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20. 突然言われた.......

クリスマスも終わって、もうすぐ大晦日ですね。

今年は 平成最後の●● ってよくテレビとかが言ってますけど、私は来年年号がかわる実感が持てないです(^-^;


間違いがあったので少し変えました。

いつものように、猫耳だしっぽだなんだ言われることのない夕方にギルドに行くと、入り口にイラさんが待ち構えていた。

大きな扉の前に腰に手を当てて立つ兎人族(ラビット)。なんか、絵面がシュール?


「どうしたのイラさん?」


「きゅ~う?」 「きゅう?」


何かあったのかな? やけに感情の波が興奮して跳ねまくってる。

私を見るなり、ものすごい勢いで駆けてきた。


「ユイナさん、初心者卒業の試験期間に入りましたよ! 三日後に遠征合宿に決まりました!」


初心者卒業の.......試験?

遠征合宿?


「ちょっ、ちょっと待ってイラさん! どういうことか、全く分からないんだけど?!」


そんなのあるの?! っていうか聞いてないよ?!


「初心者卒業試験とは、冒険者一年目以内の新人冒険者さんたちに、初心者卒業出来るかの試験を行う年2回の大イベントなんです! ギルド主催で、新人冒険者さんは相当な事情がない限り強制参加、もちろん参加費無料ですよ! 期間は1週間、これにクリアすると、初心者の印であるギルドカードの赤い丸の模様が消えて、晴れて一般冒険者になれるんです!」


イラさん、呼吸入れないで言い切ったよ.......。

つまり、3日後の遠征に参加して、そこで1週間何かしらの試験にクリアすると、ギルドカードに書かれている赤い丸印(初心者マーク)が無くなって、一般冒険者として認められるってことらしい。


「初心者と普通の冒険者と何が違うの?」


「ユイナさんはどんどん進級しちゃっていたので、私が初心者につく制約を無くしたんですよ。例えば、冒険出来る場所の制限や、一定期間有料でしてもらえるレクチャーとか、帰還時間の制限ですね」


そんなのがあったんだ.......。


「ユイナさんはもうBランクですが、初心者なのは変わりないのでまずは試験にクリアしましょう。本当は、初心者の個人ランクはCランク以上になれないんですけど、そこはギルドマスターが許可したんですよ。それだけ期待されてるってことです。ユイナさんならクリア出来ますよ」


「そ、そう.......」


ギルドマスターって、私会ったこともないんですけど.......?


「それで、何をするの? その、遠征合宿って」


「それはですね.......、まず、パーティーを組んでもらいます。そのパーティーで1週間野外合宿をするんですよ」


「パーティー? 私知り合いとかいないよ?」


「分かっています。今回のパーティーは、私のほうで同じ初心者の3人パーティーに参加させてもらうことにしました。ユイナさんほど強くはないと思いますが、3人ともランクはD+で、パーティーランクはCと優秀です。3人の内、1人は女性の方で、みんな気さくな方ですので、ユイナさんも馴染みやすいと思いますよ」


そういって、イラさんはファイルからプリントを取り出した。


「明日、顔合わせをギルドでします。明日の昼、ギルドに来て下さいね」


「はい.......」


昼かぁ.......、目立つな。

.......まぁ、いいか、しょうがないし。


「きゅうう?」


「あ、そうだ。ムーンたちはこれるの?」


もふもふがいないのは嫌だな.......。

イラさんの耳が、少し垂れる。


「その事なんですが.......、今回は個人の試験なので、残念ですが 無し になっています。ルールですので、分かってくださいね」


「.......そう」


ぐう.......、もふもふがぁ.......!


「1週間我慢してくださいね?」


でも、ぬいぐるみだって言ってルーンを連れていけば.......!

バレないんじゃない?


「ルーンもダメですよ、抱き枕の言い訳も通じませんから♪」


笑顔してるけど目が笑ってない.......! 怖っ!

仕方ない.......、クッションでも作って持っていこ。


「では、明日の昼にギルドに来て下さいね」


「はい.......」


う~ん、3日後か.......。

ルーンとムーンは仕方ない、シーアのところに預けるかな。

1週間も空けるから、シーアのとこで日保ちするものでも作っておこう。食事は大事だからね。


「きゅ~ん」 「きゅ~」


「私も二人と離れるのはやだよ~」


もふもふが側にいないと落ち着かない。

一時的とはいえ、ムーンたちと離ればなれになることに寂しさが溢れていく。

日が沈みかけた時間帯とはいえ、ちらほらと人がいるなか、思わず抱き付いてしまっていた1人と2匹でした。







顔合わせは今日の昼、ギルドで行われる。

明日から遠征合宿と言うことで、朝からシーアの家にお邪魔している。


「シーア、スープ3種類作っておいたから。飽きないように交互に食べなよ」


井戸水を汲んで戻ってきたシーア。服に泥がついちゃってるよ。


「.......浄化」


服から汚れが全て浮き出て消えるイメージで、魔法を発動!

キラキラと白銀の光がシーアを囲い込み、消えると同時に汚れもおちている。

あー、コマーシャルでやってた銀イオンの除菌効果を思い出したせいか、エフェクトが銀色だったな。


「ありがとユイナお姉ちゃん!」


妹みたいになったシーアの笑顔が眩しい.......! ムーンたちもシーアも、離れたくないなぁ。


魔力コンロを追加購入しに、大通りの魔法具店に行った時に見つけた 魔力オーブン を使って焼かれたパン。小麦粉はあったからなんとか色々作れている。

小麦粉がなかったら、この間のお米も作れなかったし。実はあれ、小麦粉を練っただけの ちねり米 だったりする。

地球のオーブントースターそっくりの魔力オーブンから香ばしい香りが漂ってきて、ついつい見合わせた顔が笑っていた。

パンの他には、クッキーもどき(砂糖がないから干した果物が入っている)と、ちねり米も小麦粉から作っておいた。

角蛇(ホーンスネーク)の卵が役にたったね。


焼き上がったパンを魔力オーブンから取り出す。ちょっとこんがりし過ぎてるけど、成功かな。

ドライイーストとか異世界に在る訳もなく、パン生地が細かく沸騰して泡が出るイメージで魔法を使ってみたから、ぶっつけ本番で実験が成功して良かった。

魔力の流れと、どう言う風にしたいか、その過程をイメージして魔力を操ると、魔法になる。実戦で試してみようかな。


料理に一段落ついて、3人でクッキーもどきの味見をしていると、遠くの鐘の音が微かに響きわたった。朝早めに来たのに、もうすぐ昼だ。

席をたって、敷居を跨ぐとムーンたちが寄ってきた。

ぐりぐりと頭を押し付けて離れない。


「じゃあ私行くね。ムーンとルーンを宜しくお願い」


「うん」


「ムーンたちも、二人を助けてあげるんだよ」


「「きゅう!」」


家の中から、リアーナさんが手を振っている。


「気を付けてね」


「頑張って、ユイナお姉ちゃん」


「もちろん」


集落の出口までついてきたシーアとムーンたちの頭をわしゃわしゃして、ギルドへと歩きだした。

振り返ると、シーアとムーンたちが手を振ってくれていた。


「ユイナおねーちゃーん!!!」


「「きゅう~ぅ!!!」」


ムーンとルーンは、後ろ足で立って前足を振ってくれている。

かわいい.......!


見送りは嬉しい。

けど、1週間会えないだけなんだよね.......。

そうなると、2度と会えない別れみたいなこの感じは、ちょっと気まずい。










次回、新キャラ追加です!


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感想や評価もどんどんしてくれると嬉しいです(*゜∀゜*)

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