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神々の首都

 清爽の森を抜け、遥か北西に向かった恵瑠達は、そこにあった不思議な建物を目の当たりにする。

「・・・・なんだこれ?」

と、翼は呟く。

「これは、色んな絵本に出てきた神殿ってものにそっくりね。」

と、ミアは翼にそう返す。

「神殿・・・・ほんとにあったんですね。こんなに大きいのに、誰も見たことないなんて考えられません。」

と、春香は言った。

「・・・・初めて来たときは、誰も近づかせないようなオーラを放っていたけど、今は私たちを招こうとしてるような気がする。」

と、恵瑠が言うと翼は

「手紙の差出人は嘘をついていないってことじゃないか?アールの推理があっているのなら。」

と、翼は恵瑠に返す。

「とりあえず、神殿にはたどり着きましたね。アールさん、ここからどうやって神々の首都に行くのでしょうか?」

とミアが言うと、恵瑠からフワフワとアールが出てきた。

「私に任せて。恵瑠、体貸して。」

と言えば、アールは恵瑠の中に戻っていく。恵瑠は自分の体からフワフワと外に出てきた。

「恵瑠、あんたもそれ出来るのね。」

とミアがいうと

「なんかできた。」

と恵瑠が言う。

そんなやり取りをすると、恵瑠の体が黒色になり、アールとなる。

アールは神殿に近づくと、

「さて、前は失敗したけど、今回は成功するだろう。」

と呟き、両手に魔力を込めた。

その魔力で両手から黒い電撃を神殿に向けて放つ。

「ちょっと!?何やってるのよ!?」

アールの電撃が神殿に直撃するかと思いきや、その前に何かにぶつかった。

「あれは・・・結界です!」

と春香が言うと、

「なるほど、これで更に入れないようにしてるのか。」

と恵瑠が言う。

しばらくすると結界にヒビが入り、アールの電撃が結界を貫いた。

「ふぅ、やっと壊れた。」

とアールは呟き、「じゃ、あとは任せた。」と言って、カクンと力尽きた。

そこに恵瑠が入り込み、いつもの恵瑠の姿に戻る。

「よし、行ってみよう!」

 恵瑠達は壊れた結界をこえ、神殿の中心に立つ。

キョロキョロと見渡していると、視界が光に包まれ、空に飛んでいく感覚を感じた。


 地に足が付いたと思えば、視界の光が消える。

すると、目の前には神々しい都市が広がっていた。

「ここは・・・・まさか、神々の首都・・・!!」

と、ミアは目の前の光景に目を疑う。

すると、

「あなたが恵瑠様ですね。」

誰かがかん高い声で恵瑠に話しかけて来た。

誰かと思ってみれば、いかにも可愛らしい天使だった。

「お待ちしておりました。最高神様がお待ちです。こちらへどうぞ。」

と、天使はついて来いと言わんばかりに進みだした。

天使について行きながら恵瑠は

「再婚者さま?」

と呟けば、翼は

「神々の首都に来る前に、耳鼻科に行けばよかったな。」

と恵瑠に言った。

一方天使は

「いやぁ~恵瑠様、想像以上にアホっぽい顔してますね~。」

と言えば、ミアが

「さらっとディスってんじゃないわよ。」

と、言う。

「ミアさんが言えることではないと思いますけど・・・・。」

と春香はミアに言った。

そうやって恵瑠達と天使は首都の中心にそびえるでっかい建物に向かっていった。


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