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12. 初日の終わり ユイナside

初日の終わりのユイナsideです!

話が進まなくてすいませんm(__)m


この先の話の考えが大分出来てきたので、そろそろタイトルを変える予定です! o(^o^)o

変えたら報告するので、「あれ、なにこれ知らない」で消さないようお願いしますm(__)m

スライムをワンパン出来るとわかってからというもの、ファイヤアローもどきを連発しまくっていたら、近くにいた魔物は全滅していた。

お陰で、ムーンが竜巻を起こしてマグマを隠蔽する作業に明け暮れている。

使える魔法だけど、環境破壊だよね.......。


楽しくなってスライムが出る度に焼き尽くしていたせいか、マナリアは途中からパタリと気絶してしまった。

Cランクのマナリアが相手に出来るんだから、もっと上のランクの人ならこのくらい出来るでしょ。というか、毎日このくらい狩ってないとオリジナの街、もう存在してないんじゃない?ってくらいスライムいるよ?

みんなこのくらいはやってるハズだよね。

マナリアが大袈裟にスライムのことを言っていたけど、単にマナリアがスライムを嫌いなだけじゃないのかな?べっとりしてるし。


周囲にはもういないみたい。それに、もうすぐ日暮れだ。ギルド、もう閉まっちゃうなんて無いよね?


「ねぇ、ギルドっていつまでやってるの?って.......マナリア寝てるんだった」


忘れてた。

まあ、そろそろ帰るかな。


「ルーンいくよ。ムーン、乗せてってくれる?」


「「きゅうっ!」」


お、声が揃った。かわいい.......!





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







1つ目の街門をくぐって、田舎道をムーンが疾走する。

もふもふで短足だけど、見かけによらずムーンってかなり速いよね。

流れる風景を記憶の乗り物と比較すると、電車くらい?

さっき疾走してるって言ったけど、ムーンを見るに、駆け足してるって感じだ。

竜巻の魔法もそうだけど、ムーンって底が知れないよね。もふもふで弱そうなのにめっちゃ強いし。

ルーンは.......ホントに弱そう。抱き枕というかぬいぐるみというか.......。


「きゅうっ!」


「ルーン、どうかしたの?」


むっすうう.......。

ちっちゃい口を風船みたいに.......、考えてたことがわかったのかな、拗ねてる。


「あー、ごめん。ルーンも魔力弾凄いもんね、頼りにしてるよ」


「きゅううっ!」


もちろんっ! って感じにドヤ顔.......かわいいなぁやっぱり。

愛玩動物にされそうだったわけだ。


「きゅー」


街門が見えてきた、ちょっと暗くなってきちゃったけど開いてるかな?


門の前には人はおらず、見られないからいいかなとムーンに乗ったまま通行許可証を兵士さんに見せたら驚かれちゃった.......。

街中は流石にまずいね。降りないと。

マナリアは.......まだ寝てるか。着いたから起こそうと思ったけどいくら呼んでも起きない.......もうほっとけ。



ギルドは凄く静かで閉まっちゃったかと思ったけどやってた。装備が簡易な冒険者が出てきた。多分初心者かな? なんか異様に疲れてるみたいだけど大丈夫?


「こんばんは~」


一応挨拶して入ったけど、広間には誰もいなかった。窓口には流石にいるよね?


「きゅうぅ.......」


私に続いて中に入ろうとしたムーンから悲しげな鳴き声。あー、観音開きの扉が片方しか開かないから引っ掛かっちゃったのか.......。

後足を踏ん張ってなんとか入れた。


ブチッ


「ぎゅうっ!?」


こちらに来ようと歩きだしたムーンがビクッとして痛そうにもぞもぞし始める。なにどうかしたの?


「きゅ~ん.......」


後ろ足で脇腹を気にして触っている。あらら。

まぁ、しょうがないと思うよ、狭かったんだから。うん、しょうがない。

決してムーンは悪くないよ。


「後でブラッシングしてあげるね。だから今は我慢して?」


「きゅぅん」


しょんぼりとしていたムーン、ブラッシングされたかったのか少し、元気になったみたい。

ムーンのふわふわ真っ白な毛並みが乱れているが、大丈夫、ちゃんと整えてあげるよ。


「まさか引っ掛かって.......ね」


「きゅう.......」


ムーンの自慢のふわふわ真っ白な毛の束が、扉の金具に引っ掛かって、夕方の風に揺られ飛んでいった。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






「依頼報告ってここであってる?」


窓口に人がいなくて心配になって聞いてしまった。昼間は混みあってたからね、ギャップがね。

ん、ふわふわさんだ。

窓口にいた職員さんは兎の獣人だった。耳が大きいふわふわ薄ピンクの兎人族(ラビット)、触ってみたいな.......。

ん? あれ、どうしてか目が不安げだ。新任なのかな?


依頼内容を確認して、スライムの魔核を取り出していく。

依頼とは別に換金して貰えるはずだから、出しても可笑しくないよね?

ゆっくりしたいし、半分はマナリアのになるし、いっぺんに売っちゃえ。

ストレージからポイポイ取り出して置いていく。


「ちょ、ちょっと、一体幾つあるんですか?!」


ん? 兎のお姉さんが慌てだしたけど、やっぱりダメだったのかな? まぁ、まずは質問に答えないと。


「あと20個あるけど、依頼とは別に換金して貰えるよね?」


兎のお姉さんは何でかわからいけど噛みまくってる。やっぱり新任なのかな?

まあこれでやっと、換金されてやっとお金が手に入る。よし、これで暫くは平穏に暮らせるっ!


銀貨が次々と袋に入れられていく。

何の気なしにそれをみて、ふと気付いた。

心なしか、兎のお姉さんが私に顔が見えないようにしているのか、少し背を向けているような.......。

そういえば、このお姉さん、さっきからなんか不安そうなんだよね.......。何を隠してるのかな?



銀貨を受け取ったとき、ふわふわとしたお姉さんの手に触れた。

!!!


「もふもふ.......」


お姉さんは申し訳なさそうにするけど、私は寧ろ触ってみたかったから、私こそ、下心があっただけに申し訳ない.......。


お姉さんは制服の袖を引っ張って上げる。その目には、不安に染まっていた。あー、そういうことか。


「もふもふしてて好きだよ。お姉さんの毛並み」


この(ひと)は人族が.......たぶん.......。


「他の人がお姉さんにどう言うかは知らないけど、私は兎、かわいいと思うよ。私にだったら、自信もっていいと思う。」


「.......ッ!」


俯いていたお姉さんはパッと顔をあげる。やっぱり。

お姉さんは数秒かけて言葉の意味を理解したみたいで、わかったとたん、今までの作り笑顔からやわらかな自然な笑みに。

兎なだけにかわいい.......!

うん、やっぱり、


「その方が、お姉さん良いよ」


吊られて私も微笑んでいた。それに釣られて、お姉さんは更にいっそう花が咲くように笑顔を浮かべた。


自分のとマナリアのギルドカードを取り出して(マナリアのはルーンが取り出してくれた)お姉さんに渡す。

専用の魔道具で読み取りとポイントを入れて任務完了らしい。

受け取って見てみると、FランクからDランクに上がっていた。スライム乱獲のお陰かな?


さて、帰って寝よう。あ、その前にマナリア.......はいいや。めんどくさいから部屋泊まらせれば良いよね。

冒険者やってるならもう 親に連絡しなきゃ! なんてことないだろうし。


「ありがと」


広間は薄暗く、もうすぐ夕日も沈みそうなくらい光も淡い。早く宿屋に帰らないと暗くなっちゃう。

小走りに広間を抜け、今度はムーンの毛に気を使いながら扉をくぐり、一直線に宿屋に向かった。


ムーンは入れないから、また明日だ。ちょっとさびしい。

宿屋についてもまだ寝ていたマナリアはベッドに放って、毛布にくるまりルーンを抱いて寝た。


翌日、早朝にヒステリックな様子のマナリアに叩き起こされ、任務の報酬を半分渡したら白眼を剥かれ、ルーンを誘拐されそうになって朝から疲れた。

マナリアという嵐が去ってから、ムーンのところまで行って1日もふもふに包まれて寝たのを翌日知ったマナリアに追求され、更に疲れた。ムーンたちと戯れたい.......。

数日後、気付いた。


これもうエンドレスじゃない?










読んでくれてありがとうございました!(*´ω`*)

そろそろユイナに 何でも屋 を開かせる予定です。それに応じて、タイトルも変える予定なので、今後ともよろしくです!

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