の!!女の人!!」
恵瑠はセルに指を指した。そんな恵瑠の指を翼は掴んで下した。
「あの時の、とは?」
春香が恵瑠に尋ねる。
「今住んでる世界に連れて来てくれたのが、あの人なんだ。」
と恵瑠は説明した。
説明しながら、再び指を指し、、翼は再びその指を下させた。
「おお、そうだったな。恵瑠をあそこに連れてきたのは、セルだったな。」
ベークはそういうと、恵瑠はベークとセルにあることを尋ねた。
「でも・・・、なんで私だったの?」




