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1.待望の日、来たよ~っ!

初投稿なのでよく分からないところもあるかと思いますが、ないように頑張ります!多少の誤字脱字は見逃してくださいっm(__)m


よろしくお願いします!


20/10/16 一部内容を変更しました。本編に支障はありません。

今日は待ちに待ったVRMMOの新作ゲーム、アナザーワールド・オンラインが配信開始になる日だ!

2か月前から始まった事前登録は私のゲーマーとしての意地で見事初登録者になり、ゲームが開始されると特殊装備を貰えることになっている。

どんなのかな?可愛いといいな~。

この装備をゲットするためにゲーム嫌いな両親から離れ、ホテルに泊まった。

何でって?お父さんはゲームなんて一切許さない超がつくほどの頑固者、お母さんは学力向上のためなら何でもするスパルタ、この二人を説得なんて無理に決まってるよ。私がギャンブル系VRゲーム(秘密裏にしていて、かなり儲けている)して稼いだお金で買った最新フルダイブ機だって、見付かったら即座に没収、いや、踏み潰すかもね。だから今まで、両親が寝静まった夜中や、昼間はわざわざホテルの一室を借りてこっそりやっていた。ん?もちろんバレてないよ。

まぁ、そんな感じで積み重ねてきた技術で、このVRゲームの集大成とも言われる新作ゲームを遊び尽くしてやると決めたのだ!

このゲームにはフルダイブ時間の制限がない。だからずっとゲームの世界に居ることが出来ちゃったりする。まぁ、たまにログアウトして食事やらする必要があるけども。

もし、このゲームが良かったら、ずっとホテルに泊まっていようかなって。家? 帰らないよ。あんなつまんない親しかいないところ。高校だってあんな金持ちアピールの強い人たちと一緒にいるなんて吐き気する。

正直、もう進学?なんてどうでもいい。だったら、私はこの新しい世界で人生っての?をやり直して自由に生きてやる!



ちょっと早めの昼食を食べ終わる、ホテルの人に下げてもらって時間を見たら、開始時間の12:00まであと15分。

シャワー室に行って軽く水浴びする。キュッと捻るとホテルらしい強めの水が出てきた。冷たい~っ!

飛び散る水滴で顔に貼り付いた長い髪を手で避ける。癖で鏡を見ると、鏡のなかの比較的小さな顔にある大きめな瞳と目が合う。暫く見つめるが、無表情な自分の顔に変化はない。

シャワーを止め、タオルを手に取る。

最近、笑わなくなったと自分で思う。

理由は明白だ。中学に上がってから、両親から早く大学進学先を決めておきなさいと言われた。この間まで小学生だったのにわかるわけ無かった。でも、知り合いが行ったところは知っていたから両親に言ってみた。二人は初め、 いいところかもしれない と喜んでいた。でも、オープンキャンパスに行ってみたら、そこの大学の生徒の説明が下手だった、先生も頼りない感じだった。ゴミが落ちてた。結果、色々文句を言った父と母によってその大学への進学はなくなった。

中学3年間で、回った大学の数は計り知れない。行ける範囲のすべての大学を回りきってしまった。そして、どの大学も二人のお眼鏡には叶わなかった。

先生には今から将来を考えていて偉いですねと言われた。全く違う、連れ回されただけだ、と内心では言い返す。

こんな日常を送っているうちに、私は学校も家も嫌になって、高校ではほとんど不登校、ギャンブルで稼いだお金を渡して学校側には親に黙ってもらって私はホテルでゲームする毎日になってしまっている。でも、もういいかなって思ってる。


気楽なかっこうに着替え、ベッドに寝転がる。そして、枕元に置いておいたフルダイブ機をコンセントとケーブルに繋ぎ、ゴーグル型のそれを目の前に翳す。

Wi-Fiに接続したことを確認して、そっと装着する。

開始時間まで、あと1分。仮想現実世界への第一歩、コマンドを唱えるために息を吸う。


静寂のなか、カウントダウンの音だけが聞こえる。

私はじっとその時を待つ。これで、私は自由になるんだ。


無機質なゴーグルに表示されるカウントダウンが0を示した瞬間、耳元の骨伝導音声ガイドから、新世界からの招待を受ける。

待ちに待ったこの瞬間、私は即座に問いに答えた。


─新たな世界に行きますか?


もちろん


目の前のYES表示を選択したその刹那、私の視界を白い光が塗り潰した。






読んでいただきありがとうございました!

(*^▽^*)

良かったら今後も読んで下さい!

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