8.ギルド!
こんにちは、投稿が遅くなりました!m(__)m
眠かったのでちょっと間違いとか文章のまとまりが無いかもです(^-^;
1/28 少し書き加えました。
いなか道を歩き、街門に着くとやっぱりというか馬車や人(冒険者ではなさそうな感じの人、商人とか一般人かな?)がひしめいていた。
「あれが街門よ。冒険者と一般市民は簡単に出入りできるの、でもあなたは冒険者じゃないからあっちの商人たちの並んでる方の来客用街門から入らなきゃいけないわ。観光客と同じ扱いなのよ。」
「ライバルって勝手に決めたくせにあなた、意外と親切なんだ。ありがとね。」
「ま、まだあなたが冒険者じゃないからよ!それに、初めてきたんでしょ?先に来ていたんだから、教えてあげるくらい当然よ!かっ、感謝なんて要らないんだから!」
ツンデレですかマナリアさんは。
強がっちゃって......素直になりなよ。
「さ、先に入って待っていてあげる!早く来なさいよ!」
マナリアはそれだけ言うとズンズンと街門に向かい、街に入っていった。
素直じゃないな.....まったく。
入門検査の長い列に並び、30分くらいで私の番がきた。身分証明書を見せると相変わらず、猫耳族ということとムーンたちのこと、そして猫耳としっぽを本物かどうか興味本位で触られる。くすぐったい......。
こう言うとき、払い除けていいのかわからない。引きこもってばかりで人となんて話さなかったしな.......。
あーだこーだしているうちに、入門検査は終わり、私たちは急いで長々待ってくれたマナリアを探しに門を潜り抜けた。
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「やっと来たの、遅かったわね。待ちくたびれたわ。」
呆れた様子で絡んでくるマナリア。意地っ張りだな......。
「なら、待たなくてもよかったんじゃないの?」
偉そうにしちゃって......その生意気な顔......。
顔に出ないように心のなかで言い返したりするも、この顔には表情に現れたらしく、睨んでしまっていた。
慌てるマナリア。
「そっ、そうだけれど、私は優しいからすこしくらいの遅れなら許してあげるのよ?」
パタパタと手を振って気にしないでとアピールするマナリア。必死な顔から、友達いなかったのかな?と心配してしまう。
なんか、かわいそうに思えてきた......。
「まぁいいや、それでマナリア、ギルドってどこ?」
そう、まずすることはギルドに行って冒険者になることだ。お金を稼ぐには冒険者が手っ取り早い。
かつて、ゲーム内で接客業のバイトをしてみたけど、難しい上に忙しく、給料も一定、勤務時間も一定で、ゲーム内ならアクティブな私には不釣り合いで3日でやめちゃったことがある。賄いは嬉しかったけど。
てくてく歩くこと10分くらい。大通り沿いにギルドはあった。
遠くからでもわかるずっしりとした構えの大きくて綺麗な大理石の石造りの建物だった。
ゲーム内のギルドはもっと ただ大きいだけ だったけど、この世界のギルドは立派だ。貫禄?がある感じ。
観音開きの大きな扉は開いていて、中は冒険者たちでひしめいていた。通説通り、食堂もあるらしく、一角は食事をするパーティーが愉しげにジョッキを交わしている。
ゲームも異世界もこう言うのは変わらないみたい。
私はソロが多かったから、あんまり知らないけど。
「あっちが受付よ。身分証明書を見せて、銅貨1枚でギルドカードを作ってくれるわ。」
なんだかんだで煩いけど優しいマナリア、こう言う私が行きづらいところでは先に立ってくれるのがありがたい。
受付の列まで向かう間、「何だあいつ?」「耳がついてる!」「変な子。」「しっぽまで付いてんぞ?!」とかなんとか聞こえたけど、無視!ラノベ主人公はここで冒険者に反論し、絡まれて試合することになっちゃったんだから。
少し並んだものの、受付にはすんなりこれた。
前の客のお金を仕舞っていたカウンター越しのお姉さんが、
「本日はどうしましたか?」
と、営業スマイルで話しかける。あ、こう言う人は猫耳が来ても驚かないんだ。弄られなくて済むかも?
「冒険者になりたくて、ギルドカードをつくってほしいの。」
「わかりました。では、身分証明書を提示してください。」
はい、と渡すと、お姉さんが、「猫耳族って?!」と叫んだ。やっぱり、勝手に作った種族名だからな......変に食い付かれたくはない。
「獣人と人の間みたいな......感じです?」
説明しようにも、元、地球の人間で猫の神様に転移させられて猫耳&しっぽになりましたなんて言えるわけ無い。
誤魔化すのがベスト、というかそれしかない。
周囲の目線が煩かったけど、なんとかギルドカードを作り、冒険者になることができた。ランクは初心者のFランク。
マナリアは意外と名の知れた冒険者らしく、ランクはC+でこの街では強い方に分類される。炎の魔女って異名がつくほど、火魔法に長けていて、魔法センスが高い優秀な魔法使いなんだそうだ。
ギルドのお姉さんに、戦闘タイプを問われたけど、私は武器メインかな。魔法は使えないし、魔力弾は使えるけど、連発すると注目を浴びちゃうし。
でも、ゲームの世界では、私は魔法を使ってきた。魔法のある異世界に来たんだから、このまま魔法が使えないなんて嫌だし、それに、今さら戦闘の仕方を変えたくはない。
まぁ、今は剣で頑張ろ。
依頼が無数に貼ってあるボードの前に、低身長をうまく使って大きな冒険者たちの前まで行く。
ランクFの初心者用の依頼は薬草採取、手伝い、スライムの討伐がメインみたい。マナリアとかランクCとかになるとウルフを群れで討伐とかっていう依頼が多い。報酬も多いから早くランクアップしなきゃ。
適当にスライム討伐の依頼を受注して、今日は終わり。あんまり気にしてなかったけど、もう日が暮れる。
マナリアの薦めで、広場沿いの宿屋に泊まることにした。
「じゃあ、明日、広場の噴水でね?」
「うん。また明日。」
ツンデレながらもいろいろ教えてくれたマナリアに少し感謝しつつ、私は宿屋に戻り、そのままベッドに倒れ込んで寝てしまった。
読んで頂きありがとうございました!(^∇^)
ユイナ、やっと冒険者になりました!次回から冒険者活動始まりますっ!
これからもよろしくお願いします!
感想(と言う名の意見)下さい!下手なので改善していきたいです!もちろん、ふつうの感想 もお願いしますっ!