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10.冒険者初日!昼頃!

更新遅くなりましたすみませんっ!m(__)m

それと、内容薄いです!

1/28 訂正、書き出ししました。

街門をくぐって、いなか道を競うように走り抜けると(私はムーンに乗って)、草原にやってきた。


「スライムは草原によくいる魔物よ。見た目は弱そうだけど、酸で溶かしてきたりするから、魔法でしか倒せないわ。それでもなかなか倒れないし、捕まったら溶け死ぬから気を付けるのよ?」


過去に、Aランクの大規模パーティーが一匹のスライムに全滅させられたそうよ、とマナリアは青い顔でショッキングな前例を上げる。


はい?

え?スライムって最弱モンスターでしょ?

パーティー全滅ってナニソレ?スライムってそんなデカイの?

私の中のスライムは、プニプニポヨポヨの球体最弱モンスターなんですけど?


「今回の討伐はスライム1体。報酬が高いから挑戦する人が多いけど、成功確率は高くないわ」


.......嫌になってきた。


「でも!」


パンっと手のひらが叩かれる。


「私が魔法を使えるんだから、危なくなったら助けてあげるわ!私、〔炎の魔女〕って異名を持ってるくらい火魔法が得意なんだから!」


ふふん、と得意気に語り、長杖を振るう。


「ファイヤボール!」


突如現れた火球が、斜め前方へ放たれ、隠れていたらしい角ウサギを消し炭に変える。

角ウサギのいたあとには、炭化したウサギの一部と赤い魔核が残った。


「私にかかればこんなものよ!」


ドヤァ.......!

あ、はい。凄いね。

なんて反応をすればいいのかな?ちょっとわかんない。

とりあえず、


「凄いんだね」


パチパチと拍手。


「当然よ!」


と、さらに調子に乗った。

あれ?案外マナリアってチョロいのかな?

片っ端からマナリアにやらせれば早く終わるんじゃない?私の耳がちゃんとそこに魔物がいるって教えてくれるし。

試してみよ。


ガサッ


いた。あ、あっちもだ。

意外といるみたい。よし、やらせよう。


辺りを見回しているマナリア、


「あ、あそこにも「ファイヤボールっ!」.......向こうの茂みになにか「ファイヤボール!」.......あの飛んでるのって「ファイヤボールーっ!」.......」


言ったそばから、見事に全部倒してくれた。

簡単に釣られてる。チョロい。


「どうよ!」


ドヤ顔のマナリア、やらされてるのに気づかないで、調子を上げてる。

もういいや、気付くまでやらせればいい。


「あっちも「ファイヤボール!」....右前方に「ファイヤボール!」あの草むらに「ファイヤボールっ!」」etc.




「あなた、私に全部やらせてるじゃないの!」


マナリアが都合よく使われているのに気付いたのは、昼を過ぎた頃。開始からすでに三時間たってる。

これまで倒したのは、角ウサギとウルフ、スネークに草鼠(リーフラット)、エトセトラ エトセトラ エトセトラ エトセトラ エトセトラ エトセトラ。

とにかく、大量。


「あ、スライム」


プンスカ怒るマナリアの後ろにスライムがたたずんていた。

ぐにゅりと触手がマナリアに伸び、マナリアはそれに気付いてない。

とっさに体が動く。

一瞬でマナリアの後ろへ、スライムとの間に割り込む。

猫の手で、正確には偶然手にしていた石で(マナリアが全部やってくれていたから、暇潰しに手で転がして遊んでいた物)スライムの触手を叩き、もう一方の手でマナリアを素早く私の更に後ろへ。


「えっ?なにっ?」


状況がわかっていないマナリアは放っておいて、足でスライムを蹴りとばす。触れた一瞬に魔力弾を生成し、直接触れないようにして思いっきり吹き飛ばした。


べちゃっ


何十メートル後ろに飛ばされたスライムが、突き出た岩にぶつかって飛び散った。

うぇ.......。


「スライム.......!」


やっと状況がわかったらしいマナリア。

二人で近づいてみる。


青いジェル状のスライムが、べっとりと岩にくっついているかと思えば、岩から蒸気が上がり始めた。


ジュワアアアア!!!


みるみるうちに岩が無くなり、スライムは元の球体に戻っていく。


「見た?これがスライムの溶解力よ。1滴でも体に穴が開くくらい危険なの」


「.......まじか」


マナリアはゆっくりと慎重に近づき、ポーチから取り出した瓶の中身を5滴、スライムにかける。


「それは?」


キュポッっとコルクを閉め、瓶を見せてくれた。

青いガラス瓶に入ったドロッとした液体。


「これは、対スライム用に作られた麻痺毒よ。スライムにしか効かない特別なアイテムよ。高いから、普通は使われないわ。でも、すぐに仕留められなかったスライムは凶暴になるから、動きを抑制するために使うの」


スライムってけっこう怖いね?!


「今のうちに離れるわよ!麻痺が消えたら真っ先に私たちを捕食しに来るから!」


マナリアに促され、私たちはその場を去った。



数分後、マナリアが振り替えって止まり、長杖を構えた。


「麻痺が解けてきた頃だわ。気をつけて!」


マナリアは炎魔法で、視界の邪魔になる周りの草を焼き払う。


開けた視界を、じっと見つめ、私は耳を澄ませる。目視より、耳のほうが探知が速い。


すうっ、息を1つ鋭く吸ってはく。

猫耳を澄まし、スライムの出す草の擦れる音、溶ける音を探る。

猫耳との効果か、手に取るようにスライムの位置が把握できる。


ガサガサ.......ジュウゥ.......。


いた!


「マナリア!真っ直ぐ前方7メートル!」


「わかったわ!ファイヤアロー!!」


私の指示に素早く反応し、マナリアが炎魔法放つ!

ヒュオオッ!

3本の炎の矢が高速でスライムに次々に飛んで行く。


「やった?」


突き刺さった炎の矢は、最後に小さな火柱を巻き起こして消えた。

おー、なんかかっこいい。

魔法、やっぱり使いたいな.......魔力弾のときみたいにイメージがいるのかな?


とりあえず、さっきマナリアがしたやつをイメージ。

スライムも、目視ではわからないけど猫耳にははっきりとまだ生きてるのがわかるから、ちょうどいい。適当にやってみよ。


「ファイヤアロー」


ゴァッ!!!


炎の矢をイメージしてくり出した魔力弾は、私の視界を埋め尽くすほどの閃光と、爆音を上げてスライムを覆い、突き刺さり、さっきとは比較にならないほどの規模の火柱が巻き起こった。


ぶわっ!っと、炎の壁が迫ってくる。


「ちょっ、ちょおっ!なんなの?!」


マナリアが突然のことにビビって、半泣きしながら逃げていく。


魔力、少なくしたんだけどな?


とりあえず、マナリアを捕まえて、猫ジャンプで前方へ大きく進んでいく。

何回目かで、炎は収まり、立ち止まって振り返れば、青々としていた草原は、赤々と溶けていた。


嘘でしょ?


唖然とするマナリア。

彼女が魔法で引き寄せたスライムは、既に赤い魔核と化していた。






読んでくれてありがとうございました!

文才ないですがこれからもよろしくです!

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